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真っ白なパンツスーツを着た嫁は一家の癒し

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

パンツスーツ嫁 パンツスーツ姿でプライベート満喫 その2

パンツスーツ姿で外出をした私は、まず最初にショッピングモールへ行く事にした。
そこに行くバスの車内で大きく揺れながら、目的地に近づいていた。

そして…。
バスが終点の目的地である大型ショッピングモールのバス停に止まる。
私は降りる準備をし始める。
運賃の準備、荷物を持つ準備。
それらを怠って、他の人を待たせる訳には行かない。
私は立ち上がり、隙を見て降りる人達の行列に何とか並ぶ事に成功。
右手の中に運賃を握り締めて、少しずつ歩いていく。

潤(後3人…。)

徐々に近づく私の順番…。
そしてようやく私の番となり、右手から運賃を出して払い終わり。
金額も問題無く払い終わった事を確認したのを見て。

潤「ありがとうございました〜。」

運転手さんにお礼を言って、バスを降りた。
大型のショッピングモール施設に辿り着くと、また不思議な感じだった。
1人で行くのは久々だからね。
私は施設に入る事にした。

潤「うわ〜どうしよう〜何をしようかな?」

施設内に入ったものの、何をしたら良いのか分からずにただ辺りを見回して歩くだけ。
正直、いつもなら家族と一緒に出掛けるから、どこに行くか、どこのお店に入るのかはほとんど他人任せ。
だから1人でどこのお店に入るのかは結構悩む。

潤「うーん…どうせなら、服屋さんに入ろうかな…。 子供の服を買うのも母親の役目だよね。」

私は悩んだ末に子供専門の服屋に入る事にした。
まあ、子供達の服を私が買っても良いよね…。

潤「んー…色んなのがあるけど…。 雪菜と美冬に似合う服有るかな〜?」

いつもは貴之君が仕事の合間に買ってきたりする…。
正直申し訳無い…。

潤(まあ、たまには私が買わないと…いや、むしろ私の役目だよね!? だって、私、モデルだよ!?)

むしろ、私の仕事と言っても過言じゃないのに、本職では無い夫が買ってくるってどんな嫁よ!?
酷いもんよね〜(汗)

潤「一体何してんだろ、私…。」

悩んだり、気落ちしたりする私だが…端から見ると何をしてるんだと思われてるんだろうな。
何せ格好も格好、パンツスーツのお姉さんが子供服を見てこんな表現豊かになってるのなんて…異様な光景でしょ(笑)

潤「うーん…連絡するにも…幼稚園に電話する訳にも行かないし…貴之君は仕事で忙しそうだし…。 うん、よし!」

私は決心した。
同じ系統で色違いの子供服をそれぞれ3種類ずつ選んだ。
そう、娘は双子。
簡単な事だ、双子コーデにすれば一番良い。
似合ってるかどうかは…分からないが…。
取り敢えず、購入する。

潤「すいません、これらお会計良いでしょうか?」

「はい〜宜しい…ええっ!?」

レジ対応する店員さんが、私の姿を見て大きな声を出して驚いてる。
もしや…。

潤「あ…あの…。」

「え…あの、もしかして…黒沼潤さんですか? パンツスーツモデルの…!?」

潤「え…?」

バレてしまった、ファッションモデルの黒沼潤というのが…。
いや、良く考えたら、そりゃそうか。
白のパンツスーツを着た私を見て服屋の店員が、私だと分からない訳がない。
もはや、自分から黒沼潤ですよ〜と示してる様なものだ。

潤「あっ、分かっちゃいました?」

私は隠す事をしなかった。
というか、もう隠す必要も無いし隠しても無駄だ。

「いや、そうですよね〜! うわ〜びっくり! 何か実物見れてマジで嬉しい! サイン出来ますか!?」

潤「あ、良いですよ。」

店員は嬉しさを露にして、大急ぎで持ってたメモ帳とペンを私に渡した。
渡された私は、サインを書いて店員さんに返す。
店員さんの表情は満面の笑みであった。
私のファンなのか、それとも芸能人に会えた事が嬉しいのか、それは分からないが…。
とにかく、こういうサービスに関しては別に私は難なくやれるよ、問題ない。

「本当にありがとうございます〜! あっ! そういえば、忘れてました! お会計ですね!」

店員は我に返って本来の仕事をし始めた。
持ってた商品の会計をやり始めるが…商品をスキャンする度に私の顔をチラリチラリと見ていく。
そして、会計と商品の支払いが終わり、買った商品を手にして店を後にすると。

「本当にありがとうございました〜!!!」

例の店員から大きな声でお礼を言われた。
思いがけない大声に驚いてしまう。

買った商品を持ってモール内を歩いていく私。
ただ、さっきのやりとりを見ていた周りの人達が私を見ている。
どうやら私の正体が分かったからだろう。

潤(え〜今になって気づく? まあ、でも無理も無いかな…。)

おそらく、半信半疑だった人が大半だろう。
何となくで[もしかして?]と思う人もいたが、確信は掴めなかったんだろう。
幾ら特徴的な格好だとしても別人の可能性は無きにしもあらずだから。
だが、さっきの店員とのやり取りで私が認めたのだから、もう確信に変わったのだろう。

そのせいか…何人かが私の後を着けている。

これは…色んな意味で大変になりそう…。
下手したら勝手に写真撮られないかが心配だな…。

潤(まあ、その時は…その時かな…。)

私は次に入るお店を探し始めた。
勿論、その後を着けてる人も一緒に…(汗)
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