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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
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旅行の始まり

さぁ、さっそく牛肉麺を食べよう。
席についてメニューを広げてみると写真付きで、色々な種類がある事が、分かった。
トマトやカレーもあるのにはびっくりした。
どれにしようか?
さっぱり味の紅焼スープの物にした。
こってりも気になったが、今の気分はさっぱりだ。
きっと胃袋も、メイを忘れろと言っているのだ。
店員さんに聞いたらこれがお勧めと教えてくれた。
凄く早く来たので、びっくりした。
あっさりしていて、美味しい。
クセになる味だった。
メイから離れて、本当に良かった。
美味しいので、種類を替えてお代わりした。
お店の店員さんがあまりの勢いで、食べるので、
インスタントもあるよと教えてくれた。
お土産に買おう。
マカオにてー
あーあ、本当にどうしよう。
来て早々、ハプニングだよ。
しかもこんな展開予想してないよ。
だって、今まで一度もこんな事なかったんだもん。
日本に帰りたいと思ってしまった。
仕方がない。
こういう場合って、旅行代理店に行くんだっけ?
それとも違う所?
混乱している私の前に、私の鞄が現れた。
どういう事だろう。
なぜ私の鞄がここにあるんだろう?
「ほら、これあなたのでしょう?」
つたない日本語で話された。
顔を見てびっくりした。
凄いイケメンだ。あきらを越えた。
どうやらハーフみたいだ。
「はい、気を付けてね。」
「待って、お礼がしたいの?時間ある?」
「いいよ。お礼なんて。」
でも今、この男を逃がす訳にはいかない。
神様がくれたチャンスだ。
「私、本当にあなたのおかげで助かったの。
遠い異国の地で、大変だったの。
お願い、お礼をさせて。」
「分かったよ。そんなに言うならお礼してもらうよ。」
やった。
「ところであなたの名前は?」
「マークだよ。
イギリスと日本人のハーフだ。」
だから変な日本語を話すのね。
納得だわ。
マークは、いわゆる塩顔イケメンだ。
塩顔イケメンは、私の好みだった。
「マーク、いつが都合がいい?
私はいつでもいいよ。
しばらくマカオにいるから。」
「ところで君の名前はなんだい?
良かったら教えてくれないか?」
「桜子よ。
今現在、20歳で大学生。」
「俺は、23歳でお店をやっている。」
「何のお店?凄く気になる。」
「ポルトガル料理のお店だよ。
昔から好きだったから。」
「私もポルトガル料理大好きですの。
得意料理は何?」
「バカリャウ・ア・ブラスやアローシュ・デ・ポルヴォだよ。」
「どちらの料理も大好き。
ところで予定は?」
「明日、お店が休みだから時間あるよ。」
「じゃあ、明日。」
「楽しみにしている」
どきどきが止まらない。
あきらなんて捨てて、正解だった。
そうだ。忘れた。
ホテルのチェックインの時間だ。
急いで、ホテルに行かなきゃ。
どうやって行こうか。
とりあえず電車に乗りたいから、
電車で行こう。
明日が楽しみだ。早く来て明日。
イギリスにてー
ひさしぶりのイギリスだ。
一人で来るのは、初めてだ。
一人でイケメンが立っているからか、
イギリス美女達がこっちを見ている。
とりあえずどこ行こうか?
その時、お腹がなった。
仕方がない。
腹ごしらえに行くか。
よくイギリスはご飯が不味いと言われるが、
俺の口には合っている。
今の気分は、パイだ。
俺は、イギリスでよくパイを食べる。
その理由は、好きなレストランがあるからだ。
そう言えばあのレストランに、
綺麗な女性がいた気がする。
何か俺の思い出と関係があるのか?
とりあえず行ってみよう。
レストランにてー
「ひさしぶり、俺の事覚えている?
まさか、忘れた。なんて。」
「覚えていますよ。
あきら様は、このレストランの大事なお客様です。」
「そう言えば、今日あの子いないの?」
「あの子とは、誰の事ですか?」
「綺麗な女性がいたでしょう?」
「あーあ、あの子は留学生です。
3ヶ月前に、イタリアに帰りました。」
「イタリアの子だったの。
だったら違うか。」
「あきら様、メニューをどうぞ。」
このレストランは、パイのメニューが多い。
魚介類のメニューもある。
俺は、甘い甘いパイも好きだが、
おかず系のパイは、もっと好きだ。
機内食を食べたのにお腹が空いた。
「チキン&マッシュルームで。」
このお店は、高級店ではない。
そこも気に入っている。
あーあ、桜子の言うように3日は、短かったか。
仕方がない。
もしもの時は、期間を延ばそう。
そして桜子をびっくりさせよう。
楽しみ、楽しみ。
本当は桜子と来たかったな、このお店。
そうこうしている間に、パイが来た。
いつもの味だ。
付き合わせのマッシュポテトも大好きだ。
少しミルクのような味がする。
あきらにしては、珍しい事にデザートも注文した。
キャロット・ケーキを注文した。
あきらの母親がよく言っていた。
「あきらは小さい頃は人参が食べられなくて、
よくキャロット・ケーキを食べさせたの。」
そして、小さい頃キャロット・ケーキを食べていた時の事を、
思い出だした。
一人で食べていなかった時がある。
兄弟でもいとこでもない誰かとだ。
一体誰だ。甘い飲み物も一緒に飲んだ。
とりあえずホテルに行って、続きを考えてみよう。
「美味しかった。また来るよ。」
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