始まりは···38話
砂原「隠すつもりか?」
紗菜「いえ··でもありません。」
砂原「椿言ってたよな?捨てられず、置いても置けないと。持って歩いてるんじゃないのか?席が隣の椿なら分かる事だよな?」
紗菜「椿さんきっと勘違いされてるんだとおもいます。」
砂原「?どうした?」
鷲尾「すみませんさっき、椿さんが言ってた封筒の事で··それって青い奴だと思うんですが。確かそれ抱えていた時広瀬ぼーっとしていたんで。それだけです。では」
砂原「ありがとう。さぁそのお前が気にしている青い封筒だして貰おうか?それだよな?」
紗菜「これはただの資料です。」
砂原「なら出せるはずだろう。」
紗菜「でも私が使おうとしたものなので、部長のお役には··」
砂原「お前の嘘も見抜けないとでも思っているのか!」
紗菜「何でもありません。だから··」
砂原「何でもないものに泣く必要性はなんだ?出しなさい」
紗菜「誰にも迷惑かけたく··」
砂原「迷惑?それで自分が傷つくのはいいとでも?」
紗菜「私一人なら構わないと思ってます··」
砂原「いい加減にしろ」
砂原が封筒をバッとうばう。
紗菜「砂原さん!」
砂原「何故すぐに言わなかった?」
紗菜「··」
砂原「元の原因は不審電話だろう。それで面白半分に調べた奴がいる。」
紗菜「もう無理です··私の場所なんかすぐになくなる。」
砂原「何の為の家族や仲間だ?」
紗菜「どうしていいかなんて分かりません。」
砂原「それが紗菜の悪い所だ。その考えで俺や紗菜を知ろうとして一生懸命な裕介がどれだけ傷つくかわかるか?!」
紗菜「私だけなら、いつもの事じゃないですか。私だけ傷つけばいい。後は一人で··」
バシッ前回より強めの平手打ちが紗菜の左頬に走った。
紗菜「··っ」
砂原「自分を思ってくれる奴の気持ちも考えられないのか!お前一人なら傷ついてもいい!?八年いた間俺はそんな風につたえたつもりはない!」
紗菜「ごめ··ゲホな··さい。」
砂原「きちんと反省しなさい。明日から個展始まりまで鷲尾と現場に直行直帰。10時に集まるそうだ。会社に連絡は俺か椿のパソコンに直接しろ。」
紗菜「はい。」
砂原「泣き腫らした顔でいくんじゃない。いいな?」
紗菜「はい。」
砂原「これは預かる。駐車場に裕介がいるから。早くかえるぞ。」
紗菜「部長、本当にすみません··」
砂原「別にお兄ちゃんでもいい。誰もいないしな。おれもさっき紗菜といってしまったし。」
紗菜「でも今は上司と部下でもあるので」
砂原「上司と部下だろうが誰も知らないだけで兄妹なのは事実だ。これからはもっと頼りなさい。分かったな?」
紗菜「はい。」
砂原「行くぞ」
紗菜「お疲れ様でした。」
砂原「8時過ぎたのか。警備の人に迷惑かけてしまったな。ちょっと警備員室よるな」
紗菜「はい。」
トントン
砂原「砂原です。遅くまですみませんでした。」
警備員「お疲れ様です。大変ですね。」
砂原「助かります。では失礼します」
紗菜「お疲れ様でした」
コンコン車の窓を叩く
砂原「裕介」
裕介「あっ智兄、紗菜お疲れ様」
砂原「待たせて悪かったな。」
裕介「全然何て事ないよ。はいこれ、和兄特製お弁当ね。」
砂原「ありがとさん。さすが俺の女房。」
裕介「前にほっといたら1食位平気で抜くって和兄言ってたもんね。」
紗菜「年なんですからバランス良く食べないと駄目ですよ。」
砂原「そうだな。はっ何?!」
裕介「一瞬納得したよね?紗菜乗って」
