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うちは転生!?〜お地蔵さんに相談したらサスケの双子の弟に転生させてくれました!〜

原作: NARUTO 作者: 御影 雫
目次

ある意味ナルトよりも問題児?〜「うちはアラシ」という生徒〜

イルカside


「綺麗にするまで家に帰さんからな!」

「いいやい!どうせ一人だし・・・。」

「・・・。」

九尾の人柱力うずまきナルトはアカデミー1の問題児だ。成績は悪いは授業はサボるは、教師にイタズラを仕掛けるは、火影岩に落書きをするは・・・例を挙げるとキリがない。

独りぼっちで構って欲しくて巫山戯ているナルトが、かつての自分に重なって見えてしまうが、教師としてイタズラの罰はきっちり与えなければならないので、今も火影岩にペンキで塗りたくった落書きを掃除させている。

俺の親を殺した九尾が封印されていると思うと昔は憎く思うこともあったが、此奴を見ているうちに、此奴は九尾の人柱力じゃなくて、うずまきナルトなんだと思うようになっていった。

「ナルト〜、また罰受けさせられてるの〜?」

「アラシ、良いところに来たってばよ!手伝ってくれ!」

ん?彼は、うちはアラシ・・・。アカデミー入学から現在まで全科目平均やや上を維持し、授業も出席はするし課題も出すため教師に叱られることは滅多にないが、理不尽な扱いをした生徒や教師には徹底した報復をするらしく、同僚からは恐れられている。

どうやら弱みを握られている教師も複数いるようで(大人がアカデミー生に弱み握られるのもどうかとは思うがな)、ナルトとは別の意味で問題児扱いされている生徒でもある。

学年主席のうちはサスケの双子の弟として、常に兄と比べられているが、本人は気にしておらずサスケとの仲もいいらしい。

「いいよ〜。」

「うおっ!!?アラシ何やってるってば!?」

ナルトの声に驚いてアラシを見ると、壁に張り付いて掃除をしていた。チャクラによる吸着は、チャクラコントロールの初歩とは言え、アカデミーの平凡な生徒が出来る芸当じゃないはず・・・。

「チャクラを手足に一定量集中させて、岩に張り付いてるんだよ。クレーン使うの面倒だし、こっちの方が早く終わるからね。」

「すっげぇ!俺も出来るかな?」

「う〜ん・・・ナルトにはちょっと難しいかもね〜。これ、チャクラコントロールの分野だし。」

うん?否定?確かアラシはナルトの唯一の友達らしいし、今の感じを見てもナルトとアラシの仲は悪くなさそうだが・・・

「なあ、アラシ。何でナルトにチャクラコントロールは難しいんだ?」

才能が無いのは分かっているが、・・・酷い言い方をするとアカデミートップ層以外、才能の差なんて大したことはない・・・皆大した才能じゃない以上、努力次第で幾らでも変わってくるものだぞ?現に平凡な才能しかなかった俺でも、今は吸着できる様になったしな。

「ナルトは元々のチャクラ保有量が莫大ですからね〜。チャクラ量の少ない人と比べると、チャクラコントロールの成果が出にくいんですよ。コップに水入れる時に、普通の人ならヤカンから注ぐイメージだけど、ナルトの場合はタライ使ってる感じ?しかも狐さんのチャクラまで混ざっちゃってるから、・・・これでチャクラコントロールしろって方が無理難題。」

後半は俺にしか聞こえないように言ってきた。子供には言わない決まりになってるのに・・・アラシ、知っていたのか。

「ふ〜ん・・・そのチャクラコントロールってのが難しいのは分かったけどよ、・・・俺が得意っぽい忍術とかねぇの?」

いや、あるわけないだろ。どんな忍術でも基本からやっていかないと!

「影分身の術とかいいんじゃない?単純にチャクラ2つに割るだけだから、チャクラ量さえ多ければ失敗しないし、印1つだから覚えやすいし。」

「おいおい、影分身は高等忍術だぞ!?ナルトに出来るわけが!?」

俺でも出来ないからな、影分身とか!?

「多分練習すれば出来ると思いますよ。アカデミーで習うような超低燃費忍術と違って、消費チャクラもいい感じに多い忍術なんで、・・・さっきの例えで言うならコップの代わりにバケツに水注ぐイメージ。アカデミー生である俺の得意な忍術でもありますし、ぶっちゃけチャクラ量さえ多ければ誰でも出来る忍術なんです。・・・逆にチャクラ量が少ない人には一生出来ない上に、無理やりやると死ぬ危険もある忍術だから、才能で出来るかどうかが決まってしまう忍術とも言えますね。」

そういってアラシは影分身を見せてくれた。・・・確かに見事な影分身。もし体術の成績は悪くは無いナルトにこの術が使えたら、強力な武器になるだろう。しかし・・・チャクラ量が多いから不向きな術があるとか、考えもしなかった。反省しなければな。

「すっげぇ!俺も帰ったら練習してみるってばよ!」

「ったく・・・。お前・・・普段の授業、手を抜いてるな?影分身は上忍レベルの高等忍術だぞ〜、こんな術出来る奴なら即アカデミー飛び級になる筈だ。ハァ。」

「あはは。下手に目立つと上層部にいいように利用されるだけですからね〜。特に実力の低い子供のうちは目立たないのが一番です。」

「下忍になったら、ちゃんと頑張るんだぞ!任務の中には命の危険がある任務もあるんだから。」

「は〜い。ナルト〜、お掃除終わったし一楽行く?奢るよ〜。」

「行くってばよ!今日もチャーシュー大盛りでいいか?」

「勿論!幾ら食べても使いきれる額の遺産じゃ無いし、お腹いっぱい食べよう^^」

アラシは金銭的には困ってないわけだな。・・・そりゃあ名家うちは一族の遺産は莫大だっただろう。

「俺も一緒してもいいか?流石に生徒に出させる訳にはいかないから、俺が奢るぞ!」

久しぶりにナルトと一楽もいいかと思ったが、流石に大人が子供に奢られるわけにはいかないからなぁ・・・。多分アラシには、資産額遥かに負けてるが・・・。

「おっ、やりぃ!アラシ、沢山食ってイルカ先生の財布軽くしてやろうぜ!」

「凄く楽しそうだね!なら今日はお腹いっぱいまで食べようかな・・・多分チャーシュー麺20杯は余裕だろうし、メンマと味玉もトッピングしちゃおっと。」

「・・・・・アラシ、お前遠慮って言葉は・・・。」

「やだなぁ、イルカ先生。先生に遠慮する生徒なんて、可愛げがないでしょ?(腹黒スマイル)」

「・・・。」
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