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君のとなり

原作: BLEACH 作者: konayi
目次

ちびっ子隊長との出会い

気が付けば乱菊さんの隣に整った顔の少年が立っていた。
(誰・・?)
いきなり現れた美少年にくぎ付けなアリス。
「おい、松本。俺は三番隊に書類を出しに行くと聞いていたんだが?なぜここに居るんだ」
「やだな~隊長~書類はもう出しに行きましたよ~。そ・れ・よ・り!ほらほら~昨日見かけたかわい子ちゃんですよ~!!」
乱菊はそう言いながらアリスを抱き寄せる。
(えええ~こんなに小さいのに隊長なんだ~!もしかして、見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵的な感じ!?)
「は、はじめ・・ 「おい。お前今小さいのに隊長なんだ~とか思っただろ」
ドキィッッ
自分の心を読まれて驚くも、「はい」などと言おうものなら殺されそうな殺気を感じたアリスは、一切の表情を変えることなく「いいえ」と答える。
「ふむ。お前弱そうなのに霊圧には耐えられるのか・・。」
「もう!隊長だめですよ~女の子をいじめたら!雛森ちゃんに言いますよ」
「なっ・・!雛森は関係ないだろ!」
新たな名前が出てきたところで、ちびっ子隊長からの殺気が落ち着いた。
「お前、またちびっ子隊長とか考えていただろ・・。まぁいい、俺は十番隊隊長の日番谷冬獅郎だ。こっちは副隊長の松本・・って松本は紹介済みか?」
ちびっ子隊長改め、日番谷隊長が自己紹介をする。
(この人心読めるのかな・・。こわっつ!あんま考えないようにしよう・・。)
「あ、はい。私はアリスと申します。しばらく十一番隊でお世話になります。よろしくお願いします、ちびっこた・・・日番谷隊長」
「おい!!!!!やっぱり思ってたじゃねぇか!!!!!」



☆☆☆☆☆☆



コントのようなやり取りを終え冬獅郎たちと別れたアリス達。
「あんなに小さいのに隊長なんですね~やっぱり某名探偵みたいに中身は大人なのかな~」
「まぁ、死神だからな。あいつは100歳くらいじゃねぇか」
「えぇ!!マジですか!?どうみても12・・いや14歳くらいなのに!!まさかの私より年上!?本当にコ●ン君じゃない!!」
「・・マジ?」
「マジってなーに?アジみたいなの?美味しいの?」
アリスの独り言に対して答えが来たかと思えばまさかの年齢暴露に驚きを隠せないアリス。
それと同時に今まで作ってきた《お淑やか》というキャラが崩壊する(笑)
「あ、いえ・・。何でもないです。ふふふ・・」
「さ、さぁ!お仕事しましょう!私にできることがあれば何でもお手伝いしますから!!」
さあさあ!と二人を急かしながら隊舎に向かうアリスをくっくっくと笑いながら見守る剣八。その肩では「マジ?マアジ?アジ?」とマジについてぶつぶつ考えているやちる。
「やちるちゃん~マジはもういいの~忘れて~!!」そう焦るアリスを先頭に一行はようやく十一番隊隊舎に到着したのだった。




アリスの本性がたった1日と数時間でばれてしまう事態に陥るも、どこか嬉しそうな剣八達は隊長室に向かう。
「とりあえずお前は、料理、掃除をやれ。時間ができたら稽古つけてやるよ」
そう言うと剣八は椅子に腰かけ書類を見始めた。
「はい、わかりました!とりあえず、もうお昼ですもんね。キッチンお借りしますが、何人分作ればいいですか?」
「そうだな・・今日は現世に行ってる一角たちがもうすぐ帰ってくるが、あいつ等には適当に食うように言うから俺とやちるの分だけ作ってくれればいい」
どうやら現世にいる人たちも戻ってくるようだが、料理をするアリスの負担を考えた剣八は自分たちの分だけでいいと話す。
しかし、他にも食事をする人がいる事を聞いて「分かりました」なんて素直に言うアリスではない。これからお世話になる十一番隊の人たちの手助けをしたいと考えていた為、剣八を見つめ質問をする。
「戻ってこられるのは何人ですか?」
「あ?10人だが、それがどうし「作ります。」
「は?」
「戻ってこられる10人と更木隊長、やちるちゃんの分もみんなの分を作ります。なので、みんなでご飯食べましょう!」
そう笑顔で話し「さぁ!がんばるぞ~!」とうきうきでキッチンへと歩いていくアリスの後姿を見つめくっくっく・・と笑う剣八であった。



「出来ましたよ~!!」
元気な声とともにいい匂いが隊長室に入ってくる。
「おう、そろそろ一角たちも帰ってくるな。お前のことも紹介するからそのつもりでいろよ」
いつの間にか書類を投げ出して筋トレをしていた剣八は、腕立てをしながらアリスに声をかける。
「しょ、紹介ですか!そ、そうですよね・・これからお世話になるわけですし・・!ちゃんと自己紹介用のセリフ考えておこう・・。」
突然の話に驚きながらも、これからも沢山の人に会うのであればちゃんとした自己紹介を考えておいたほうがいいと思ったアリスはうーんうーんといいながら悩みだすのであった。
剣八はそんなアリスに「気張らなくていい」と声をかけようとしたときばぁぁぁーーーんと隊長室の扉が開いた。


「更木隊長、班目一角ただいま戻りました!!!現世でのホロウどものご報告を・・・・・」
現世から戻ってきた一角が剣八に成果の報告をしにやってきたのだ。しかし、剣八の前に見知らぬ女が立っている事に気づき言葉が止まる。
「おう、話はあとで聞く。とりあえず飯にするから全員呼んで来い。場所はそうだな・・・稽古場前の中庭にするか」
「は、はい!でも隊長飯って・・誰が作ったんすか?もしかして副隊長が・・!?もしかして金平糖ですか!?そ、それだけは勘弁してください!!でも、とりあえず中庭ですね!わかりました!」
今まで食事はどうしていたのか本当に疑問になるやり取りだなぁ~と少し心配になるアリスを置いて、丸坊主の死神は慌ただしく去っていく。
「やれやれ、相変わらず五月蠅ぇな・・。しかもお前の話もせずに行っちまった。まぁいいか、とりあえず行くぞ」
そう言いながら歩き出した剣八の後ろを慌てて追いかけるアリスであった。
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