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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
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日本に帰る

十分にも行きたい。と思い駅に向かった。
駅も日本とどことなく違うような気がする。
本来は駅までバスで来るらしい。
道理で時間がかかったわけだ。
バスはあまり好きではない。
電車では酔わないがバスでは酔う。
でも台湾を感じたかったからちょうどいいか。
十分に向かう電車が着いた。
電車も可愛い。
長い長い電車旅行をしたい気分だった。
でも十分までは短い。
すぐに着いた。
お腹も空いた。
台湾に着いてからずっとお腹が空いている。
もしかしたらメイのせいかもしれない。
何か食べよう。
歩きながら探すか。
何かを焼く良い香りがしてきた。
手羽先を焼いている。
美味しそうだ。よだれが垂れそう。
買ってみたらさらに驚いた。
炒飯が入っている。
たくさん買って良かった。
キムチが入っている物とハムや卵が入っている物がある。
どちらも癖になる。
どうして台湾の食べ物は俺の口に合うんだろう。
不思議だ。
ノスタルジックな所も好きだ。
手羽先を全て食べたけどまだお腹が空いている。
変な形のイカ焼きを見つけた。
俺、イカ大好き。
パリパリで美味しい。
空を見上げるとランタンが浮いている。
あとで俺もランタン上げようかな。
俺の今の願いはただ一つ。
メイから離れる事だ。
ランタンは願い事で色が決まっている。
例えば愛情ならオレンジ、幸福なら桜色だ。
今の俺の願いは桜色だ。
上げよう。
4色まで上げられる事が出来るらしい。
2色にしておいた。
頼む。俺の願いよ、叶え。
メイから嫌われますように。
と願っていると変なのに声をかけられた。
メイだ。
俺の事を睨んでいる。
俺は駅に向かって逃げた。
自分のランタンを見送る事が出来なかった。
凄い顔でメイが追いかけて来る。
怖い。ホラー映画かよ。
駅に着いたらちょうど電車が来ていた。
どこ行きかも確認せずに乗り込んだ。
ラッキー。
電車に乗ったとたん電話が鳴った。
出ても良いのか分からないが、出ている人がいたので出た。
あきらだった。
桜子が他の男を好きになったと言われた。
衝撃的だった。
桜子が一人旅をして出会った相手らしい。
何だよそれ。
ずっと類の事が好きだと思っていたからかもしれない。
思わず次の駅で降りてしまった。
平渓という駅だ。
中国語でこの駅は何が有名かと聞くと、
天燈だと言われた。
この路線は、天燈が有名なのかなと思った。
ここでもランタンを上げる事が出来たらしい。
平渓での観光を終えたら日本に帰ろうと、
類は思っていた。
あきらが台湾で落ち合うと言っていたが俺がいなくても大丈夫だろう。
いや、むしろ俺がいない方がいいだろう。
だって俺、関係ないし…
メイにてー
類はまた逃げた。嫌われているのは分かっているが、
目の前から消えると本当に傷付く。
電車に乗られてしまった。
どこ行きか見る余裕なかった。
最近、メイはついていない。
桜子を殺すという依頼した殺し屋は、桜子を見つけられなかったという。
祖母や祖父は、ひさしぶりにあったメイの名前を間違えた。
早く日本に帰りたいと思っていた。
類にてー
この駅は、終点より一つ手前だったようだ。
それも気が付かなかった。
桜子に他の男がいるという事聞いたからだ。
桜子は、イケメン好きだと思う。
という事はたぶんその男もイケメンだ。
駅から散策していたら変わった建物が出てきた。
どうやらカフェらしい。
コーヒーを注文した。
二階からの眺めは素晴らしい。
そう言えばお土産を買っていなかった。
一番最初に食べた牛肉麺のインスタント、
山のように購入しなければ。
桜子は他の男がいるようなので、お土産はなし。
メイは自分で買うだろう。
牧野とF4メンバーだけでいいや。
お土産屋にてー
チョコレートがたくさんある。
台湾って、チョコレート有名なのか?
その割りにはカカオの木を見なかったような気がする。
中にはグミが入っているチョコレートもある。
グミチョコレートは自分用だ。
他のヤツにはもったいない。
ドライフルーツも種類豊富だ。
日本では見かけない果物の物もたくさんある。
あいつらはこれでいいだろう。
価格も手頃だ。
俺の専用のお土産をもう少し購入しよう。
台湾茶をたくさん。
豆乳にミルクティーどれもインスタントだ。
インスタントはあまり好きではないが面白いので、
買った。
空港にてー
乗り継ぎ、乗り継ぎようやく空港に着いた。
メイから逃げる。
桜子から逃げるため日本に帰る。
本当はもう少しグルメを楽しみたいが、
仕方がない。
結局、メイに本音を言う事は出来なかった。
マンゴーかき氷を食べるのも忘れていた。
「凄いショック。」
マンゴーかき氷の事だけではない。
桜子の事もだ。
飛行機の中にてー
飛行機の中であきらに電話した。
「もしもし、あきら俺、
日本に帰るわ。」
「はぁ何それ?分かったよ。
落ち合う場所は日本だ。」
桜子の事からは逃げられないみたいだ。
あきらが桜子に連絡を入れるそうだ。
桜子はきっと俺を選ばない。
なぜならあきらがその事に触れないからだ。
あきらの今のライバルはそいつだけだ。
眠たくなった。
類は飛行機の中であまり寝ないタイプだが、
寝てしまった。
疲れもあるが、
色々と忘れたかった。
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