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ナミ「ひどい…」
シーラ「なのにあいつはなにも言わない。力はあるのに街の人を懲らしめようとしない…それは自分のせいで街が荒らされたと思っているから…だから麦わら…頼む…あいつをこの街から出してやってくれ…!!」
シーラはそう言うとルフィ達に頭を下げた。
ルフィ「皆。あいつを仲間にするぞ」
シーラ「麦わら…!!」
*浜辺のサニー号*
『あの船が…麦わらの一味の船かな…』
私は素早く集めた食材、薬草、木材を板に乗せてズルズルとそこまで運ぶことにした。
『ここに置いてたらわかるかな…』
ウソップ「だ、誰だ!!お前!!」
フランキー「どうかしたかー?ウソップ!」
「!!(見つかった…)」『少しなら声が出せそう…』
「こ、これ…今日の分…」
ウソップ「そ、そんなもので油断させようったってそうはいかねえぞ!」
フランキー「あ?なんだ?」
「毎日…必要なものは持ってくるから…だから街には…入らないで…」
私はそう言われてその場を立ち去ろうとしたが、ふと目に入った船の一部が気になってしまった。
「これ…」
フランキー「触るな!!そこはいま修理中なんだ!」
「ごめんなさい。…立派な船なのにここだけすごく損傷してたから…」
フランキー「なんだ?お前船のことわかんのか?」
「えぇ、少しなら…。…でもここを修復するなら大きな木材がないと…」
フランキー「そうなんだがなかなか手に入らなくてよ、取り敢えず継ぎ接ぎでなんとかしてんだけど」
「それなら明日持ってくる…」
フランキー「いいのか?!」
「えぇ。そのかわり、何があっても街には入らないで…麦藁帽子の人達にもそう交渉したから…食材と薬草、取り敢えずの木材はそこにあるから…」
ウソップ「お前よく一人で運んだな!疑って悪かったな!」
「気にしないで。街に入らないでいてくれるならこれくらいどうってことないから…」
フランキー「おい、お前その傷どうしたんだ?」
「たいしたことないよ…。……素敵な船ね…」
フランキー「おお!ありがとな!」
「…」
私はそう言うと天候操作で街から船が見つからないように光を反射させたり雲を作って船を隠すとその場を後にして街の人に納めるものを探しに出た。
街人「お前!!海賊をこの島にあげたな?!」
「街には…入らせないから…」
街人「ふざけるな!その上今日もこれだけか?!」
「ごめんなさい…」
街人「もういい!お前は用済みだ!!消えろ!!」
昨日よりも多い量の食材を用意したにもかかわらず、私はボロボロになるまで殴られた。その上今日は殺すつもりだったのか刺されてしまった。
それでも明日、あの海賊達に渡すものをあつめなければいけない。
痛む身体を無理やり動かし私は食材や大きな木材を集めて戻った。
靴も何処かに捨てられて裸足で歩いたせいか足も痛い。
刺されたところからドクドクと血が流れていたのに今はそんな感覚さえもなくなってきた。
『今日は寒いな…』
私はそう思いながら砂浜のど真ん中で力尽きて倒れた。
*サニー号*
シーラ「ユリエ!!おい!起きろ!!ユリエ!!」
「…っ」
ロビン「起きたわ!」
チョッパー「よかった!!」
「私…どうして…それにシーラ…?」
私はそう言って起き上がろうとしたがシーラに動くなと言われてしまった。
フランキー「あれ、俺たちの船のために集めてくれたのか?」
「えぇ…。」
フランキー「ありがとうな!」
「お礼を言われることはしてないよ…」
チョッパー「あとは暫く安静にしてたら治るぞ!!」
「あなたが手当を…?」
チョッパー「えへへ」
「ありがとう…それよりシーラ…」
シーラ「ユリエ、黙っててごめん。俺は人獣なんだ…」
「やっぱりね…古書にあなたの写真があったから…海神だったのね…」
シーラ「あぁ。…なぁ、ユリエ、もうこんな街出ろ。この海賊達なら大丈夫だ。」
「…」
シーラ「俺はもう見回りに行かなきゃならねぇ。お前が麦わらと一緒にいてくれたら安心できるんだが…」
「…シーラは心配しないで。あなたに会えただけで元気になれたから…」
シーラ「…ユリエ、また別の街で会えることを祈ってる。…頼んだぞ、麦わら…」
ルフィ「あぁ!」
「いってらっしゃい…」
私はそう言って船のベッドの上からシーラを送り出した。
「ここはあなた達の船の中…?」
ルフィ「ああ!そうだ!」
「ごめんなさい、すぐに出て行くから…」
チョッパー「ダメだぞ!まだ動いちゃ!!」
…ガチャッ…
サンジ「ユリエちゅわぁん!!」
ルフィ「うんまそー!」
サンジ「これはユリエちゃんのだ!!お前のは後で作ってやるから!…はい、召し上がれ」
「私に…?」
サンジ「あぁ!」
「…ごめんなさい、気持ちだけありがたく受け取らせて頂くね…。私は何も返せないから…」
ルフィ「ん?何言ってんだ?」
フランキー「礼ならこっちがしなくちゃなんねえくらいだぜ?木材のおかげで船の修理ができたからな!」
「ほんと?よかった…」
ナミ「ほら、冷めないうちに食べちゃいなさい!サンジくんのご飯美味しいんだから!」
サンジ「ナミすわぁあん!!」
「…ありがとう…頂きます…」
