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エピソード0

原作: その他 (原作:七つの大罪) 作者: akatomo
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1話

これは七つの大罪が結成されるずっと前の話。
ブリタニアには、人間、妖精族、巨人族が暮らし、天界から女神族によって見守られていた。そんな中、魔人族は、他の種族から忌み嫌われる存在であった。今の彼らが何をしたわけでもないのに、、、

メリオダス「行くぞゼル!」
ゼルドリス「待ってよ兄さん!」
魔人族であるメリオダスとゼルドリス兄弟は、魔界から飛び出しブリタニアに来ていた。
魔界にずっと閉じこもっていてはつまらないと、メリオダスが連れ出してきたのである。
魔界にはない青い空や、生い茂る草木、彩る花々をメリオダスはゼルドリスに見せたかったのである。
ゼルドリス「早いよ兄さん、少し休憩しようよ」
メリオダス「なんだもう疲れちまったのか、まだまだ見せたいものはあるのに」
ゼルドリス「でも魔力を温存しておきたいよ。こっちの世界では何があるかわからないんだから」
メリオダス「何かあれば俺が守ってやる。だから心配するな」
ゼルドリスはこの時、剣技も自身の魔力も、まだ未熟で、メリオダスとは大きな差があった。戦いにおいても、まだ大きな戦力になるほどではなかった。
そんなゼルドリスは他種族に対しての恐怖感があった。

そして、少し休息をとった二人は、美しい景色が一望できる崖に来ていた。
メリオダス「ここだ、お前を連れてきたかった場所は」
ゼルドリス「ほんとだ、兄さんの言っていた通りとってもきれいだ」
メリオダス「そうだろ。向こうではりることはできない景色だからな」
ゼルドリス「なぜこんなにも僕たち魔人族は嫌われているの?僕たちは何もしてないのに」
メリオダス「それはしかたねぇ、歴史がそうさせてるんだ」
過去の魔人族が他種族に何をしたのかは、明確にはなっていないが、それが魔人族が嫌われる原因になっていることは間違いない。
ゼルドリス「どうすることもできないのかな・・・」
メリオダス「・・・」
そのとき
???「君たちもこの景色を見に来たのかい?」
メリ&ゼル「!?!?」
二人の後ろにいたには、妖精族だった。
妖精族「君たちはどこから来たんだい?見かけない顔だね」
何も答えず、警戒心を解くことのできないメリオダス。
魔人族だと分かった時、目の前にいる妖精族が何をしてくるかわからないかだ。
と、心配をしている時だった。
妖精族「ん?・・・この魔力、まさか魔人、族、、、?!」
メリオダス「クソッ!」
妖精族「なぜここに魔人族が!みんな!」
仲間を呼ぶ妖精族、数人の妖精族が出てくる。
メリオダス「逃げるぞゼル!」
ゼルドリスの腕をつかみ、飛び立とうとするが、妖精族たちの攻撃を受ける
多数の攻撃を受け、メリオダスもゼルドリスも受け流すことに精一杯で、なかなか逃げられない。
妖精族「絶対に逃がさないぞ!」
ゼルドリス「うわッ!」
妖精族の攻撃がゼルドリスに直撃する。
ゼルドリスは意識を失い、崖から落ちてしまう。
メリオダス「ゼル!!!」
落ちたゼルドリスを助けるために飛び出したメリオダスの足を木の根っこのようなものが掴む。
妖精族「抑えたぞ!今だー!」
メリオダス(まずい!このままでは、、、)
妖精族の猛攻を受けそうになったその時だった。
???「やめるんだ。お前たち」
突然の声に全員の動きが停止する。
妖精族「よ、妖精王様!」
そこにいたのは妖精王のグロキシニアだった。
グロキシニア「彼の拘束を解くっスよ、君たち」
妖精族「なぜですか!こいつは魔人族ですよ!」
グロキシニア「確かに彼は魔人族っス。でも、彼が本当に悪意があったのなら、ここにはこれてないはずっスよ。ここは妖精王の森。ここには入れる者は、そういうことっス」
メリオダスたちがいたのは妖精王の森だった。
グロキシニア「ここは俺に任せるっスよ」
バラバラと去ってゆく妖精族たち。
グロキシニアがメリオダスの前に降りてくる。美しく大きな羽とおそろしいほど強力な魔力をもった妖精王だった。
グロキシニア「申し訳ないことをしたっス。俺の名前はグロキシニア。妖精王としてこの森を守っているっス」
メリオダス「俺はメリオダス。助けてもらってありがとうな。ここが妖精王の森だとは知らなかった。勝手に入ってしまってすまなかった」
グロキシニア「いいんスよ、この森が君たちを受け入れたってことっス。魔人族というだけで襲ったこちらが悪いんス」
メリオダス「そうか」
グロキシニア「その証拠に、こちらには怪我人はいない。君たちは悪い奴らじゃないってことっス」
メリオダスはここにきた理由をグロキシニアに説明した。
グロキシニア「そうゆうことだったんスね、了解っス。早く弟を探しに行ってやるっスよ」
メリオダス「わかった。じゃあまたな、グロキシニア」
グロキシニア「また来たくなったらいつでもくるっスよ、俺はこの森にいるっスから」
崖から飛び降りて、ゼルドリスを探しに行くメリオダス。
グロキシニア「君たちのような魔人族が来てくれてよかったっス・・・」
そう言って森の中に姿を消したのだった。
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