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私はサンジという人からお皿を受け取るとゆっくりとそれを口に運んだ。
「美味しい…」
サンジ「そりゃよかった!」
「…こんなに美味しい食べ物、初めて食べた…」
生まれてから誰かにご飯を作ってもらったこともない私は思わず嬉しくて笑顔がこぼれた。
ルフィ「うめーだろ?」
「えぇ、とても」
チョッパー「ちゃんと栄養取らないと傷も治らないぞ!古い傷もあったけど栄養不足のせいで自然治癒力も弱くなってたぞ!」
「たくさん手当させちゃってごめんなさい…すっかり治ったみたい。すごいね。ありがとう」
チョッパー「褒められても嬉しくねーぞコノヤロゥ!」
「ふふっ…」
ナミ「あんた笑ってる方がいいわよ!せっかく可愛いんだから!」
「…ありがとう…」
そして私は1日サニー号で休ませてもらった。
翌朝、私は朝一番にこっそりと船を抜け出した。
はずだった。
ロビン「どこにいくの?」
「あ…家に…」
ロビン「私もお邪魔してもいいかしら?」
「何もないよ…」
そう言って私が歩き出すと黒髪の女の人も私について来た。
ロビン「この古書を読ませてもらいたいんだけど」
黒髪の女の人はそう言って私が凍らせた本棚を指差した。
「…」
私は黙ったまま氷を溶かした。
ロビン「凄いわね…まだ私が読んだことのない希少な古書ばかり…」
「…」
ロビン「私はニコ・ロビン。あなたのことはなんて呼べばいい?」
「…ユリエ…。それより今のあなたニコ・ロビンって…」
ロビン「えぇ。悪魔の子で知られてたかしら?」
「いや…。…………好きなだけ持って行っていいよ…昨日のお礼…」
ロビン「大事なものなんじゃないの?」
「私が持ってるよりいいはず。だってあなたは…シルビアさんの娘でしょう…?」
ロビン「母を知っているの?!」
「私が小さい時、唯一私を人として扱ってくれた人だから…その人がここに来た時に私にこの古書をくれて、教えてくれた…。隠し場所としてここが最適だったからみたいだけど…」
ロビン「そう…」
「これは全部、あなたに渡すためだったのかもしれないから」
ロビン「そうかしら?」
「え?」
ロビン「私が読めない文字の書いてあるものも沢山あるわ…ねぇ、あなた、私達と一緒に来ない?来て私にこの文字を教えてほしいの」
「そんなこと私が教えなくてもあなたほどの人なら少し勉強すれば…」
ロビン「母の話も聞かせて?」
「…シルビアさんは…優しい人だった。それ以外に私はあまり覚えていないの。力になれなくてごめんなさい…」
ロビン「あなたは嘘が下手なのね。」
それから出航の日まで私はこっそりとサニー号と呼ばれる船の元に沢山必要なものをおいては自宅へ身を隠していた。
がその度にニコ・ロビンは私の元へ来た。
ロビン「あなたの食事はいつもそれだけなの?」
「生きていける最低限の栄養だから問題ないよ。」
ロビン「あんなに沢山食材を手に入れられるのに…」
「今まで街の人に納めるのに精一杯だったから…」
ロビン「そう…」
ニコ・ロビンはあまり深くは聞いて来ないから少しなら話ができる相手だった。
ロビン「ここの文字はどうやって解読するの?」
「ここは…×××で…×××」
ロビン「そう、ありがとう」
私は少しだけ古書の読み方を教えている。
「ねぇ、ニコ・ロビン」
ロビン「ロビンでいいわ」
「じゃあ、ロビン。これ、あなたにあげる。というより、あなたが持ってて。」
ロビン「これは?」
「シルビアさんがおいて言った本の一つ。」
ロビン「!!」
「正確にいうと忘れて言ったものだから…私が持ってるよりあなたが持ってた方がいいと思って。…明日にはこの島を出るでしょ?」
ロビン「えぇ…。でも…」
「その…楽しかった…。毎日、来てくれて。…誰かと話すことなんてない生活だったから…嬉しかった」
ロビン「何言ってるの?あなたは明日私達と一緒にここを出るのよ?」
「え?」
ロビン「うちの船長は一度仲間にするって決めると譲らないのよ」
「でも…」
ロビン「さぁ、今からでも行きましょう?私はこの古書全て読みたいの。持って行っても読めないの。教えてもらえる?」
「ロビン…」
ロビン「さぁ、少しずつ運び出させてもらってるわよ?」
「ロビンも能力者なの?」
ロビン「ええ、そうよ?因みにうちの船長とあなたを手当してくれたチョッパーもね?」
「そう…」
ロビン「ほら、行きましょう」
「…いいの…?」
ロビン「だれも拒んだりしないわ」
私はロビンがそう言って差し出した手をとった。
ロビン「ルフィ!連れて来たわよ」
ルフィ「おお!」
ナミ「さっすがロビンね!」
サンジ「ユリエちゅわぁん!!」
「あらためて…ユリエです…。……私を…ここに置いてください…!」
私はそう言って頭を下げた。
ルフィ「ニシシ!よろしくな!俺は船長のルフィ!」
ウソップ「俺はウソップ!よろしくな!」
ナミ「私は航海士のナミよ!」
チョッパー「俺はチョッパー!船医だ!」
フランキー「俺はフランキー!船大工だ!」
サンジ「コックのサンジだ、よろしくユリエちゃん!」
ゾロ「ゾロだ。」
ロビン「ね?言ったでしょ?大丈夫、みんな歓迎してるわ」
