第4話「カンナ」
【夜の天使亭】に足を踏み入れると、
「いらっしゃいませ」
と、さまざまな色のワンピースを着た少女たちが客を迎える。
少女たちの年齢もさまざまだ。10歳くらいと思われる少女もいれば、13歳くらいと思われる少女もいる。
店内は薄暗い。だが、店の中央は明るく照らし出されていた。
明るく照らされている店の中央には、大きな円形のステージが設置されている。
ステージでは、やはりさまざまな色のワンピースを着た少女たちが、スピーカーから流れる音楽に合わせて踊っていた。
少女たちが踊っているステージの周りには、テーブルセットが置かれている。そこで酒や食事を楽しみながら、ステージで踊る少女たちを眺めることができた。
【夜の天使亭】を訪れた1人の客……目つきの鋭い、ビジネスパーソン風の男は空いているテーブルにつく。
ウェイターに酒を注文し、ステージで踊る少女たちを眺める。
さまざまな年齢、さまざまなプロポーションの少女たち。ビジネスパーソン風の男は視線を走らせて、少女たちを吟味する。
ステージで踊る少女たちの中には、ハルカ、トオル、シンディの姿もあった。皆、他の少女と同じようにワンピース姿だ。
男の視線は、彼女たちでは止まらない。視線は通り過ぎる。
と、その視線が1人の少女で止まった。
癖のない黒髪をセミロングにしている少女。美少女と呼んでいい。
その少女をしばらくの間、見つめた後に、
「キミ」
近くを通りかかったウェイターを呼び止める。
そして、
「彼女を指名したい」
とセミロングの髪の少女を指差した。
「カンナですね。かしこまりました」
ウェイターは客である男に頭を下げると、ステージの方に向かった。
そしてステージで踊っているセミロングの髪の少女に声をかける。ウェイターに声をかけられた少女は踊るのをやめ、ステージから降りた。
そして、目つきの鋭いビジネスパーソン風の男が待つテーブルへと歩み寄る。
「ご指名ありがとうございます。カンナです」
男の前に立ち、セミロングの髪の少女……カンナは顔に笑みを浮かべる。
「いい名前だ。年齢は?」
自分を指名した客に聞かれ、カンナは「11歳です」と答えた。
男は酒が注がれたグラスをもてあそびながら、カンナを上から下まで眺める。
遠くから見ても美少女だと感じたが、近くで見るとますます美少女であった。ワンピースの胸の部分に膨らみは見当たらない。
カンナの顔に視線を向けながら男は、
「素でいいぞ」
と言う。
「接客用の態度をとらなくていい。素でいい」
客である男にそう言われ、カンナは小さく笑う。それから、
「そりゃ助かる」
と告げた。
「こういう仕事をしているけど、演技をするのは疲れるんだ」
「それがキミの素か、カンナ」
「ああ、そうだよ。これが、あたしの素だよ。で、お客様」
今度はカンナが男に聞く。
「さっそく部屋に行くかい?」
聞かれた男はグラスの中の酒を一気にあおり、ソファから立ち上がった。
「そうしよう」
カンナの腰を抱く男。カンナは店の奥にあるエレベーターへと、自分を指名した客である男をエスコートした。
カンナは目つきの鋭い男を接客用の部屋、その一室に案内した。
中央に大きなベッドがある部屋。他に調度品らしい調度品はない。必要最小限のものがあるだけの部屋だ。
「自分で脱ごうか? それとも、お客様が脱がす?」
男と一緒に部屋に入ったカンナは、そう聞いた。
カンナを指名した男は彼女の前に立つと、
「服は破ってもよかったはずだな?」
と聞き返す。
カンナは「ああ」と、うなずいた。
男は彼女のワンピースの襟元を掴むと、一気に引き裂く。
ワンピースの前が破れて、まだ膨らみのない胸……ただ乳首がツンッと目立っているだけの胸と、水色のパンティが露わとなった。
カンナの腰は、ようやくくびれはじめたという感じだ。
「こういうのが好きなんだ」
胸とパンティを露わにされても、カンナは少しも恥ずかしがった様子は見せない。平然としている。
裸を見せるのが、カンナの仕事だ。恥ずかしさは感じない。
「ああ、好きだね」
カンナのワンピースを裂いた目つきの鋭い男は、彼女を抱いてベッドに飛び込んだ。
【夜の天使亭】、ここはカンナのようなローティーンの少女を抱ける店……娼館であった。
カンナは娼婦なのだ。
ローティーンの少女を抱ける娼館は、【夜の天使亭】だけではない。【忘れられた街】には多くある。
【復興された街】では違法だが、【忘れられた街】でローティーンの少女を抱くのは違法ではない。
ローティーンの少女を抱くために、【復興された街】から【忘れられた街】に訪れる人間は少なくない。
目つきの鋭いビジネスパーソン風の男も、そんな人間……ローティーンの少女を抱きたくて、【復興された街】から訪れた人間の一人であった。
カンナをベッドに押し倒した男は、膨らみのない胸を見つめる。
「可愛い胸だ」
そう言って、カンナの胸に顔を寄せる男。
片方の乳首に、チュッと音を立ててキスをする。
敏感な乳首にキスをされて、カンナは「んっ……」と小さく声を漏らす。
右の乳首にキスをされたかと思うと、左の乳首にキスをされ、また右の乳首にキスをされる……男は左右交互に、カンナの乳首にキスをした。
乳首にキスをされるたびに、
「んっ……あっ、んっ……」
とカンナは甘さが感じられる声をこぼした。
