24
「雪と涼はどこ」
酒口「爆発したってのに随分と冷静だな?」
「冷静なわけないでしょ。今すぐにでもあんた達を殺してやりたいくらい。…でも雪と涼の居場所を吐いてもらわないと困るから。早くして。」
酒口「さぁなー?自分で探せば?おじょーちゃん」
…パァンっ!…
美弥妃は酒口の右足に一発の銃弾をぶち込んだ。
「次は左足。その次は右手…その次は…どこがいいかしら?」
酒口「お前、正気か?!仮にも警察だろ?」
「あなたも馬鹿ね。ここに他の幹部がいない時点で貴方はどちらにせよ殺される予定なの。だから私に殺されようが最後に発見されるのはここが爆破されて瓦礫に埋もれた貴方の遺体と私の遺体ってところ?どうせ死ぬなら警察もクソもないでしょ。さぁ、吐くの、吐かないの。」
美弥妃がそう言ってもう一度銃を構えると酒口は慌てて声をしぼりだした。
酒口「ま、まて!!りょ、涼と雪は一緒だ。恐らく1階に爆弾を仕掛けに言ってる!!」
「その話は本当?」
酒口「あぁ!本当だ!!」
…パァンっ!!…
酒口「あ゛ぁっ!!な、なんでだよ!!言っただろ!!」
美弥妃は坂口の右手にも銃弾を打ち込んだ。
「その話が本当だったら手当しに戻ってきてあげるわ。それまでその手錠を外そうなんて馬鹿な考えはやめておいたほうがいいわよ。私、本当にあなたのこと殺しちゃうかもしれないから。」
美弥妃は殺気にあふれた顔でそう言うと恐怖で失禁した酒口をおいて1階へと走りだした。
「雪!!涼!!」
雪「ね…ねーちゃん…」
涼「美弥妃か」
「どうして二人してそんな物騒なもの持ってるのよ…」
雪は爆弾を。涼は拳銃をもっていた。
雪「…」
涼「俺が空を呼び出した。」
「何でそんなこと…」
涼「俺、金貯まったし。雪一人くらいどうにか出来る。真っ当な仕事にはつけなくてももう美弥妃のこと縛ることないし。」
雪「ねーちゃん、忙しいって。俺たちのせいでねーちゃん職場でもうまく言ってないんだろ?」
「そんなことない!ねぇ、涼、こんな組織にいないで!今からならいくらだって仕事もあるし私だって二人を養うくらい…」
涼「もう俺は戻れねーんだよ!!ここの組織ヤバいんだ…抜けるなんて言えば殺される…!」
「まって、涼。今日この組織は私達公安が潰すことになっているの。だから…」
涼「だめだ!!なぁ、悪いことは言わない。もう俺たちのことは構わず手を引いてくれ…」
涼がそう言ったときだった。
降谷「矢神さん!!」
駆けつけた降谷と部下達が美弥妃の方に走ってきた。
涼「来るな!!」
涼は部下達を見るなり慌てたのか、雪の首に腕を回すと空に拳銃を突きつけた。
しかし雪は怯える様子もなければ大人しく涼につかまっていた。
「やめて!涼!」
美弥妃がそう叫んだとほぼ同時だった。
ボス「何をしている、涼。」
涼達のうしろからフードを被っていて顔見えない大男が立っていた。
涼「ボスっ…!」
ボス「どういうことだ?警察がなぜこんなところにいるんだ?涼」
涼「これはっ…!」
涼が言いかけたことに美弥妃は上手く合わせようと思っていると後ろにいた降谷が1歩前に出た。
降谷「もうこの組織は終わりです。」
ボス「ほぅ、面白い」
「降谷さん!あちらにはまだ涼と空がいます!下手に動かないで下さい!」
美弥妃がそう言うも降谷は一歩一歩と涼達の方へ歩いて行った。
「やめて!降谷さん!」
ボス「涼、殺せ。」