「ロビン……。皆、よろしくお願いしますっ…!」
「美味しい…」
サンジ「そりゃよかった!」
「…こんなに美味しい食べ物、初めて食べた…」
生まれてから誰かにご飯を作ってもらったこともない私は思わず嬉しくて笑顔がこぼれた。
ルフィ「うめーだろ?」
「えぇ、とても」
チョッパー「ちゃんと栄養取らないと傷も治らないぞ!古い傷もあったけど栄養不足のせいで自然治癒力も弱くなってたぞ!」
「たくさん手当させちゃってごめんなさい…すっかり治ったみたい。すごいね。ありがとう」
チョッパー「褒められても嬉しくねーぞコノヤロゥ!」
「ふふっ…」
ナミ「あんた笑ってる方がいいわよ!せっかく可愛いんだから!」
「…ありがとう…」
そして私は1日サニー号で休ませてもらった。
翌朝、私は朝一番にこっそりと船を抜け出した。
はずだった。
ロビン「どこにいくの?」
「あ…家に…」
ロビン「私もお邪魔してもいいかしら?」
「何もないよ…」
そう言って私が歩き出すと黒髪の女の人も私について来た。
ロビン「この古書を読ませてもらいたいんだけど」
黒髪の女の人はそう言って私が凍らせた本棚を指差した。
「…」
私は黙ったまま氷を溶かした。
ロビン「凄いわね…まだ私が読んだことのない希少な古書ばかり…」
「…」
ロビン「私はニコ・ロビン。あなたのことはなんて呼べばいい?」
「…ユリエ…。それより今のあなたニコ・ロビンって…」
ロビン「えぇ。悪魔の子で知られてたかしら?」
「いや…。…………好きなだけ持って行っていいよ…昨日のお礼…」
ロビン「大事なものなんじゃないの?」
「私が持ってるよりいいはず。だってあなたは…シルビアさんの娘でしょう…?」
ロビン「母を知っているの?!」
「私が小さい時、唯一私を人として扱ってくれた人だから…その人がここに来た時に私にこの古書をくれて、教えてくれた…。隠し場所としてここが最適だったからみたいだけど…」
ロビン「そう…」
「これは全部、あなたに渡すためだったのかもしれないから」
ロビン「そうかしら?」
「え?」
ロビン「私が読めない文字の書いてあるものも沢山あるわ…ねぇ、あなた、私達と一緒に来ない?来て私にこの文字を教えてほしいの」
「そんなこと私が教えなくてもあなたほどの人なら少し勉強すれば…」
ロビン「母の話も聞かせて?」
「…シルビアさんは…優しい人だった。それ以外に私はあまり覚えていないの。力になれなくてごめんなさい…」
ロビン「あなたは嘘が下手なのね。」
それから出航の日まで私はこっそりとサニー号と呼ばれる船の元に沢山必要なものをおいては自宅へ身を隠していた。
がその度にニコ・ロビンは私の元へ来た。
ロビン「あなたの食事はいつもそれだけなの?」
「生きていける最低限の栄養だから問題ないよ。」
ロビン「あんなに沢山食材を手に入れられるのに…」
「今まで街の人に納めるのに精一杯だったから…」
ロビン「そう…」
ニコ・ロビンはあまり深くは聞いて来ないから少しなら話ができる相手だった。
ロビン「ここの文字はどうやって解読するの?」
「ここは…×××で…×××」
ロビン「そう、ありがとう」
私は少しだけ古書の読み方を教えている。
「ねぇ、ニコ・ロビン」
ロビン「ロビンでいいわ」
「じゃあ、ロビン。これ、あなたにあげる。というより、あなたが持ってて。」
ロビン「これは?」
「シルビアさんがおいて言った本の一つ。」
ロビン「!!」
「正確にいうと忘れて言ったものだから…私が持ってるよりあなたが持ってた方がいいと思って。…明日にはこの島を出るでしょ?」
ロビン「えぇ…。でも…」
「その…楽しかった…。毎日、来てくれて。…誰かと話すことなんてない生活だったから…嬉しかった」
ロビン「何言ってるの?あなたは明日私達と一緒にここを出るのよ?」
「え?」
ロビン「うちの船長は一度仲間にするって決めると譲らないのよ」
「でも…」
ロビン「さぁ、今からでも行きましょう?私はこの古書全て読みたいの。持って行っても読めないの。教えてもらえる?」
「ロビン…」
ロビン「さぁ、少しずつ運び出させてもらってるわよ?」
「ロビンも能力者なの?」
ロビン「ええ、そうよ?因みにうちの船長とあなたを手当してくれたチョッパーもね?」
「そう…」
ロビン「ほら、行きましょう」
「…いいの…?」
ロビン「だれも拒んだりしないわ」
私はロビンがそう言って差し出した手をとった。
ロビン「ルフィ!連れて来たわよ」
ルフィ「おお!」
ナミ「さっすがロビンね!」
サンジ「ユリエちゅわぁん!!」
「あらためて…ユリエです…。……私を…ここに置いてください…!」
私はそう言って頭を下げた。
ルフィ「ニシシ!よろしくな!俺は船長のルフィ!」
ウソップ「俺はウソップ!よろしくな!」
ナミ「私は航海士のナミよ!」
チョッパー「俺はチョッパー!船医だ!」
フランキー「俺はフランキー!船大工だ!」
サンジ「コックのサンジだ、よろしくユリエちゃん!」
ゾロ「ゾロだ。」
ロビン「ね?言ったでしょ?大丈夫、みんな歓迎してるわ」
「ロビン……。皆、よろしくお願いしますっ…!」
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