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【ビックリじじいと】早く帰りたい【サバイバル生活】

原作: その他 (原作:刀剣乱舞) 作者: レジス
目次

遭難一日目2

まずは鶴丸のおかげで安全な飲み水の確保が出来た。
次に何をするか決めるために再びさにわチャンネルを開く。

【2話 遭難一日目2】

52 名無しの審神者
まだ帰ってこないなー

53 名無しの審神者
水見つからないんだろうか?

54 名無しの審神者
暑さでぶっ倒れてる可能性もあるな。

55 名無しの審神者
俺、担当にこの件報告したんだけど座標の特定中で大騒ぎになってるらしいぞ

56 名無しの審神者
まじか

57 遭難審神者
まじか
皆残ってくれててありがとう。
おかげさまで飲み水に使えそうな小川を見つけることがきたよ。
で、水の次は何をすべき?

58 名無しの審神者
おぉ、お帰りー

59 名無しの審神者
帰ってきたか

60 名無しの審神者
水見つかったのかよかったよかった

61 名無しの審神者
これで最悪水のみで耐えられる

62 名無しの審神者
水の次かー

63 名無しの審神者
次はやっぱり家建てる所じゃないか?

64 名無しの審神者
いやいや、食料確保だろJK

65 名無しの審神者
どっちも有りだな

66 名無しの審神者
というか時間は大丈夫なのか?
夜が近いなら火をおこしておかないと獣避けにもなるからな

67 遭難審神者
家と食料同時にやるわ。
私が家にできそうな場所を探して、鶴丸に食料を探してきてもらう。
で、終わった方が火おこしする。

68 名無しの審神者
そうか、二人いるんだから同時に進行することもできたんだな。

69 名無しの審神者
それでいいな

70 名無しの審神者
大変だろうけど救助が来るまでだから頑張れ!

71 名無しの審神者
問題はどの時代に飛んだのかだな……


****


端末をしまう。
「というわけで手分けして家と食料を手に入れるぞ」
「わかった。一人にして大丈夫か?」
鶴丸は何が起こるか分からない無人島において私を一人にすることが心配なようだ。
「大丈夫だから行って来い」
そう強めに言えば渋々と言った感じで鶴丸は森の中へ入っていった。
それを見送り私は家になりそうな場所を探すことにする。
どっかの番組みたく木を組み上げたりなんて事ができるわけないので洞穴とかがあればそれがいい。
二時間かけて一周した時はそこまで詳しく島側を見ていなかったのでそこを集中して見ていきたい。
暑い日差しを避けるために森の日陰に入って探索を開始する。


……
………

探索開始地点から約20分後、海際の岩場になんとか二人余裕で眠れそうな広さの横穴を見つけた。
上手い具合に波風も避けられて、日差しも遮れる。
後は床に枯草でも上着でも敷けばいいだろう。
そこまで確認して私は外に出た。
「おーい」
すると鶴丸がこちらにやってくるのが見える。
どうやら何かあったようだ。
「どうしたの?」
「見てくれ!こんなのがあったぞ!」
そういって袖から取りだしたのは丸々と育った土のついた茶色いジャガイモ。
「嘘やろ???」
その恰好で土掘ったのか。
むしろ無人島にジャガイモがあるのか。
「なんか見たことある葉っぱだと思って引っ張ったらジャガイモだった!畑当番しててよかったぜ!」
「野生のジャガイモ、ゲットだぜ?」
「それな」
これを海水で茹でたりしたら塩加減もちょうどよくなるんじゃないだろうか?
なんて二人で調理法を考えていると空がちょっと薄暗くなってきた。
「おっと、そろそろ火をおこさないとヤバイな」
「どうやって火おこしするん……?」
マッチもライターもない状態でどうやって火をおこすつもりだろうか?
「これくらいの木の板と棒を擦り合わせる方法でいってみようぜ」
そう言って近くから乾いた木の板と棒を拾ってくる。
「だ、大丈夫なの?」
「これで火をおこしてる動画見たことあるし、ものは試しだ」
なぜそんな動画を見た覚えがあるのか疑問だが今は聞かないでおこうと思った。
鶴丸は燃えそうな木や枯れ葉も集めてきて石を組んでたき火のような形を整える。
「さて、やるぞ」
そう言って木の板を棒で擦り始めた。
それもすごい速さで。
流石刀剣男士、体力は有り余ってる。
「がんばれ鶴丸!」
「おう」
すると信じられないことに摩擦面から煙が立ち上がってきたじゃないか。
二人して「おお」と感動する。
出来上がった火種を燃えやすそうな葉っぱに移して大きくしていく。
するとたき火の完成だ。
「人間やればできるんだな……」
「俺は刀剣だけどな」
「それな」
適当に選んで来た平らな岩を火の上に乗せてそこに海水で洗ったジャガイモを切って乗せる。
火が通ればきっと食べれるだろう。
それと水だが、なんと鶴丸が大きめな葉っぱを丸めてコップのようなものを作りそれに入れてきてくれた。
こいつできるぞ。
なぜか鶴丸はすごくこの状況に順応している。
あれか、いつもシャベル片手に庭を駆けまわってるからか?野生児なのか?
「いやー、まさか秋田たちと見た無人島生活のような事態に陥るとは思ってもみなかったなぁー」
「え、なにそれそんなの見たの?」
なにそれ審神者聞いてない。
そんな面白そうなもの私抜きで見たなんてずるい。
「すまんすまん、秋田がネットで見つけてきてな。そのままの流れで見ることになったんだ」
うちの本丸では基本全員に端末が支給されている。
使用料は月々のお給料から自分で払ってもらっている。
だから自由にネットサーフィンできるというわけだ。
「私も秋田たちと一緒に見たかったなぁ」
「今度第二シーズンを見ることになってるからその時一緒に見ればいいだろう?」
「すでに一シーズン終わってたのか!!」
審神者悲しい。
でも第二からでもいいから一緒に見たい。
「じゃあ今度見るときはちゃんと呼んでよね?」
「わかったわかった」
なんとか約束を取りつけて満足する。
こうして日は落ちていくのだった。
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