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ベルモット「私から言っておくわ…心配せずに休んで。」
「ごめん…お願い…」
ベルモット「ええ…」『随分と弱ってるわね…こんな姿見たのは…あの日以来ね…』「バーボンに連絡してくるから少し待ってて」
「…」
…pi…
降谷「はい、安室です」
ベルモット「ハァィ、バーボン。…貴方、ストレガと公安に潜り込んでいるらしいわね?」
降谷「えぇ、まぁ。…それがどうかしましたか?」『あいつ…うまく伝えたのか…流石だな…』
ベルモット「公安ってそんなに忙しいのかしら?」
降谷「えぇ、まぁそれなりには。」
ベルモット「そう。…その割にはあなたは元気そうでよかったわ?」
降谷「どういうことですか?」
ベルモット「米価グランドホテル××××号室。そばに居てあげたいのは山々なんだけど生憎私は明日から撮影が入ってるのよ。私は明日の朝9時には出るけどホテルのチェックアウトは明日の朝10時よ。任たわよ。それじゃ。」
降谷「…?」『どういうことだ…とりあえず明日米価グランドホテルに行くか…』
…ガチャ…
ベルモット「あら、早速来てくれたのね?バーボン。」
降谷「えぇ。ストレガを迎えに来いということかと思いましてね」
ベルモット「彼女ならまだ寝てるわ。私はもう出るけど後はお願いね。…私の可愛いkittyをこれ以上虐めないで頂戴ね…それじゃ。」
…ガチャン…
降谷はベルモットが出て行くのを見届けると寝室へと向かった。
降谷「入りますよ」
「…バーボン…」
降谷「荷物はどこですか。」
「いい…まだチェックアウトまで時間あるでしょ…今度はバーボンと仕事なのね…」
降谷「仕事はありませんよ。貴女を迎えにくるように言われたんです。」
「そう…結構よ。私1人で帰れるから…」
そう言ってゆらゆらとベッドから出て荷物を手に取ると玄関に向かうゆりの姿は見て居られないほど弱々しかった。
ふらりと壁に手をついてしんどそうにしている彼女をさりげなくささえてやるとそう言われてまた一人で歩き出す。
「…私に関わらない方がいいよ…」
そう言った途端、ゆりは苦しそうにしゃがみ込むとそのままゆっくりと横になった。
降谷「おい!しっかりしろ!」
慌てて彼女を抱き上げると酷い熱だった。
そのまま降谷は自分の車に向かい彼女を見後部座席にのせると自宅へと向かった。
降谷は自分の家に彼女を運ぶとゆっくりとベッドへと寝かせてやった。
降谷「こんなになるまで…」
「…んっ…」
暫くしてゆっくりと目を覚ましたゆりはぼやっとする頭を必死で動かした。
「ここ…零くんの…家…?」
降谷「あぁ。」
「…ごめん…帰る…」
降谷「まだ寝てろ。」
「仕事…しなきゃ…」
降谷「そんな状態で仕事すれば周りに迷惑がかかるだろ。」
「大丈夫だよ、一人でするから…」
降谷「なんでも一人でしようとするな」
「…だめだよ、私は一人が似合うから…さ…^^」
降谷『そんな悲しそうな顔で笑うなよ…俺の言ったこと…まだ気にしているじゃないか…』「ゆり」
「零くんにまで恨まれたら、きっと1睡もできなくなっちゃうもん…笑」
降谷「え…?」
「零くんに言われるまで気が付かないなんて、私も…ばかだっ…たよね…^^…皆、私のせいで死んじゃったのに……恨んでないわけ…ない、のにね…」
降谷「だからあの時は…」
「本当のことだから…気にしてないの…でも、もう組織の事や仕事以外で私に、関わらないで…?…私は、何も守る力がないのに…守りたいものが多いから…一人になるのが…一番なんだ…^^」
そう言ってゆっくりとベッドから出ると覚束ない足取りのまま歩き出すゆり。
降谷「ゆり…っ!!違うんだ!!」
「ごめんね、お邪魔しました…」
そう言ってゆりは降谷の家から出て行った。
その後暫くして降谷は公安に出勤したがゆりの姿は見当たらなかった。
風見「降谷さん、矢神さん知りませんか?珍しく今日は来てなくて…」
降谷「何も聞いていないが…。居ないのか…?」
降谷はそう言いながらスマホを確認したがそれらしい連絡も入っていなかった。
上司「矢神なら今朝電話があったぞ?組織の仕事がどうとか言っていたな…」
降谷「!!」『組織の仕事…?今日はないはずだ…何か嫌な予感がする…』
…pi…
上司「ちょっと失礼。…どうした?矢神か?」
「組織を、捉え、ました…。彼らの所持しているものも全て…無事です…すみません、少し…トラブルがあって…一人でできるのはここまでみたいで……その……応援を……」
上司「なんだと?!怪我はないのか?!」
「動けるので問題ありません…ただ、爆弾を解体するのに…水、水が必要です…水を、持って来てください…」
上司「一人でなんて無茶してるんだ!!わかった、今すぐ行く!!場所は!!」
「××倉庫A-12です…はやく…お願いします…」
上司「今すぐ行く!それまで頑張ってくれ!」
「すみません…」
…pi…
上司「降谷、風見!他の者たちも!今いる奴ら全員出動準備しろ!矢神が組織を抑えた!応援に向かうぞ!」