シーラ「なのにあいつはなにも言わない。力はあるのに街の人を懲らしめようとしない…それは自分のせいで街が荒らされたと思っているから…だから麦わら…頼む…あいつをこの街から出してやってくれ…!!」
シーラはそう言うとルフィ達に頭を下げた。
ルフィ「皆。あいつを仲間にするぞ」
シーラ「麦わら…!!」
*浜辺のサニー号*
『あの船が…麦わらの一味の船かな…』
私は素早く集めた食材、薬草、木材を板に乗せてズルズルとそこまで運ぶことにした。
『ここに置いてたらわかるかな…』
ウソップ「だ、誰だ!!お前!!」
フランキー「どうかしたかー?ウソップ!」
「!!(見つかった…)」『少しなら声が出せそう…』
「こ、これ…今日の分…」
ウソップ「そ、そんなもので油断させようったってそうはいかねえぞ!」
フランキー「あ?なんだ?」
「毎日…必要なものは持ってくるから…だから街には…入らないで…」
私はそう言われてその場を立ち去ろうとしたが、ふと目に入った船の一部が気になってしまった。
「これ…」
フランキー「触るな!!そこはいま修理中なんだ!」
「ごめんなさい。…立派な船なのにここだけすごく損傷してたから…」
フランキー「なんだ?お前船のことわかんのか?」
「えぇ、少しなら…。…でもここを修復するなら大きな木材がないと…」
フランキー「そうなんだがなかなか手に入らなくてよ、取り敢えず継ぎ接ぎでなんとかしてんだけど」
「それなら明日持ってくる…」
フランキー「いいのか?!」
「えぇ。そのかわり、何があっても街には入らないで…麦藁帽子の人達にもそう交渉したから…食材と薬草、取り敢えずの木材はそこにあるから…」
ウソップ「お前よく一人で運んだな!疑って悪かったな!」
「気にしないで。街に入らないでいてくれるならこれくらいどうってことないから…」
フランキー「おい、お前その傷どうしたんだ?」
「たいしたことないよ…。……素敵な船ね…」
フランキー「おお!ありがとな!」
「…」
私はそう言うと天候操作で街から船が見つからないように光を反射させたり雲を作って船を隠すとその場を後にして街の人に納めるものを探しに出た。
街人「お前!!海賊をこの島にあげたな?!」
「街には…入らせないから…」
街人「ふざけるな!その上今日もこれだけか?!」
「ごめんなさい…」
街人「もういい!お前は用済みだ!!消えろ!!」
昨日よりも多い量の食材を用意したにもかかわらず、私はボロボロになるまで殴られた。その上今日は殺すつもりだったのか刺されてしまった。
それでも明日、あの海賊達に渡すものをあつめなければいけない。
痛む身体を無理やり動かし私は食材や大きな木材を集めて戻った。
靴も何処かに捨てられて裸足で歩いたせいか足も痛い。
刺されたところからドクドクと血が流れていたのに今はそんな感覚さえもなくなってきた。
『今日は寒いな…』
私はそう思いながら砂浜のど真ん中で力尽きて倒れた。
*サニー号*
シーラ「ユリエ!!おい!起きろ!!ユリエ!!」
「…っ」
ロビン「起きたわ!」
チョッパー「よかった!!」
「私…どうして…それにシーラ…?」
私はそう言って起き上がろうとしたがシーラに動くなと言われてしまった。
フランキー「あれ、俺たちの船のために集めてくれたのか?」
「えぇ…。」
フランキー「ありがとうな!」
「お礼を言われることはしてないよ…」
チョッパー「あとは暫く安静にしてたら治るぞ!!」
「あなたが手当を…?」
チョッパー「えへへ」
「ありがとう…それよりシーラ…」
シーラ「ユリエ、黙っててごめん。俺は人獣なんだ…」
「やっぱりね…古書にあなたの写真があったから…海神だったのね…」
シーラ「あぁ。…なぁ、ユリエ、もうこんな街出ろ。この海賊達なら大丈夫だ。」
「…」
シーラ「俺はもう見回りに行かなきゃならねぇ。お前が麦わらと一緒にいてくれたら安心できるんだが…」
「…シーラは心配しないで。あなたに会えただけで元気になれたから…」
シーラ「…ユリエ、また別の街で会えることを祈ってる。…頼んだぞ、麦わら…」
ルフィ「あぁ!」
「いってらっしゃい…」
私はそう言って船のベッドの上からシーラを送り出した。
「ここはあなた達の船の中…?」
ルフィ「ああ!そうだ!」
「ごめんなさい、すぐに出て行くから…」
チョッパー「ダメだぞ!まだ動いちゃ!!」
…ガチャッ…
サンジ「ユリエちゅわぁん!!」
ルフィ「うんまそー!」
サンジ「これはユリエちゃんのだ!!お前のは後で作ってやるから!…はい、召し上がれ」
「私に…?」
サンジ「あぁ!」
「…ごめんなさい、気持ちだけありがたく受け取らせて頂くね…。私は何も返せないから…」
ルフィ「ん?何言ってんだ?」
フランキー「礼ならこっちがしなくちゃなんねえくらいだぜ?木材のおかげで船の修理ができたからな!」
「ほんと?よかった…」
ナミ「ほら、冷めないうちに食べちゃいなさい!サンジくんのご飯美味しいんだから!」
サンジ「ナミすわぁあん!!」
「…ありがとう…頂きます…」
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