ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

真選組の女の子

原作: 銀魂 作者: 神崎しおり
目次

万事屋にお披露目

そんなアリスの表情を見て、くくく、と笑いをこらえる沖田。

「総悟のバカぁー!サディスティック!」

「ありがとうございやーす」

「褒めてないから!」

そう言ってアリスは部屋を飛び出していった。

「・・・・・・本当は、着替えのシーンは見てなかったんですけどねィ」

もう少し早く来てれば見れたのか、とちょっぴりだけ後悔する沖田。沖田がアリスの隊服スカート姿&ツインテールにときめいてたのは内緒。


総悟の変態、あのサド野郎。頭の中でぶつぶつと文句を言いながら歩くアリス。

なんだかなりゆきで外に出てしまったけど、せっかくスカートだし、髪も可愛くしたし、外に出て正解だったかも。

そうだ、万事屋に行ってみよっと!銀さんにスカート姿見せるんだ!

・・・・・・あれ?なんで銀さんオンリー?神楽ちゃんやついでにメガネ君もいるのに。銀さんオンリーになってしまったことに別に深い意味はないわよね、私。

まあいいや、3人に見せに行こうっと。

そう思いながらアリスは足早に万事屋へと向かった。


「銀さーん、その他さーん、いますか~?」

万事屋にたどり着いたアリス。

「北条さんですか?ささ、入ってくださ・・・・・・」

玄関に行き、出迎えた新八は絶句した。アリスのあまりの可愛さに。

お通ちゃんみたいに、いや、お通ちゃんより可愛いかも・・・・・・!

新八が急に固まったので不振に思うアリス。

「アリスアルか?久しぶりネ!こんなダメガネほっといて入るがいいネ!」

アリスは神楽に手を引かれ、中に入ることになった。

「銀ちゃん、アリスがきたアルよ」

「おお、よくきた・・・・・・なっ!?」

銀時もアリスのことを見た瞬間、固まった。でもすぐに

「何?その髪にそのスカート。おしゃれですか?可愛い格好してるじゃないの」

顎に手を当て、そう発言した。

「銀ちゃんなんかキモイアル。略さなかったら気持ち悪いアル。でも本当に可愛いネ!アリス~!」

そう言って神楽はアリスに抱きつき頬ずりをした。

アリスは照れくさそうに笑った。銀さんが、可愛いって言ってくれた。嬉しいな。

あのドS野郎はそんなこと思いもしなかったんだろうな。

と、また総悟のことを思い出し少し腹がたった。


「アリス?なんか顔が怖いアル。どうしたネ?女の子の日だったアルか?」

「ううん、違うの神楽ちゃん。それよりも、途中でケーキ買ってきたから、よかったら皆で食べましょう」

そう言ってアリスはケーキの箱を銀時に差し出した。

「マジで!?銀さん超嬉しいんですけどぉ!」

「北条さんは気がききますね、なんて良い人なんでしょう」

やっと動き始めた新八がこちらに向かってきた。そういうところも素敵です、と新八は心の中で思った。

そうして4人はケーキを食べることになった。


「銀ちゃん!そのショートケーキは私のネ!何とってんだコルァ」

「おいおい、お前にはそこのチョコケーキがあるでしょうが」

「今日はショートケーキの気分ネ!そのケーキをさっさと離すヨロシ。さもないとショートケーキの命が無いネ」

「いや意味わからんから!けっきょく腹におさめられてケーキの命なくなるでしょーが!」

銀時と神楽は言い争いを始めた。その様子を見てやれやれといった表情をする新八。

全部違う種類のケーキにしたのは間違いだったかしら、と苦笑いするアリス。

新八は最後に残ったのでいいです、北条さんが買ってきてくれたケーキならどれもおいしいですから。と言ってマロンケーキをとった。

なんだかんだいって、銀時はショートケーキを神楽に譲り、銀時はチョコケーキをとった。

その様子を見て、やっぱり銀さんって優しい。あれ?でもこれって、大人としては普通の対応?と心の中でアリスは思った。


「はぁ~食った食った」

「北条さん、ケーキありがとうございます」

「また買ってくるヨロシ!」

3人の満足そうな表情を見て、にこりと笑うアリス。

「新ちゃん?帰るわよ~?」

すると、新八の姉、志村妙が迎えに来た。

「あら、そちらの方は、もしかしてアリスさん?」

「はい、そうですけど、あなたは?」

「新ちゃんの姉の妙です。それにしても、新ちゃんから聞いていたとおり、可愛らしい方ね」

「新八君が、私の話しを・・・・・・?」

「もう新ちゃんったら、アリスちゃんの話しばかりするのよ~」

「ちょ、ちょっと姉上!辞めてくださいよ!」

もう、と言いながら新八は照れていた。

あんまり会ったことないのに、私の話しってなんだろう?とアリスは考えていた。

「それにしてもほんと素敵な人。うちのスナックすまいるで働いてもらいたいぐらいだわ」

スナックすまいる?お妙さん、そこで働いてるの?それにしても聞いたことのある店名だ。あ、いつだったか近藤さんが出かけた場所だ。お妙さん、近藤さんのこと知ってるかなぁ?

「あのお妙さんって、近藤さんって知ってます?真選組局長の・・・・・・!」

アリスは無邪気に聞くが妙は『近藤』という単語を聞くと同時に拳を勢いよく壁にめりつけ

「あら?誰かしらそれ。私はそんなゴリラは知らないわよ」

目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。