風見「降谷さん…これって…!」
「ごめん…お願い…」
ベルモット「ええ…」『随分と弱ってるわね…こんな姿見たのは…あの日以来ね…』「バーボンに連絡してくるから少し待ってて」
「…」
…pi…
降谷「はい、安室です」
ベルモット「ハァィ、バーボン。…貴方、ストレガと公安に潜り込んでいるらしいわね?」
降谷「えぇ、まぁ。…それがどうかしましたか?」『あいつ…うまく伝えたのか…流石だな…』
ベルモット「公安ってそんなに忙しいのかしら?」
降谷「えぇ、まぁそれなりには。」
ベルモット「そう。…その割にはあなたは元気そうでよかったわ?」
降谷「どういうことですか?」
ベルモット「米価グランドホテル××××号室。そばに居てあげたいのは山々なんだけど生憎私は明日から撮影が入ってるのよ。私は明日の朝9時には出るけどホテルのチェックアウトは明日の朝10時よ。任たわよ。それじゃ。」
降谷「…?」『どういうことだ…とりあえず明日米価グランドホテルに行くか…』
…ガチャ…
ベルモット「あら、早速来てくれたのね?バーボン。」
降谷「えぇ。ストレガを迎えに来いということかと思いましてね」
ベルモット「彼女ならまだ寝てるわ。私はもう出るけど後はお願いね。…私の可愛いkittyをこれ以上虐めないで頂戴ね…それじゃ。」
…ガチャン…
降谷はベルモットが出て行くのを見届けると寝室へと向かった。
降谷「入りますよ」
「…バーボン…」
降谷「荷物はどこですか。」
「いい…まだチェックアウトまで時間あるでしょ…今度はバーボンと仕事なのね…」
降谷「仕事はありませんよ。貴女を迎えにくるように言われたんです。」
「そう…結構よ。私1人で帰れるから…」
そう言ってゆらゆらとベッドから出て荷物を手に取ると玄関に向かうゆりの姿は見て居られないほど弱々しかった。
ふらりと壁に手をついてしんどそうにしている彼女をさりげなくささえてやるとそう言われてまた一人で歩き出す。
「…私に関わらない方がいいよ…」
そう言った途端、ゆりは苦しそうにしゃがみ込むとそのままゆっくりと横になった。
降谷「おい!しっかりしろ!」
慌てて彼女を抱き上げると酷い熱だった。
そのまま降谷は自分の車に向かい彼女を見後部座席にのせると自宅へと向かった。
降谷は自分の家に彼女を運ぶとゆっくりとベッドへと寝かせてやった。
降谷「こんなになるまで…」
「…んっ…」
暫くしてゆっくりと目を覚ましたゆりはぼやっとする頭を必死で動かした。
「ここ…零くんの…家…?」
降谷「あぁ。」
「…ごめん…帰る…」
降谷「まだ寝てろ。」
「仕事…しなきゃ…」
降谷「そんな状態で仕事すれば周りに迷惑がかかるだろ。」
「大丈夫だよ、一人でするから…」
降谷「なんでも一人でしようとするな」
「…だめだよ、私は一人が似合うから…さ…^^」
降谷『そんな悲しそうな顔で笑うなよ…俺の言ったこと…まだ気にしているじゃないか…』「ゆり」
「零くんにまで恨まれたら、きっと1睡もできなくなっちゃうもん…笑」
降谷「え…?」
「零くんに言われるまで気が付かないなんて、私も…ばかだっ…たよね…^^…皆、私のせいで死んじゃったのに……恨んでないわけ…ない、のにね…」
降谷「だからあの時は…」
「本当のことだから…気にしてないの…でも、もう組織の事や仕事以外で私に、関わらないで…?…私は、何も守る力がないのに…守りたいものが多いから…一人になるのが…一番なんだ…^^」
そう言ってゆっくりとベッドから出ると覚束ない足取りのまま歩き出すゆり。
降谷「ゆり…っ!!違うんだ!!」
「ごめんね、お邪魔しました…」
そう言ってゆりは降谷の家から出て行った。
その後暫くして降谷は公安に出勤したがゆりの姿は見当たらなかった。
風見「降谷さん、矢神さん知りませんか?珍しく今日は来てなくて…」
降谷「何も聞いていないが…。居ないのか…?」
降谷はそう言いながらスマホを確認したがそれらしい連絡も入っていなかった。
上司「矢神なら今朝電話があったぞ?組織の仕事がどうとか言っていたな…」
降谷「!!」『組織の仕事…?今日はないはずだ…何か嫌な予感がする…』
…pi…
上司「ちょっと失礼。…どうした?矢神か?」
「組織を、捉え、ました…。彼らの所持しているものも全て…無事です…すみません、少し…トラブルがあって…一人でできるのはここまでみたいで……その……応援を……」
上司「なんだと?!怪我はないのか?!」
「動けるので問題ありません…ただ、爆弾を解体するのに…水、水が必要です…水を、持って来てください…」
上司「一人でなんて無茶してるんだ!!わかった、今すぐ行く!!場所は!!」
「××倉庫A-12です…はやく…お願いします…」
上司「今すぐ行く!それまで頑張ってくれ!」
「すみません…」
…pi…
上司「降谷、風見!他の者たちも!今いる奴ら全員出動準備しろ!矢神が組織を抑えた!応援に向かうぞ!」
風見「降谷さん…これって…!」
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