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うちは転生!?〜お地蔵さんに相談したらサスケの双子の弟に転生させてくれました!〜

原作: NARUTO 作者: 御影 雫
目次

アカデミー入学の巻!

俺は6歳になり、今日はアカデミーの入学式だ。この3年は怒涛の日々だった。

木の葉の里の外に拠点を持つことの必要性を改めて認識した俺は、時空関系の忍術に取り組んだ。情報収集で得た術の情報を元に、常にギリギリの数影分身を出して修行を行い、避雷針の術(影分身3体を要する劣化バージョンの)や武器の口寄せ、巻物への物質の保存を覚えられたのは大きいだろう。また晶遁で時間をかけて作った特製水晶を目印にすれば、一人でも印無しで避雷針の術・改は使える。ただし、特製水晶を作るのには1つ3日もかかる上、3人避雷針の10倍以上チャクラを食う欠陥忍術でもあるため、滅多なことで使う気はないが。

神威を使わなくても、チャクラさえあれば移動が出来るようになったので、こっそりと木の葉を脱出して(必要経費で神威使用。仕方ない。)、風の国の近くの岩石地帯に拠点を作った。白眼等の索敵でバレないように、鍾乳洞の奥深くに基地を作り、入り口は無しで避雷針の術前提の仕様にした。空気孔だけ目立たないよう鍾乳洞内に作ってあるが、地下2km地点にあるため、まず見つかることはないだろう。拠点内は晶遁を駆使して快適に仕上げてあるので、正直自分の家より生活しやすいと思う。

次に覚えたのが医療忍術。こちらもイマイチの才能を人海戦術で無理やり覆し、掌仙術や細患抽出の術、治活再生の術、チャクラ解剖刀など一般人でも頑張れば使えるレベルの医療忍術を覚え込んだ。俺にはナルトみたいな再生力はないし、一人で行動する上で医療忍術は必須になる術なので、二流レベルの才能とはいえ、才能があったことは幸いだった。

また盗聴や盗撮、索敵に向いた術の訓練にも力を入れた。3歳の頃は影分身からの蟻変化一辺倒だったが、サイでお馴染みの鳥獣戯画(晶遁強化バージョン)を開発したり、写輪眼での探索の精度を上げたり、小型カメラや盗聴器の開発に勤しんだり・・・我ながら本当に幼児なのかと呆れるレベルで努力した。

ただ、代償として普通の忍術は中忍クラス止まりだし、フガクからは正式に勘当されてしまった。毎日(秘密基地で)遊び呆けて、何一つ努力しない本家息子は相当に外聞が悪かったらしい。うちは一族区画の端にある末端分家用の一軒家とアカデミー卒業までの食費30万両を渡され、総会で正式に分家支流格への降格処分を言い渡された俺の評判はどん底状態だ。

アカデミーでサスケを1度でも抜いた場合宗家に戻すとは言われているが、抜く気なんかサラサラありません。ってか、真面目に授業に出る気もサラサラありません。今でもサスケはしょっ中家に訪ねて来るし、イタチも任務がないときは影分身で居座ってるから、ぶっちゃけ余計なのがいない分、実家にいるより居心地がいい。ミコトもこっそり食事持ってきてくれるしね。フガクは「懲りて改心してくれるんじゃないか?」と、さり気なくこちらの様子を報告させては肩を落としてるみたいww

あと、イタチに強いのがバレた。流石にイタチだけあって、俺が毎日修行漬けなのには気づいていたらしい。隠している理由を聞かれたので、「出る杭は打たれるし、出すぎる杭は利用される。クーデターに巻き込まれるのは嫌だし、俺は自分の人生を楽しみたい。」と言ったら、空笑していた。どうやら出過ぎて散々利用されてる自分を重ねてしまったらしい。

一応前世での記憶があることや、それを思い出したことにより万華鏡写輪眼を開眼していることは伝えてある。中忍クラスの忍術と基本的な医療忍術が使え、山賊を殺した経験があること、原作知識についても伝えてあるため、後はイタチが必要なら俺に協力を仰ぐと信じよう。最悪暗殺対象に俺が入っていても、万華鏡写輪眼同士なら幻術にはある程度対抗できるし、一瞬でも隙があれば避雷針で逃げられるから問題はないしね。

一族滅亡が起こるのは、イタチが13歳で暗部部隊長になってすぐだったと思う。つまりサスケや俺は7歳か8歳くらい。どう動くか読めない以上、残りの時間は攻撃・防御系の忍術修行に時間を割り振った方が良いと思い、影分身1000体(漸く出来るようになった)でストレス性胃潰瘍スレスレの訓練を繰り返している。

「以上でアカデミー入学式を終了します!起立!」

おっ、終わったか。おっさんおばさんのありきたりな挨拶ばかりで、マジで疲れたわ。

「アラシ。お前アカデミーに入学したんだから少しは更正しろ!このまんまじゃマジで分家支流扱いにされちまうぞ!」

「ん〜?別にいいよ。優等生役はサスケに任せる。俺は好きに生きるんだ〜^^」

「弱いまま下忍になったら死ぬかもしれないんだぞ!」

「まあそん時はそん時だよ。分家支流扱いなら早々忍者リタイアして、一般人として生きる事もできるしね。今でも薬草摘みのバイト1つで、月々の収支は十分プラスだし。里の中抜きがない分、下忍よりお給料いいんだよ〜。」

「お前なぁ・・・。・・・・・もし虐められたりしたら、俺に言えよ。大人たちが何を言おうが、お前は俺の弟だ。責任持って守ってやるから!」

サスケ可愛いね〜。ぶっちゃけ学校には改良した晶遁・翠晶分身の術で、中忍に何発か殴られたくらいじゃ崩れないレベルの分身を通わせる予定だから、こっちに被害が出る心配はない。ただ純粋に心配してくれるサスケを見ると、つい心がほっこりしてしまうんだよな。


教室を見に行くと、男2クラスとくノ一クラスに分かれていた。俺はサスケや原作キャラがいないクラスに配属されている。

・・・ぱっと見で分かってしまうんだが・・・名家や才能がありそうな奴が一人もいない。上位学年は男も1クラスになるらしいし、このクラスにいる人間は、途中で留年か退学になる予定なのだろう。

いくら勘当状態とはいえ、このクラスに俺を入れる意味が分からないが・・・まあ、警戒されてないって前向きに解釈しておこう。

「オリエンテーション始めるぞ〜」

さて、寝るか。
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