紗菜「はぁい」
砂原「気をつけて帰れよ。和人にも宜しくな。明日からは鷲尾と紗菜二人たのむぞ。」
裕介「分かったよー。じゃお休みなさい」
紗菜「お休みなさい。さ····ぶ··お兄ちゃん」
砂原「サブ?メインがあるのか?おやすみな。」
裕介プップーとクラクションを鳴らして去った。
裕介「お兄ちゃんにサブとメインって。まぁいっか。それより結構叱られたみたいだね。目はうさぎだし、ちょっと頬があかいみたいだし?」
紗菜「部長としてじゃなく、お兄ちゃんとしての怒りがでたみたいです。」
裕介「そりゃそうだよ。一人で頑張ろうとするな!もしまた一人で抱え込んだら俺も叱るからな。」
紗菜「ごめんなさい」
裕介「ちょっと夜景の綺麗な所に車止めてお弁当食べようか」
紗菜「でも裕介さん疲れているんじゃ··」
裕介「平気平気。明日10時に現直でしょ。少しのんびりしなよ。朝だっていつもより遅めで間に合うんだし。」
紗菜「はい。ご迷惑じゃなければ」
裕介「迷惑じゃないよ。たまにはデートだってしたいじゃない?」
紗菜「ありがとうございます」
裕介「ほらここ。なかなかでしょ?ベンチもあるよ。食べたら座りに行こうか」
紗菜「はい。」
裕介「はい、お弁当。紗菜サイズだって。」
紗菜「これならちゃんと食べられそうです。」
裕介「あとこれ、珍しく創ちゃんがお茶いれてくれた。」
紗菜「お茶ですか?ありがとうございます」
···
紗菜「お味噌汁··」
裕介「えっタンブラーにお味噌汁って創ちゃん正気?」
紗菜「でもお弁当ですし」
裕介「まぁそうだね。」
紗菜「ごちそうさまでした。」
裕介「外行ってみる?」
紗菜「はい。」
紗菜「いえ··でもありません。」
砂原「椿言ってたよな?捨てられず、置いても置けないと。持って歩いてるんじゃないのか?席が隣の椿なら分かる事だよな?」
紗菜「椿さんきっと勘違いされてるんだとおもいます。」
砂原「?どうした?」
鷲尾「すみませんさっき、椿さんが言ってた封筒の事で··それって青い奴だと思うんですが。確かそれ抱えていた時広瀬ぼーっとしていたんで。それだけです。では」
砂原「ありがとう。さぁそのお前が気にしている青い封筒だして貰おうか?それだよな?」
紗菜「これはただの資料です。」
砂原「なら出せるはずだろう。」
紗菜「でも私が使おうとしたものなので、部長のお役には··」
砂原「お前の嘘も見抜けないとでも思っているのか!」
紗菜「何でもありません。だから··」
砂原「何でもないものに泣く必要性はなんだ?出しなさい」
紗菜「誰にも迷惑かけたく··」
砂原「迷惑?それで自分が傷つくのはいいとでも?」
紗菜「私一人なら構わないと思ってます··」
砂原「いい加減にしろ」
砂原が封筒をバッとうばう。
紗菜「砂原さん!」
砂原「何故すぐに言わなかった?」
紗菜「··」
砂原「元の原因は不審電話だろう。それで面白半分に調べた奴がいる。」
紗菜「もう無理です··私の場所なんかすぐになくなる。」
砂原「何の為の家族や仲間だ?」
紗菜「どうしていいかなんて分かりません。」
砂原「それが紗菜の悪い所だ。その考えで俺や紗菜を知ろうとして一生懸命な裕介がどれだけ傷つくかわかるか?!」
紗菜「私だけなら、いつもの事じゃないですか。私だけ傷つけばいい。後は一人で··」
バシッ前回より強めの平手打ちが紗菜の左頬に走った。
紗菜「··っ」
