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うちは転生!?〜お地蔵さんに相談したらサスケの双子の弟に転生させてくれました!〜

原作: NARUTO 作者: 御影 雫
目次

うちはアラシvsイルカ先生

ラーメン屋にて(イルカside)


「なぁ、アラシって実は結構強いのか?」

火影になるという夢をナルトが語ってくれた後、ふとアラシに質問をした。

「まぁ・・・イルカ先生よりは強いよ。」

「まじっ!!?・・・サスケよりも?」

「うん。」

ほぅ・・・サスケは兎も角、俺より強いとは・・・言ってくれるじゃないか。

「アラシ。いくら影分身が使えるからって、俺より強いかどうかは分からないぞ〜。」

自慢じゃないが、俺だって中忍の中じゃ上位の実力ではあるんだからな。流石にアカデミー生には負けん!

「それじゃあ試しに、勝負でもしてみます?負けたら焼肉奢りとか?」

楽しそうな顔で笑ってやがる。別に勝負は構わないが・・・卒業試験も近いのに大人をからかって、故意に怪我させられたらどうする気なんだか。タチの悪い奴なら、これ幸いと治らない怪我させそうだぞ、お前のその態度は。

「それは構わないが・・・。」

「俺も見たいってばよ!イルカ先生がボコボコにされるの!」

「ナルトッ!?」

お前、そりゃないだろ!?


〜第七演習場にて〜

「もう日も沈んでるから、うっかり怪我しないように気をつけるんだぞ!」

「は〜い」

全く、呑気なもんだ。

「じゃあ、忍術・体術・幻術等何でもあり、相手が気絶するか負けを認めたら勝ち、この石が地面に付いたら試合開始だ!いくぞ!」

今後のアラシの為にも、あまり怪我をさせないようにしつつ、伸びた鼻を叩き折る!

「影分身の術!」

3人に分身・・・ホントに良く出来た影分身だ・・・本体がどれか分からない。だが・・・

「水遁・水飴拿原(みずあめなばら)の術!」

うちは一族なら、得意忍術は火遁の筈。俺の得意忍術は水遁で相性がいい。これで動きを封じて1体1体殴って消すまで!

「土遁・土石流の術!」

「何っ!?」

うちはが土遁だと!?

「火遁・業火球の術!」

やはり火遁も・・・

「くっ・・・水遁・水龍弾の術!」

なら、手持ちの中で火力最大の水龍弾でどうだ!

「土遁・土石龍の術!」

「なっ!!?」


ん?俺は・・・

「イルカ先生、おはようです。アカデミー生にサラっと負けた気分は如何ですか?」

ああ、アラシに負けたのか、俺・・・。

「お前なぁ・・・仮にも俺先生なんだから、言葉に気をつけなさい。・・・よく土石龍なんか覚えたな。あれ、上忍レベルの術だぞ。」

「先生の水龍弾の術もBランクですよね。」

「両方凄かったってばよ!でも、何で両方龍だったのに、イルカ先生の龍が崩れたんだ?」

それは・・・

「五遁の強弱関係のせいだね。イルカ先生の得意忍術である水遁は、火遁に強くて土遁に弱い。俺は火遁も土遁も同程度使えるから、水遁と相性が良い土遁を選んだわけ。で、相性じゃんけんに負けた先生の方に、ダメージが多く行ったってこと。」

「何でイルカ先生は水遁しか使わなかったんだ?土遁ってのに弱いんだろ?」

簡単な話。

「使わなかったんじゃない、使えなかったんだ。普通の忍びは五遁の内1つしか使えない。頑張って練習すれば2つ以上使える様になるが、俺が練習中の雷遁はまだまだ威力も弱いし、発動速度も遅くて、実践では使い物にならないから使えなかったんだ。」

「ここら辺は生まれ持った才能がモノを言う場所でもあるからね。僕は最初から火遁・土遁どちらも素質あったし。もっとも・・・風遁・突破!」

何っ!?

「雷遁に相性の良い風遁も、一応使えるレベルまでは仕上げてあるけど。」

お前・・・。

「何で飛び級申請をしないんだ・・・ハァ。」

どう見てもアカデミー生に収まる実力じゃないだろう、それ。多分そこらの上忍より強いんじゃないか?

「あはは、さっきも言ったじゃないですか・・・良い様に使われるのは嫌だって^^」

「アラシ〜、俺の得意な術って何遁なのかなぁ?」

「ん〜・・・もうすぐ卒業試験だから、下忍になったら調べてみようか。得意系統が分かっても、まともに使える様になるまでの練習に数ヶ月かかるから。」

「分かったってばよ!と・こ・ろ・で・・・イルカ先生〜、焼肉俺も食べたいな〜^^」

「当然ナルトの分も奢りの筈だよ!生徒の前でこれだけあっさり負けて、奢りまで渋るとか、先生としてかっこつかないもんね^^」

「・・・お前ら・・・。」

翌日、食べ盛り2人含む3人分の焼肉代を支払った俺の財布は寒くなり、給料日までモヤシが主食になったとだけ言っておこう・・・。

アラシと勝負するのは、金輪際やめておこう。失うものが多すぎるからな・・・。



〜火影side〜

「ふむ・・・流石イタチの弟と言ったところか・・・牙を隠しておったとはのぉ。」

影分身に火遁・土遁・風遁・・・12歳で扱えるとは・・・。何より此奴は頭がきれる・・・写輪眼さえ開眼すれば、イタチ以上の鬼才になるやもしれん。

こりゃあ今年の下忍昇格試験、カカシの奴に詳しく調査をさせる必要があるの。・・・イタチ・・・其方の弟は逞しく成長しておるぞ・・・。
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