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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
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イギリスには行かない

「もしもしどうして、あなたが私の電話に連絡してきたの。」
「さっき、つくしが類のスマホに、
あんたの電話番号を登録するの
見たの。
類は今、トイレだからいつ戻ってくるか分からないから、
要件だけ言うわ。
類には近づかないで。」
私は心の中で思った。
類様も面倒な人と仲良くなるだから。
やっぱり私の見立て通りこの女、類様に気があったのか。
電話口でわぁわぁ言っている。
「近づいてなどいませんわ。
現に今日、久々に再会したんです。」
「白々しい。私達がいない時、
どうせ二人で会っていたんでしょう?
良かった。あの男に声をかけて、
おいて。」
「あの男とは、誰の事言っているのですか?
意味がよく分かりませんわ。」
「とぼけないでもいいのよ。あんたの、
彼氏に何かされなかった?」
まさかこの女が、あきらにあんな事をしろって言ったのか。
もしそうなら同じ女として、最低である。
念のため聞いてみた。
「まさか…あの事をあきらにするように、
言ったの?答えて!!!」
「そうよ。あの女とそういう関係になれば、
あの女はあんたから逃げないと言ったの。
悪い。」
「つくし達はこの事知っているの。」
「知るわけないじゃない。
私、あの二人の前では良い子だから。」
そうこうしている間に、自宅に着いてしまった。
メイにそう伝えると、
「イギリスにあの男と行きなさいよ。
そして、ずっーーーとあの男に引っ付いていなさいよ。
変な事考えたら、イギリスであんた殺すから。
もちろん私は、直接手を出さないわ。」
そして電話は切れた。
あーあ、どうしよう。
イギリス、ますますいきたくないな。
そうだ、断ろう。
私一人で違う国に行こう。
そしたらタイミング良くあきらから、
電話がかかってきた。
さっきまでは、怖かったが今は不思議と怖くない。
「おい、桜子。どうして逃げるんだよ。やっぱり俺が、
嫌いか?」
「そういうわけではありません。
私達はまだそういう関係になるべきではありません。」
「類が好きだからか?」
確かにそうだが黙っていた。
「あきらに伝えたい事があるの。やっぱり私、
イギリスには行けない。
一人で行ってきて。」
「どうして?」
「体調があまり良くないの。
日本で静養するわ。」
「分かった。もういい。」
そう言って、電話は切れた。
よし、これで私の命が助かる。
ずっとあきらのそばを離れないなんて無理だ。
だって今はあまり好きではないから。
自宅に着いたのと旅行を断った事に、
安心してしまい寝てしまった。
そして私は、夢を見た。
とっても幸せな夢を。
出てきたのは、類様だった。
なぜか私と類様が結婚する事になっていた。
夢は不思議だ。
現実的には難しい事でも、
夢に出てきたりする。
そして私と類様は、同棲していた。
類様が笑いながら、
「桜子は小言が多いな。
結婚したらどうなるんだろう。」
「まぁ失礼ね。」
次の瞬間、場面が変わった。
結婚式当日に変わった。
つくしが、
「桜子、綺麗。」
「本当?」
「良かったね。
昔から好きな人と結ばれて。」
また場面が変わった。
F4が全員揃っている。
みんなが、
「類、結婚おめでとう。」
でも類様は、暗い顔。
「どうした?おめでたい日に。」
「実は、桜子以外に好きな人が
いるんだ。」
「誰だよ。それ。」
「それは………」
名前を聞き取れないで、夢は終わった。
時計を見ると、明け方だった。
結局、私は夢でも類様とは結ばれないのか。
そう思うと、涙が出てきた。
でも夢の中、類様にが好きな相手って誰だったんだろう?
そう考えていると、
電話が鳴った。
相手は、あきらだった。
「来週、イギリスに行く。
3日だけ行く。」
「短いね。そんなに短いと調べる事、
出来ないじゃない?」
「うるせーー」
電話が切れた。
耳が痛い。
眠れそうもないから、起きていた。
次の日、大学にてー
昨日は、疲れたわりには眠れなかった。
今日は、朝から眠い。
眠気覚ましにカフェテリアで、コーヒーを飲んでいた。
するとそこに、つくし達が現れた。
思わず隠れた。
つくしが、
「レポート書くのに、時間かかって
昨日は徹夜だよ。」
メイがうなずきながら、
「私も。大変だった。」
次の瞬間、私はびっくりする事を聞く事になる。
「ねぇ、メイと類の旅行に
付いていていい?」
なんであの二人が旅行?
信じられませんわ。
「ダメです。類と二人きりがいい。」
「別に俺は、二人きりでなくていい。」
「えーせっかく、メイの実家行くのに。」
「ほら、講義が始まる。行こう。」
なんで類様がメイの実家に行くの?
信じられませんわ。
まさかあの二人、やっぱりそういう関係なの?
あーあ、私はどこに旅行に行こうかしら?
初めての一人旅行。楽しみで仕方がない。
出来れば行った事ない所がいい。
カフェテリアの元の位置に戻ると、
同じ学部の子が来た。
「ねぇ今度、一人で旅行に行くの。
どこがいいと思う?」
「桜子が一人で旅行?無理無理。
あきらに付いていてもらえば。」
「それは無理。ねぇどこかない?」
「マカオは?近いし美味しい物たくさんあるらしいよ。」
マカオかぁ。行った事ないな。
そうだ、マカオにしょう。
帰りに旅行代理店に行って聞いてみよう。
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