貴之の弟夫妻やってくる 後編
嘉之「いやー久々だな~兄さんの料理。」
潤「嘉之君もやっぱり貴之君の料理は楽しみなんだね。」
嘉之「義姉さん、それは誰であってもそうだと思うけど?」
潤「そうだっけ?」
貴之「どっちでも良いだろ、取り敢えず食べるぞ。」
そう言って僕は、完成させたカルパッチョと野菜スティックの生春巻きを乗せた皿をテーブルに置く。
千晴「うわぁ、美味しそう! 義兄さんの料理久し振りだから楽しみ~!」
千晴さんも僕の料理を楽しみにしている。
まあ、言ってみれば…何故か絶賛されるんだよな…僕の料理…。
貴之「まあ、それはともかく、食べようよ。」
僕の一声で全員、テーブルの椅子に座る。
そして
「いただきまーす!」
その掛け声と共に、僕達は食べ始めた。
嘉之「やっぱり、兄さんの料理最高!! 僕じゃ作れないもん。」
千晴「嘉之さん…料理滅多にしないのに…それ言います?」
嘉之「それは言わないでくれよ~!!」
僕の料理を食べて、自分じゃ作れんと早速絶賛するが、千晴さんに見事看破されて撃沈するアホの弟。
やりとりが漫才だわ。
千晴「いや、でも…美味しいですよ! やっぱ、KUROTAKAさんの料理は噂通りなんですね~!!」
潤「まあね。 私も彼の料理食べて衝撃受けたから。」
貴之「ちょっと…恥ずかしいよ…。」
不思議とあの事を思い出す。
僕が彼女と出会ったあの時の事を…。
貴之「まあ、まさかこうして、会社で出世にも繋がるなんて思いにもよらなかったけどね。」
嘉之「正に、セレンディピティだね。 兄さん。」
貴之「おい、難しい言葉使うな。」
ここで、嘉之がトリッキーな言葉を使う。
それを聞いた奥方2人は首を傾げた無表情となり、頭に?を思い浮かべた状態になってる。
そりゃ、そんな言葉分かりにくいだろう…。
貴之「あー…セレンディピティってのは、偶然が生んだ幸運という事…。 諺で表したら、棚から牡丹餅が一番近いかな?」
僕は何とかして2人に説明。
それに納得したのか、少し笑みを浮かべて頭を頷かせる。
千晴「その通りですよね。」
潤「でも、必然より偶然で出来た出会いの方が進展や発展が良いですよね。」
貴之「まあ、そう言われたら。」
潤ちゃんの言い分には納得できる。
実際、僕達の関係も偶然から生まれた出会いだからだ。
潤「だから、許嫁って関係よりも…私は、心に打たれた人の方が良いんですよね。」
嘉之「それは確かに。」
千晴「私達もそういう感じですからね。」
もはや、話が完全に反れて、恋愛の話になってしまった。
最初の料理はどこに言ったのやら…。
その後は、色んな話をしながら料理を食べ進めて、何とか完食。
そして、食器洗いをしてる最中、嘉之からこんな事を言われた。
嘉之「ねえ、兄さん。」
貴之「何だ?」
嘉之「美月姉、この前来たんでしょ?」
貴之「あぁ、そうだが。」
この前、美月が来たという事を聞いてきた。
まあ、事実だし…別に嘘つく意味も無いからな。
ただ、何故突然美月の事を?
嘉之「この前、美月姉から義姉さんの写真見せられてさ、何か欲しくなったんだよね。」
貴之「おいおい…。」
どうやら、美月はこの前潤ちゃんから貰った写真を嘉之に見せたらしい。
自慢げに見せる美月にどうやら嘉之は羨ましいと感じたようだ。
あれ…待てよ…?
