ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
目次

誰を信用すれば

「私、仲直りしても良いかも」
みんなが、えーと言った。
コントじゃあるまいし。
大体みんな仲直りしてもらいたいのではないのか。
「じゃあ辞める。」
「辞めなくてもいいよ。ただあんなに
嫌がってたのにどうしてかなって。」
「えっと、あきらが会いに来てくれたのが嬉しくて。
まだ私、愛されているなと分かったからかなぁ。」
するとあきらが土下座をした。
「本当にごめん。これからは色々と気を付ける。
旅行先もイギリスでなくてもいい。」
「いいよ。イギリスで。」
どうせもう好きでもないのだ。
旅行先がどこでも良かった。
本当は行きたくなかった。
するとあきらが、笑みを浮かべて、
「じゃあ俺の事、どのくらい好き?」と
聞いてきた。
本当にごめん、今あなたの事は好きでは
ありませんとも言えないので、
「80%くらいかな。」と答えた。
凄く不満げだ。
「あとの20%は何?」
本当は、80%も10%も今は好きじゃない。
でも仕方がない。
別れるとしたらイギリスで別れる事にすればいい。
今は、つくしが面倒だ。
なんで相談してしまったのだろう。
なんでスマホが鳴ったのだろう。
後悔する事ばかりだ。
つくしに相談しなければあきらと別れる事が出来た。
でもつくしに会うまではあきらが大好きだった。
あきらしかいないと思っていた。
でも類様に再会してしまった。
今まで同じ大学なのに、学部が違うから会えなかった。
もしかするとあきらが、そうしていたのかもしれない。
あきらが、こちらを睨んでいる。
「みんなの前だから、恥ずかしい。
本当は、上手に表現出来ないくらい
好き。」
「じゃあ、kissとハグして。」
「みんなの前だと、恥ずかしいから出来ない。」
「早くしろよ。」
「じゃあ、別れる。」
つくしが別れると困るといった
感じで話に割り込んだ。
「まぁまぁ、桜子も好きだって言ってるし、いいじゃない。」
「ありがとうな。牧野、連絡くれて、
感謝する。」
えーつくしが連絡してたの。
この裏切り者ーーー。
つくしがこっちを見た。
少し馬鹿にしたように笑った気がした。
私は、なんでと思った。
するとつくしが、
「仲直りしたなら帰りなよ。」
と私達の事を追い出そうとした。
どうしてそんな事をするのか。
あきらは、
「じゃあ帰る、迷惑かけてごめん。」
と言いながら私の手を引っ張った。凄く痛い。
顔を歪めていると、類様が
「あきら、桜子が痛がっている。
優しくしてやれ。」と言ってくれた。
類様、最後まで優しい。
あきらは、聞こえていないふりをした。
帰り際…
あきらが急に話始めた。
しかも怒っている。
「なんで、牧野達に相談した?
類に会いたかったのか?」
私は無視した。
そうですよ。類様に会いたかったですよ。
でもまさか本当にいるとは思っていなかった。
私は、自宅に帰っているつもりだった。
でも違った。
目の前に、高級ホテルが現れた。
あきらの事やつくしの事を考えて歩いていたのが、
間違いだった。
あきらは、ホテルの中に入ろうとしている。
私は、無視して自宅に帰ろうとしたが元々方向音痴なので、道が分からなくなってしまった。
ぼーっとしていたら、あきらが私の事を
ホテルに連れていこうとした。
「嫌です。離して下さい。タクシーに
乗って自宅に帰ります。」
「桜子、さっきのカフェや服を変えたのでお金、今はあまりないんじゃない?。」
「大丈夫。何もしないから。」
本当にそうなのかしら。
顔がエロいんですが。
何を想像しているでしょうか?
初めてあきらをけだものと思った。
仕方なくフロントに向かった。
「申し訳ありません。一部屋しかありません。」
これもあきらの作戦なのだろうか?
そんなーーーー。
仕方がない。
「すいません、あきら。お金を貸して下さい。タクシーで帰ります。」
「えっ、嫌だ。俺の好きならいいじゃん。」
「嫌です。」
すると無理やりお姫様抱っこされた。
そして無理やり部屋のベッドに寝かされた。
「何もしないって言っている。大人しくしておけ。」
そう言ってあきらは、シャワールームに消えていた。
目の前で、あきらが裸になる。
気持ち悪いと思ってしまった。
そもそもあきらは、デリカシーが無さすぎるのだ。
何もしないわけないわ。
人の事、勝ってに運んでおいて。
そうだ、逃げましょう。
鍵を開けると、猛ダッシュで階段を下り、タクシーに乗り込んだ。
フロントにいた人が、あまりの勢いに
びっくりしていた。
お金が無い事を思い出したのは、乗り込んだ後だった。
そのくらい慌てていた。
今は、怖くて震えている。
仕方なく自宅に電話して、お金を用意してもらった。
その後、スマホが鳴ったが怖くて出る
事が出来なかった。
やっぱり別れておけば良かった。と思ってしまった。
イギリスに一緒に行くのが怖くなった。
絶対、絶対部屋は別にしてもらおう。
そしてイギリス旅行中に、絶対別れてやると心に誓った。
するとまたスマホが鳴った。
あきらだろうと思ったら類様だった。
いつの間に電話番号を知ったのだろう。
ワクワクして電話に出た。
すると予想外の事が起きた。
電話をかけてきたのは、類様ではなかった。
メイと言ったあの女だった。
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。