涼「あ…あぁっ…や、やめろ、近づくな!!」
涼はそう言うと降谷に銃口を向けた。
「やめて!涼!!」
涼「あ…いやだ…!殺したくない!!」
涼は半ばパニックになりながら引き金をひいた。
「降谷さん!!」
涼が引き金を引くのが見えた美弥妃は慌てて降谷を突き飛ばし、代わりに肩に銃弾を受けた。
「っ…」
降谷「矢神さん!!」
雪「ねーちゃん!!」涼「美弥妃?!」
全員の視線が美弥妃に集まる中、二発目の銃声が聞こえた。
涼「あぁっ!!」
ボス「涼、殺せと言ったんだ。聞こえなかったか?」
ボスが涼の腹を目掛けて銃を撃ったのだ。
涼は空の首に回していた手を解きその場に崩れた。
「涼!!」雪「にーちゃん!」
涼が倒れこむのをみた空は涼の持っていた銃をボスに向けた。
ボス「ほう。雪、お前は涼の厚意を無駄にするのか?私が涼を世話してやったんだぞ?雪、お前はまず目の前の奴らを殺せ。涼がこうなったのも元はと言えば目の前の警察達が妙な動きをしたからだ」
雪「警察…警察のせい…」
雪は何かに取り憑かれたようにそう呟くとポケットからなにかのスイッチを取り出して何のためらいもなく押した。
それと同時に遠からず近からずの場所から爆発音がして大きな地響きがした。
「やめて!雪!!」
雪「嫌だ!!あああ!!!」
雪は錯乱したように叫ぶと銃をあらゆる方向に発砲し、最後に自分に銃口を向けた。
雪「ごめん、ねーちゃん、俺、ねーちゃんのこと殺したくない…今までありがとうっ…」
雪はそう言って引き金を引くとその場で生き絶えた。
「雪!!雪!!」
美弥妃は降谷から離れて雪の方に駆け寄った。
酒口「爆発したってのに随分と冷静だな?」
「冷静なわけないでしょ。今すぐにでもあんた達を殺してやりたいくらい。…でも雪と涼の居場所を吐いてもらわないと困るから。早くして。」
酒口「さぁなー?自分で探せば?おじょーちゃん」
…パァンっ!…
美弥妃は酒口の右足に一発の銃弾をぶち込んだ。
「次は左足。その次は右手…その次は…どこがいいかしら?」
酒口「お前、正気か?!仮にも警察だろ?」
「あなたも馬鹿ね。ここに他の幹部がいない時点で貴方はどちらにせよ殺される予定なの。だから私に殺されようが最後に発見されるのはここが爆破されて瓦礫に埋もれた貴方の遺体と私の遺体ってところ?どうせ死ぬなら警察もクソもないでしょ。さぁ、吐くの、吐かないの。」
美弥妃がそう言ってもう一度銃を構えると酒口は慌てて声をしぼりだした。
酒口「ま、まて!!りょ、涼と雪は一緒だ。恐らく1階に爆弾を仕掛けに言ってる!!」
「その話は本当?」
酒口「あぁ!本当だ!!」
…パァンっ!!…
酒口「あ゛ぁっ!!な、なんでだよ!!言っただろ!!」
美弥妃は坂口の右手にも銃弾を打ち込んだ。
「その話が本当だったら手当しに戻ってきてあげるわ。それまでその手錠を外そうなんて馬鹿な考えはやめておいたほうがいいわよ。私、本当にあなたのこと殺しちゃうかもしれないから。」
美弥妃は殺気にあふれた顔でそう言うと恐怖で失禁した酒口をおいて1階へと走りだした。
「雪!!涼!!」
雪「ね…ねーちゃん…」
涼「美弥妃か」
「どうして二人してそんな物騒なもの持ってるのよ…」
雪は爆弾を。涼は拳銃をもっていた。
雪「…」
涼「俺が空を呼び出した。」
「何でそんなこと…」