貴之「まさか、お前…それ欲しさに今日来たんじゃ無いよな?」
僕は嘉之にそう質問した。
すると、嘉之は…無言で僕と顔合わせようとしなかった…。
確信した、図星だなコイツ。
僕自身も何とか洗い物を全て終えて、嘉之の元へ近づく。
まあ、幸いにも千晴さんと潤ちゃんは今、話をしているからな。
貴之「おい、嘉之。 今から持ってくるから、待ってろ。」
嘉之「うん…。」
僕はこっそりと潤ちゃんの写真を持ってくる事にした。
嫁のパンツスーツ姿の写真、一部のファンの間では高値で取引されると噂される程だ。
何とか写真を持ってきてそれを嘉之に渡した。
嘉之「ありがとう、兄さん。」
貴之「全く…。」
嘉之「あと少ししたら帰るよ、明日は仕事だし。」
貴之「大変だな。」
嘉之は明日の仕事の為に帰る事になった。
千晴さんに呼び掛けを行い、帰り支度をし始める。
娘達は嘉之達が帰る事に寂しさを露にした。
まあ、無理も無い。
嘉之「じゃあ、兄さん。 また、何か有ったら来るね〜。」
貴之「次はちゃんと連絡しろよ。」
嘉之「分かってるって。」
潤「また、お願いしますね〜。」
千晴「はーい、次はお泊り出来たら〜。」
貴之「その時はちゃんと準備しますね。」
嘉之「じゃあね〜、みふ〜ゆき〜。 また、よろしく〜。」
美冬・雪菜「バイバ〜イ。」
嘉之「それじゃ〜。」
一通りの会話を済ませて、嘉之達は家を後にした。
嘉之達がいなくなった後の家は、嵐が去った後の様に静かだった。
まあ、何だかんだで盛り上がったのだからな。
潤「次はいつになるんですかね?」
貴之「どうなんだろう…下手したら、家族全員が来るかも…。」
潤「それはあり得ますね…。」
妹が来て、弟一家が来て…今度は一体誰が来るのやら…想像がつかない。
貴之「もしかしたら、潤ちゃんの家族が来るかも。」
潤「それは勘弁して欲しい!」
貴之(まあ、その時は上手く対応するか。)
潤「嘉之君もやっぱり貴之君の料理は楽しみなんだね。」
嘉之「義姉さん、それは誰であってもそうだと思うけど?」
潤「そうだっけ?」
貴之「どっちでも良いだろ、取り敢えず食べるぞ。」
そう言って僕は、完成させたカルパッチョと野菜スティックの生春巻きを乗せた皿をテーブルに置く。
千晴「うわぁ、美味しそう! 義兄さんの料理久し振りだから楽しみ~!」
千晴さんも僕の料理を楽しみにしている。
まあ、言ってみれば…何故か絶賛されるんだよな…僕の料理…。
貴之「まあ、それはともかく、食べようよ。」
僕の一声で全員、テーブルの椅子に座る。
そして
「いただきまーす!」
その掛け声と共に、僕達は食べ始めた。
嘉之「やっぱり、兄さんの料理最高!! 僕じゃ作れないもん。」
千晴「嘉之さん…料理滅多にしないのに…それ言います?」
嘉之「それは言わないでくれよ~!!」
僕の料理を食べて、自分じゃ作れんと早速絶賛するが、千晴さんに見事看破されて撃沈するアホの弟。
やりとりが漫才だわ。
千晴「いや、でも…美味しいですよ! やっぱ、KUROTAKAさんの料理は噂通りなんですね~!!」
潤「まあね。 私も彼の料理食べて衝撃受けたから。」
貴之「ちょっと…恥ずかしいよ…。」
不思議とあの事を思い出す。
僕が彼女と出会ったあの時の事を…。
貴之「まあ、まさかこうして、会社で出世にも繋がるなんて思いにもよらなかったけどね。」
嘉之「正に、セレンディピティだね。 兄さん。」
貴之「おい、難しい言葉使うな。」
ここで、嘉之がトリッキーな言葉を使う。
それを聞いた奥方2人は首を傾げた無表情となり、頭に?を思い浮かべた状態になってる。
