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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
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それぞれの旅行

私は、今空港にいる。
あの後何とか航空券と4日分のホテルを予約した。
もちろん、高級ホテルだ。
最初は安いホテルにしようかとも、
考えたがやめておいた。
安いホテルにしようとしたのは、
いつもとは違う感覚を味わいたかったからかもしれない。
でもせっかくの一人旅だ。
一番高いのにしておいた。
プールも買い物も出来るらしい。
ホテルから出なくても良い感じだが、
ホテルに閉じ籠ろうとは思わなかった。
飛行機に乗るための手続きも、
初めて一人でした。
荷物も預けた。
あとは飛行機に乗ってマカオに向かうだけだ。
メイは、私がイギリスに行ったと思っている。
この時、私はしめしめと思っていた。
まさかあんな事になるなんて。
マカオはどんな所なのか、
私なりに勉強してきた。
昔、マカオはポルトガルが統治した場所だった。
そのためか今までもポルトガル語が公用語として使用されている。
広東語も使えるそうだ。
良かった。私は両方とも使う事が出来る。
カジノも有名だ。
私がカジノをやるととんでもない事になるので、
今回は止めておいてあげますわ。
中でも私が一番勉強した分野は、グルメですわ。
今まで私は、美味しい物ばかり食べてきた。
ポルトガルの統治してきた場所という事も
あり、ポルトガル料理が食べれるそうだ。
ポルトガル料理は、私の口に合っている。
バカリャウ・ア・ブラスや、
アローシュ・デ・ポルヴォなどが大好きだ。
日本にいる時も、ときどき食べたくなる。
美味しい物を食べるのが、楽しみで仕方がない。
スマホでスイーツ情報も調べておこう。
どれも美味しそうだ。全部、食べよう。
そんな桜子を遠くで見ている男が、一人。
あきらだ。
桜子は、あきらが見ている事に気が付いていない。
あきらは思った。
どうして、桜子が空港にいるのだろう。
気が変わって、俺に付いてくる気になったのか?
桜子は、俺の好き過ぎてきっと離れないのだ。
嫌、違う。あいつまさか一人で旅行に往くのか。
それ、大丈夫か。
いいさ。俺は数えきれないくらいイギリスに行っている。
イギリスの高級な物もたくさん知っている。
イギリスに住んでいるのと変わらないくらいさ。
日本にいてもしょうがないから、
いっそ本当にイギリスに住んでやろうか。
そして向こうで、イギリス美女と付き合ってやる。
桜子は、そんなに短い期間で探せないと、
言ったが絶対、絶対探してみせる。
きっと桜子とは、違う女性との思い出だ。
そうだ。イギリスに行ったら桜子をはめてやろう。
あいつ、どうするかな。
楽しみで仕方がない。
そんなあきらを見つめる男がいる。
類だ。
あきらはどうして一人でいる?
不思議だな。
メイが話しかけてきた。
メイはやっぱりウザい。
「台湾では、ずっと一緒にいようね。」
「お前さ、実家って言ってたけど、
実家じゃないよな。
じぃちゃんとばぁちゃんの家だろう。」
「そうだよ。私の両親は日本にいるから。」
俺しか気が付いていないのか?
あの時、牧野も桜子も聞いていたのに。
きっと桜子の存在も誰も気が付いていない。
どうやら桜子は、まだ俺が好きらしい。
俺はどうなんだろうか?
それぞれの思いを、乗せて飛行機は出発した。
マカオにてー
桜子は、思った。
マカオって凄く短時間で来れるのね。
私、あまりアジアを旅行した事ないから
びっくりだわ。
以外に涼しいのにもびっくりした。
もっと暑いと思っていた。
空港を出て、異国の空気を感じていた
時に事件が起こった。
桜子のブランド物の鞄が盗まれた。
本当に秒で盗まれた。
あー、あの中にパスポートも財布も
入っている。どうしよう。
途方にくれる桜子。
その頃、あきらはまだ飛行機の中だった。
とりあえずロンドンに向かっている。
イギリスの他の都市には、
あまり行った事がないので、たぶん思い出はロンドンに、
あると感じていた。
色々考えていると眠たくなった。
ロンドンまであと10時間以上ある。
寝よう。
台湾にてー
暖かいが、暑くない。
類はそう感じていた。
どうしよう。台湾でかき氷食べたかったのに。
食べられるような気温ではない。
手を引っ張ったヤツがいる。
「ねぇ、台北101に行こう。」
「はぁ、それって何?」
「超高層ビルだよ。
展望台も、ショッピングモールもあるよ。」
「ビルも展望台も興味がない。
一人で行きなよ。バイバイ。」
「ちょっと類、私の家に行くんじゃないの?」
「安心しろ。ホテル取っておいた。じゃあな。」
類は、メイから逃げた。
あんなうるさいヤツと、ずっといたら気が、
休められない。
類はお腹が空いていた。
何か台湾らしい物が食べたいと思っていた。
牛肉麺という食べ物を見つけた。
写真を見ているだけでも、よだれが出てきそうだ。
有名店に行ってみる事にした。
B級グルメと書いてあった。
類は、意味が分からなかった。
タクシーを止めて行ってみる事にした。
類は、何語で話せばいいのか分からなかった。
台湾って一応中華圏だよな。
中国語で話してみた。
通じたので驚いた。
中国語が通じるなら大丈夫そうだ。
短い時間でお店の前にたどり着いた。
タクシー料金も安くてびっくりした。
辺りには、独特の香りがしているような気がした。
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