砂原「自分を思ってくれる奴の気持ちも考えられないのか!お前一人なら傷ついてもいい!?八年いた間俺はそんな風につたえたつもりはない!」
紗菜「ごめ··ゲホな··さい。」
砂原「きちんと反省しなさい。明日から個展始まりまで鷲尾と現場に直行直帰。10時に集まるそうだ。会社に連絡は俺か椿のパソコンに直接しろ。」
紗菜「はい。」
砂原「泣き腫らした顔でいくんじゃない。いいな?」
紗菜「はい。」
砂原「これは預かる。駐車場に裕介がいるから。早くかえるぞ。」
紗菜「部長、本当にすみません··」
砂原「別にお兄ちゃんでもいい。誰もいないしな。おれもさっき紗菜といってしまったし。」
紗菜「でも今は上司と部下でもあるので」
砂原「上司と部下だろうが誰も知らないだけで兄妹なのは事実だ。これからはもっと頼りなさい。分かったな?」
紗菜「はい。」
砂原「行くぞ」
紗菜「お疲れ様でした。」
砂原「8時過ぎたのか。警備の人に迷惑かけてしまったな。ちょっと警備員室よるな」
紗菜「はい。」
トントン
砂原「砂原です。遅くまですみませんでした。」
警備員「お疲れ様です。大変ですね。」
砂原「助かります。では失礼します」
紗菜「お疲れ様でした」
コンコン車の窓を叩く
砂原「裕介」
裕介「あっ智兄、紗菜お疲れ様」
砂原「待たせて悪かったな。」
裕介「全然何て事ないよ。はいこれ、和兄特製お弁当ね。」
砂原「ありがとさん。さすが俺の女房。」
裕介「前にほっといたら1食位平気で抜くって和兄言ってたもんね。」
紗菜「年なんですからバランス良く食べないと駄目ですよ。」
砂原「そうだな。はっ何?!」
裕介「一瞬納得したよね?紗菜乗って」
紗菜「はぁい」
砂原「気をつけて帰れよ。和人にも宜しくな。明日からは鷲尾と紗菜二人たのむぞ。」
裕介「分かったよー。じゃお休みなさい」
紗菜「お休みなさい。さ····ぶ··お兄ちゃん」
砂原「サブ?メインがあるのか?おやすみな。」
裕介プップーとクラクションを鳴らして去った。
裕介「お兄ちゃんにサブとメインって。まぁいっか。それより結構叱られたみたいだね。目はうさぎだし、ちょっと頬があかいみたいだし?」
紗菜「部長としてじゃなく、お兄ちゃんとしての怒りがでたみたいです。」
裕介「そりゃそうだよ。一人で頑張ろうとするな!もしまた一人で抱え込んだら俺も叱るからな。」
紗菜「ごめんなさい」
裕介「ちょっと夜景の綺麗な所に車止めてお弁当食べようか」
紗菜「でも裕介さん疲れているんじゃ··」
裕介「平気平気。明日10時に現直でしょ。少しのんびりしなよ。朝だっていつもより遅めで間に合うんだし。」
紗菜「はい。ご迷惑じゃなければ」
裕介「迷惑じゃないよ。たまにはデートだってしたいじゃない?」
紗菜「ありがとうございます」
裕介「ほらここ。なかなかでしょ?ベンチもあるよ。食べたら座りに行こうか」
紗菜「はい。」
裕介「はい、お弁当。紗菜サイズだって。」
紗菜「これならちゃんと食べられそうです。」
裕介「あとこれ、珍しく創ちゃんがお茶いれてくれた。」
紗菜「お茶ですか?ありがとうございます」
···
紗菜「お味噌汁··」
裕介「えっタンブラーにお味噌汁って創ちゃん正気?」
紗菜「でもお弁当ですし」
裕介「まぁそうだね。」
紗菜「ごちそうさまでした。」
裕介「外行ってみる?」
紗菜「はい。」
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