そりゃ、そんな言葉分かりにくいだろう…。
貴之「あー…セレンディピティってのは、偶然が生んだ幸運という事…。 諺で表したら、棚から牡丹餅が一番近いかな?」
僕は何とかして2人に説明。
それに納得したのか、少し笑みを浮かべて頭を頷かせる。
千晴「その通りですよね。」
潤「でも、必然より偶然で出来た出会いの方が進展や発展が良いですよね。」
貴之「まあ、そう言われたら。」
潤ちゃんの言い分には納得できる。
実際、僕達の関係も偶然から生まれた出会いだからだ。
潤「だから、許嫁って関係よりも…私は、心に打たれた人の方が良いんですよね。」
嘉之「それは確かに。」
千晴「私達もそういう感じですからね。」
もはや、話が完全に反れて、恋愛の話になってしまった。
最初の料理はどこに言ったのやら…。
その後は、色んな話をしながら料理を食べ進めて、何とか完食。
そして、食器洗いをしてる最中、嘉之からこんな事を言われた。
嘉之「ねえ、兄さん。」
貴之「何だ?」
嘉之「美月姉、この前来たんでしょ?」
貴之「あぁ、そうだが。」
この前、美月が来たという事を聞いてきた。
まあ、事実だし…別に嘘つく意味も無いからな。
ただ、何故突然美月の事を?
嘉之「この前、美月姉から義姉さんの写真見せられてさ、何か欲しくなったんだよね。」
貴之「おいおい…。」
どうやら、美月はこの前潤ちゃんから貰った写真を嘉之に見せたらしい。
自慢げに見せる美月にどうやら嘉之は羨ましいと感じたようだ。
あれ…待てよ…?
貴之「まさか、お前…それ欲しさに今日来たんじゃ無いよな?」
僕は嘉之にそう質問した。
すると、嘉之は…無言で僕と顔合わせようとしなかった…。
確信した、図星だなコイツ。
僕自身も何とか洗い物を全て終えて、嘉之の元へ近づく。
まあ、幸いにも千晴さんと潤ちゃんは今、話をしているからな。
貴之「おい、嘉之。 今から持ってくるから、待ってろ。」
嘉之「うん…。」
僕はこっそりと潤ちゃんの写真を持ってくる事にした。
嫁のパンツスーツ姿の写真、一部のファンの間では高値で取引されると噂される程だ。
何とか写真を持ってきてそれを嘉之に渡した。
嘉之「ありがとう、兄さん。」
貴之「全く…。」
嘉之「あと少ししたら帰るよ、明日は仕事だし。」
貴之「大変だな。」
嘉之は明日の仕事の為に帰る事になった。
千晴さんに呼び掛けを行い、帰り支度をし始める。
娘達は嘉之達が帰る事に寂しさを露にした。
まあ、無理も無い。
嘉之「じゃあ、兄さん。 また、何か有ったら来るね〜。」
貴之「次はちゃんと連絡しろよ。」
嘉之「分かってるって。」
潤「また、お願いしますね〜。」
千晴「はーい、次はお泊り出来たら〜。」
貴之「その時はちゃんと準備しますね。」
嘉之「じゃあね〜、みふ〜ゆき〜。 また、よろしく〜。」
美冬・雪菜「バイバ〜イ。」
嘉之「それじゃ〜。」
一通りの会話を済ませて、嘉之達は家を後にした。
嘉之達がいなくなった後の家は、嵐が去った後の様に静かだった。
まあ、何だかんだで盛り上がったのだからな。
潤「次はいつになるんですかね?」
貴之「どうなんだろう…下手したら、家族全員が来るかも…。」
潤「それはあり得ますね…。」
妹が来て、弟一家が来て…今度は一体誰が来るのやら…想像がつかない。
貴之「もしかしたら、潤ちゃんの家族が来るかも。」
潤「それは勘弁して欲しい!」
貴之(まあ、その時は上手く対応するか。)
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