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春が訪れるかも

原作: その他 (原作:花より男子) 作者: inoiti
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類がいい

仕方なくコンビニで、傘を購入した。
他のお客が、私の服装を見てびっくりしてた。
白いレースのフリフリのワンピースだ。
お気に入りだから、デートにと来たが、
途中で車に泥をかけられて大変な事になった。
ドロドロの子が現れたら、びっくりするわよね。
仕方ない。セレクトショップにも寄るしかないよね。
つくしが見たら、より悲惨に見えるかもしれない。
セレクトショップで、無難なシャツワンピースに着替えた。
店員さんが、この洋服どうします?と聞いてきたので、
捨てておいて下さいと言った。
お気に入りだけどしょうがない。
ようやく大学に着いた時は、2時間経っていた。
急いでカフェテリアを目指す。
廊下から見えた先には、つくし以外の人がいた。
花沢類と見たことない女だった。
花沢類は、私があの頃死ぬほど好きだった相手だ。
「つくし、ごめんなさい。
凄く遅れてしまって。」
「いいわよ。どうせ暇だったんだから。ねぇ花沢類。」
「暇しているのは、あんただけだよ。道明寺が海外
留学中だからって。」
「そうだよね。類。つくしは暇だからって私達は暇
じゃないだよね。」
「実験にゼミにレポート、色々忙しい。」
「花沢類、それは同じ。桜子以外は同じ学部なんだから。」
「桜子さんは、何学部?」
「法学部ですけど。」
この女誰?何で花沢類様と一緒にいるのよ。
「法学も大変そうだね。
やっぱり、
私には理工学部が合っている。」
「メイも文句ばかり言ってないで、頑張りなよ。」
「分かった。バイバイ、類とつくしと桜子さん。」
「うるさいやつがようやくいなくなった。」
「良かったね。桜子。」
類様にそう呼ばれる今でもドキッとする。
大体メイって誰?
つくしに聞いてみようと。
「つくし、さっきの女の子って誰?
初めて見る顔だけど。」
「理工学部の同級生だよ。
台湾と日本の
ハーフなの。ちなみに台湾には行った事
ないだって。うるさくてごめんね。」
「類さんの彼女さんですか?」
「はぁ、何それ。嫌だよあんな女。
桜子の方がまだいい。」
そんな事言われると、また好きになってしまいそうに
なる。ちょうどあきらを嫌いになりかけた時だし。
「ダメですよ。
桜子にはあきらという彼氏がいますからね。」
「でももめてるし、フリーになりかけているし。」
「桜子もダメダメ。そんな旅行先くらいでケンカ
してちゃあ。それとも他に嫌いな所でもあるの?」
急にまた涙が流れ出た。
「あるよ。凄くたくさん。
まず金持ちなのにおごってくれない。いつも私ばかりがお金を出す。まだ女が、
いそうな気がする。わがまま、他にもたくさんある。」
「よく今まで別れないできたな。偉いぞ桜子。」
「誉めている場合じゃない。桜子はどこに旅行に
行きたいの?」
「常夏の島とか。
普通でしょう。」
「ありきたりだね。しかしあきらはどうして
桜子にばかりお金を出させるのかな。信じられない。」
「しかも何ももらった事もないの。」
「最低だね。別れるべきだ。」
「黙って、花沢類。そんなに結論急ぐ必要はないの。
どうしても桜子が別れると言うなら別だけど。」
「今の気持ちは半々だね。」
どうして私は、嘘つきなのだろう。
本当は、
あきらより類様に心ひかれている。
誰かそうすればと言ってくれないかしら。
「そう言えばあきらは、そんなにイギリスに
こだわるの?理由、知っているんでしょう。」
「何かか思い出があるんだって。絶対前の
女がらみだと思う。本当ムカつく。」
「まぁそう怒らないで。」と言いながら
類様が頭をボンボンしてきた。
キャーーーーーーーーあ。
「桜子の髪の毛、サラサラしているかも。」
「花沢類、そんな事より早くあきらと仲直り
させないと。」
「つくし、私仲直りしなくても良いかも。」
「桜子、あんたまさか…」
「はい、その通りです。」
花沢類は、何を言っている?って顔している
けどつくしは、私の気持ちが分かっているみたい。
でもつくしは、反対よと言う顔をしている。
「つくし、いいじゃない?」
「ダメダメ、あきらの言う事聞いてあげなさい。」
「嫌だよ。今まで色々聞いてきたもん。」
「もう疲れた。他の男がいい。」
「どうして、桜子はそんなにイギリス行きたくないの。」
「イギリスは、もう何度も言っているしあきらの
思い出なんて気にならないから。」
「しょうがない。最後の手を使うか。」
「どういう意味?」
「もういいわよ。あきら。」
えっ、なんでなんで。
今、あきらに会いたくないです。
だってもうあきらなんていらないから。
「桜子、ごめん。」
あーあーウザい。
「俺は、桜子じゃないとダメなんだ。」
こっちは無理です。
「もう、桜子にだけお金払わせる事ないように
摩るから。桜子だって俺の事好きだろう?」
いいえ、もう好きではありません。
でもつくしは、私とあきらのよりを
戻させようとしている。
面倒な事になりそうだから、嘘付こうかな。
どうしよう。
私は、困って花沢類様に助けを求めようとした。
するといつもの笑顔で、こちらに微笑んでいた。
あーああの時、どうして類様を選んでいなかったのだろうか?
しょうがない。嘘を付こうかな。
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