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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
目次

旅行は楽しい?

マカオにてー
どうしよう。
ついに来た。明日。
緊張して、昨日は眠れなかった。
プレゼントを買うついでに、
自分の服も買ってしまった。
赤いブラウスと黒いレースのスカートだ。
待ち合わせ場所は、セナド広場だ。
ベンチもたくさんあると昨日、
マークが教えてくれた。
優しい人だ。
どっかの誰かとは凄い違う。
異国で恋が待っていたとは思わなかった。
着替えてセナド広場に向かった。
セナド広場にてー
ベンチもたくさんあるけど、人もたくさんいる。
どうやら待ち合わせの定番の場所らしい。
確かに広場も、
ヨーロッパっぽい。
こんな所、見つけられるの。
不安だな。
とりあえずベンチに座っておこう。
すると隣のカップルが、キスをし始めた。
まだ9時過ぎである。
桜子は、その光景を見ながらマークと
そのような関係になりたいと思っていた。
妄想に入った桜子は気が付かなかった。
マークが目の前にいる事に。
「桜子、もしもし。」
ニタニタ笑っている。
「……………」
「桜子。」
まだ、ニタニタ笑っている。
「もう何?今、良いところ。
わぁーーーー」
まさかマークがいたなんて。
恥ずかしい。
今日のマークは、凄くお洒落だ。
マークにプレゼントを渡した。
「何?」
腕時計だった。
しかも高級な物だ。
マークは、最初受け取れないと言ったが、
桜子がどうしてもというので、
受け取ってくれた。
「ねぇ、マーク。
どこに行く。
マークの好きな所でいいよ。」
「じゃあ。マカオタワーと恋愛通りに行こう。」
イギリスにてー
あきらは、ホテルで凄く遅い朝食を食べていた。
イングリッシュフルブレックファストだ。
ブランチといった感じだ。
紅茶を飲みながら、やっぱりイギリスは、
紅茶が美味しいなと思っていた。
日数は、伸ばした。
昨日の時点で分かった。
俺の思い出探しは、時間がかかると。
今日はまず、市場に行ってみる事にした。
小さい頃、
よく行ったような気がする。
市場にてー
日本ではあまり市場には行かない。
海外に行くと何故か行きたくなるのだ。
ここには、ヨーロッパの物がたくさんある。
パンを売っているお店で、足を止めた。
見た事あるような女性だ。
でもあったのは、市場ではない。
一体どこで会ったのだろう。
思い出せない。
すると向こうから、
「あきら」
と声をかけてきた。
「ひさしぶりねぇ。ねぇあのよく一緒にいた女の子は?」
「それが誰だか思い出せない。」
「あーあ、そうなんだ。
たぶん、あきらの初恋の子だと思うよ。」
やっぱり。
何となく気が付いていた。
ある意味、桜子が来なくて良かったかもしれない。
「ねぇ、明日お店に来ない?
アルバム見せてあげるよ。」
「本当に。
行く。行く。」
お店の場所を教えてもらった。
台湾にてー
九份に行きたい。
十分にも行きたい。
でもここからは、
遠いみたい。
でも、行ってみたい。
やっぱり行ってみよう。
決定。
メイからより逃げるのだ。
どちらも電車で行けるみたいだ。
どうしても1人になりたい。
駅まで歩いて、切符を買った。
台湾の切符の買い方、凄く難しかった。
そもそも日本でも、
切符が買えない。
そんなヤツが、
切符を買ったのだ。
凄い進歩だ。
まずは、九份に着いた。
思ったより時間はかからなかった。
九份にてー
まだ、着いていなかった。
九份は、山あいの街だからなのか階段や坂道が多い。
そしてきつい。
昔、鉱山だったというけどその人達、
凄いと思う。
どうやらここでそう思っているのは、俺だけみたいだ。
みんな、楽しそうに観光している。
カフェを見つけた。
カフェで一休みする事にした。
台湾のお茶を美味しく楽しんだ。
烏龍茶だったが、日本で飲む物とは明らかに違う。
もしかしたら景色も関係あったかもしれない。
ノスタルジックな気分がお茶と合う。
価格は、ノスタルジックではなかった。
このまま、ずっとこうしていたと思ってしまった。
お茶していたら甘い物が食べたくなってきた。
仕方がない。
また歩くか。
芋圓というお菓子を見つけた。
タロ芋やさつま芋が使われている。
俺の好物はさつま芋だ。
ちょうどいい。
お汁粉やあんみつに似ているが味は全然違った。
冷たい物を選んだ。
凄くひんやりしている気がする。
俺はこっちの方が好きだと思った。
まだまだスイーツが食べたかった。
たぶん疲れているのだろう。
台湾風のクレープのお店を見つけた。
ナッツの風味がクセになる。
クレープを食べていたら、
ある人物を思い出した。
メイだ。
メイと出会ったばかりの頃、
クレープを食べた事がある。
嫌な思い出だ。
メイは、出会った日から、
毎日、告白してくる。
俺にその気はない。
もどかしいよな、でもそれが本当だ。
今度、この台湾でメイに会ったらごめんなさいと言おう。
もう少しだけここにいよう。
ここの夜景を見ないで日本に帰れるか。
ホテルは、近くで予約した。
もう一回あのお茶が飲みたいと、
感じた。
ここを離れる前に、
もう一回だけ飲もう。
もう一回だけで足りるかな?
あのお茶を飲むとある女性を思い出す。
まさか台湾に来ても思い出すとは思わなかった。
それぐらい俺にとって大事という事なのか。
類は、自分の気持ちが分からない状態だった。
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