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君のとなり

原作: BLEACH 作者: konayi
目次

異世界は死神の国

「う~ん・・・」
翌日盛大に伸びをして起きるアリス。
「おっはよ~アリスちゃん!!!」
「・・・・・・やっぱり、夢じゃなかったか・・・。」
実は昨日のことは全て夢で、起きたらいつもの自分のベッドなんじゃないかと少し期待をしていたアリス。しかし、やちるの元気な声でそんな希望もさっぱり無くなってしまった。
「おはよう、やちるちゃん。」
しかし、落胆したことがやちるにバレないように笑顔で挨拶を返すアリス。

「さあ、さあ!!今日は何して遊ぶ?びゃっくんにいたずら仕掛けに行ってもいいし~つるりんにいたずらしかけに行ってもいいし~じいじのとこにいたずら仕掛けに行ってもいいし~どこにする??」
もはや選択肢はいたずらを仕掛ける先しかないようだ。
「ふふふ、どこでもいいよ。あ、でも隊舎?に来いって大男さんが言ってなかった?」
「大男?あ、剣ちゃんね!あはは、大男だって!あはは!あの大男は更木剣八って言うんだよ~。十一番隊の隊長だよ~あはは」
そう笑いながら答えるやちるとは正反対に、顔色がどんどん悪くなるアリス。
「あ、あの人隊長なんですか!?」
(護廷十三隊についてはやちるから教えてもらったため、理解したがまさか昨日出会った大男が隊長だったとは・・。確かに一般人ではないと思っていたがまさか隊長とは・・。)
そして、昨日自分が無礼なことをしていないか一気に不安になったアリスであった。



☆☆☆☆☆☆


「よう、来たか」
隊長室で両足を机に乗せてだらけて居る剣八は部屋を訪ねてきた二人に声をかけた。
そしてアリスは猛スピードで剣八の前に行き
「き、昨日は申し訳ありませんでした更木隊長!」と謝罪の言葉を口にした。
(大丈夫だよね?謝ったし許してくれるよね?)
冷や汗をかきながら剣八の顔を盗み見する。

「あ?なんだ、昨日より元気じゃねえか。よかったな」
剣八は椅子から立ち上がり、そう言いながらアリスの頭をポンポンたたいた。

・・・きゅん・・・

(ん?きゅん?)
自分の中に生まれた謎の感情を確かめようとしたとき再度、剣八から言葉が発せられる。

「とりあえず、ジジイの所にはアリスの存在を伝えた。そしたら連れて来いとかぬかしやがるから、今から行くぞ」
「いいね~じゃあ行こう~!!」
「いや、行くのは俺とアリスだけだ。ジジイが俺と二人だけで来るようにってよ。めんどくせーよチッ」
(きゅん?きゅんってなんだろ?っていうか、今更木隊長なんて言った?ジジイの所に行く?更木隊長のお爺ちゃんに会いに行くのかな?でも、やちるちゃんと一緒で親居ないとか言ってなかった?ていうか、面倒くさいことやらせてしまった。申し訳ない・・)
アリスが無言で様々なことを考えている間に話はポンポン進んでいた。

「と、いうわけだからちょっくら行ってくる。留守は頼んだ」
と言いながらアリスを担ぎ上げる剣八。
「ちょちょちょっと待ってください!!え!?ナニコレ運ばれるの私!?」
「お前瞬歩使えないだろ?だからこうしていくのが速ぇんだよ」
(だからって、これはいくら何でも・・)
「ちょっと、剣ちゃん!女の子を荷物みたいに運んじゃダメなんだから!ちゃんとお姫様抱っこしないと!」
「いや、やちるちゃん!?お姫様抱っこって!!」
この世界にもお姫様抱っこという言葉があるんだと驚くアリス。
「チッ・・仕方ねぇ。じゃあちゃんと掴まってろよ」
そう言いながらアリスをヒョイとお姫様抱っこし瞬歩で去る剣八。
「いやぁぁぁ・・・・!!!」
アリスの叫びが悲しくあたりに響いた。


☆☆☆☆☆☆☆


「初めましてアリス」
いつの間にか到着した一番隊隊舎の前でお爺さんが挨拶をしている。
「あ、はじめまして・・。アリスと申します。え~っと?」
「儂は一番隊隊長、山本元柳斎重國じゃ。よろしくのぉ」
「・・・!!!!」
目の前のひげと眉毛が長いお爺さんが一番隊隊長であるということに驚くアリス。そして、今朝からやちるや剣八が言っていたジジイというのがこの人を指すのだということにまた驚くのであった。
「あ、あの・・すみません。面倒ごとになってしまって・・。すぐに出ていきたいのですが、帰り方がわからないので・・すみません。」
とにかく必死に謝罪を述べるアリス。
しかし、出ていきたいなんて言ってしまったが秘密を知ったものには死をとかだったらどうしよう!!!という新たな問題が出てきてしまった。

「ふぉふぉふぉ・・。別に取って食ったりせんわい。時におぬしは、黒崎一護の知り合いであるか?」
突然出てきた知らない人物の名前。
「いえ、存じ上げません・・。」
「ふむ・・しかし見たところ黒崎一護と同じ現世から来たようにしかみえんな・・。」
「現世ですか・・。ん?現世?というとここは?天国とかですかね?ははは?」
「ここは尸魂界、死神の住む世界じゃよ。なんじゃ、そんな事も教えてもらっておらんのか?」
チラリと剣八を見る山本。しかし、その視線に気づかない剣八(笑)
「へぇ~死神が住む世界ですか~・・・・・。え?死神???死神なんですか!?」
確か、やちるの説明では
「悪い人やホロウを倒すのが護廷十三隊、あたしたちの仕事なんだよ~☆」
って言ってた気がするんだけど!?!?!?いや、間違ってない、間違ってないけど・・やちるちゃ~ん・・・!!!涙

まさかの死神が住む世界に転生してしまったことに現実逃避したくなるアリスなのであった
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