涼「俺、金貯まったし。雪一人くらいどうにか出来る。真っ当な仕事にはつけなくてももう美弥妃のこと縛ることないし。」
雪「ねーちゃん、忙しいって。俺たちのせいでねーちゃん職場でもうまく言ってないんだろ?」
「そんなことない!ねぇ、涼、こんな組織にいないで!今からならいくらだって仕事もあるし私だって二人を養うくらい…」
涼「もう俺は戻れねーんだよ!!ここの組織ヤバいんだ…抜けるなんて言えば殺される…!」
「まって、涼。今日この組織は私達公安が潰すことになっているの。だから…」
涼「だめだ!!なぁ、悪いことは言わない。もう俺たちのことは構わず手を引いてくれ…」
涼がそう言ったときだった。
降谷「矢神さん!!」
駆けつけた降谷と部下達が美弥妃の方に走ってきた。
涼「来るな!!」
涼は部下達を見るなり慌てたのか、雪の首に腕を回すと空に拳銃を突きつけた。
しかし雪は怯える様子もなければ大人しく涼につかまっていた。
「やめて!涼!」
美弥妃がそう叫んだとほぼ同時だった。
ボス「何をしている、涼。」
涼達のうしろからフードを被っていて顔見えない大男が立っていた。
涼「ボスっ…!」
ボス「どういうことだ?警察がなぜこんなところにいるんだ?涼」
涼「これはっ…!」
涼が言いかけたことに美弥妃は上手く合わせようと思っていると後ろにいた降谷が1歩前に出た。
降谷「もうこの組織は終わりです。」
ボス「ほぅ、面白い」
「降谷さん!あちらにはまだ涼と空がいます!下手に動かないで下さい!」
美弥妃がそう言うも降谷は一歩一歩と涼達の方へ歩いて行った。
「やめて!降谷さん!」
ボス「涼、殺せ。」
涼「あ…あぁっ…や、やめろ、近づくな!!」
涼はそう言うと降谷に銃口を向けた。
「やめて!涼!!」
涼「あ…いやだ…!殺したくない!!」
涼は半ばパニックになりながら引き金をひいた。
「降谷さん!!」
涼が引き金を引くのが見えた美弥妃は慌てて降谷を突き飛ばし、代わりに肩に銃弾を受けた。
「っ…」
降谷「矢神さん!!」
雪「ねーちゃん!!」涼「美弥妃?!」
全員の視線が美弥妃に集まる中、二発目の銃声が聞こえた。
涼「あぁっ!!」
ボス「涼、殺せと言ったんだ。聞こえなかったか?」
ボスが涼の腹を目掛けて銃を撃ったのだ。
涼は空の首に回していた手を解きその場に崩れた。
「涼!!」雪「にーちゃん!」
涼が倒れこむのをみた空は涼の持っていた銃をボスに向けた。
ボス「ほう。雪、お前は涼の厚意を無駄にするのか?私が涼を世話してやったんだぞ?雪、お前はまず目の前の奴らを殺せ。涼がこうなったのも元はと言えば目の前の警察達が妙な動きをしたからだ」
雪「警察…警察のせい…」
雪は何かに取り憑かれたようにそう呟くとポケットからなにかのスイッチを取り出して何のためらいもなく押した。
それと同時に遠からず近からずの場所から爆発音がして大きな地響きがした。
「やめて!雪!!」
雪「嫌だ!!あああ!!!」
雪は錯乱したように叫ぶと銃をあらゆる方向に発砲し、最後に自分に銃口を向けた。
雪「ごめん、ねーちゃん、俺、ねーちゃんのこと殺したくない…今までありがとうっ…」
雪はそう言って引き金を引くとその場で生き絶えた。
「雪!!雪!!」
美弥妃は降谷から離れて雪の方に駆け寄った。
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