カンナのそんな声を聞きながら乳首にキスをしていた男は、顔を下げていく。
男の視界に入るのは、水色のパンティ。男はパンティを両手で掴む。
「これも破らせてもらうぞ」
乳首にキスをされて、頬をわずかに赤く染めているカンナは、
「どうぞ」
と返す。
彼女の答えを聞くのと同時に、男は水色のパンティを強く左右に引っ張った。
ビリリッ! と音を立てて破られるパンティ。ただの布切れと化したパンティを、男は放り投げる。
男はむき出しになったカンナの股間を見つめた。
カンナの股間は無毛だ。ただ、少女の証しであるスリットがあるだけ。
ソックスで覆われた足首を掴んだ男は、カンナの両脚を大きく広げさせた。彼女はされるがままだ。
目つきの鋭い男は、カンナの股間に顔をうずめるようにする。
そして舌を伸ばし、少女の証しであるスリットに沿って這わせた。
「ああ……」
股間から快感が広がってきて、カンナは甘く潤った声を漏れ響かせる。
男の舌は、何度もカンナのスリットに這う。
スリットに舌が這うたびにカンナは、
「あっ、あっ……ああ……」
快感の色で染まっている声を男に聞かせた。
カンナのそんな声を耳にする男は、スリットに這わせる舌の力を強め、動きを激しくさせた。
「ああっ! あっ、あっ!」
カンナが感じる股間からの快感が大きくなる。同時に、口から響く声も大きくなっていた。
舐められる股間から広がる快感で、カンナの全身の肌はほんのりと赤く染まっていく。
男は少女の証しであるスリットに舌を這わせ続けながら、両手を膨らみのない胸へと伸ばしていった。
舌で無毛の股間を愛撫しつつ、手のひらで乳首がツンッと目立っているだけのカンナの胸を撫で回す。
「あっ、ああ……っ」
股間だけではなく胸からも快感が広がってきて、カンナが口からこぼす声の中にある甘い色が濃くなっていく。
男はツンッと目立っている左右の乳首を指でつまみ、軽く引っ張ってクリクリとひねる。
「んくうっ!」
ひねられる乳首から、ピリッとした痺れが混ざったような快感が走ってきて、カンナは声を響かせながら肩を跳ねさせた。
カンナの少女の証しであるスリットから蜜が溢れ、股間を濡らしていく。
男は少女の蜜をすくい取るように舌を動かす。男にはカンナの蜜が、甘い味に感じられた。
蜜を味わうように、男は舌の動きをさらに激しくさせる。
「あっ、あっ! あふっ! ああっ!」
股間から走ってくる快感がより大きなものになり、カンナの声もそれに合わせて大きくなる。
カンナの喘ぎ声を聞いていると、乳首をひねる指の動きも激しくなっていく。
「あっ、ああっ! あっ、あふぅっ! あっ、あぁっ!」
男は舌全体を使うようにして、彼女のスリットを強く舐める。
直後、
「んくあああっ!」
引き裂かれたワンピースだけをまとったカンナは、全身をガクガクと震わせた。
快感が、彼女の中で破裂した。
少女の証しであるスリットからは大量の蜜が噴き出し、男の顔を濡らす。
「はあ、ああ……」
股間を舌で、乳首を指で愛撫され、絶頂したカンナ。熱い吐息をこぼしながら、彼女はクタッと脱力する。
そんなカンナの姿を眺めながら、男はスーツを脱いで裸となった。
股間では肉棒が、隆々とそそり立っていた。
ソレを誇示しながら男は、
「舐めるんだ」
とカンナに命じる。
「あいよ」
汗で額に張り付く前髪をかき上げながら、カンナは体に力を入れて起き上がる。
そして四つんばいの姿勢をとり、顔を男の肉棒へと寄せていく。
ピンク色の舌を伸ばしたカンナは、少しのためらいも見せずに、肉棒に這わせた。
根元から先端へ、先端から根元へと這うカンナの舌。何度か往復させた後、先端に集中してチロチロと舌を踊らせる。
男は満足そうな吐息をこぼしながら、舌で肉棒を愛撫しているカンナを見下ろす。
男の視線を感じたのか、カンナは舌の動きを止めずに目を上に向けた。男と目が合うと、彼女は顔に笑みを浮かべる。
男は快感を与えてくれるカンナの頭を撫でた。カンナは肉棒の先端に踊らせる舌の動きを激しくさせる。男が得る快感が強まる。
カンナは口を大きく開けると、
「んむ……ん、んむ……」
肉棒を含んだ。
カンナの口には太すぎるモノ。それでも懸命に頬ばり、唇を密着させた。
肉棒を頬ばったカンナは、
「んじゅ……んじゅる……んじゅぅ……」
頭を前後に動かし、密着させた唇でしごいた。
唇の端から唾液がこぼれ、顎(あご)を濡らしていく。
カンナに唇で奉仕させ続けながら、客である男は片方の手を彼女のお尻へと伸ばす。
ワンピースのスカート、お尻の部分をめくる。プリンッとした可愛らしい形のお尻がむき出しになった。
男の手のひらが、カンナのお尻を撫でる。
「んっ……」
気持ちよさが走ってきて、カンナはお尻をピクンッと跳ねさせた。
敏感な反応を楽しむように、男は何度も彼女のお尻を撫でた。
撫でられるたびにカンナは可愛らしい形のお尻をピクンッ、ピクンッと跳ねさせる。その間も、唇による出し入れを止めることはない。
唇で肉棒をしごき続ける。
快感でお尻を跳ねさせながらも、唇での奉仕をやめないカンナの姿を男は楽しそうな顔で見下ろす。
お尻を撫でている男の手は、割れ目の中に入り込む。
人差し指の先が、お尻の谷間の奧で息づいている穴……シワがキュッと寄っている小さな穴に触れる。
そのままお尻の穴をくすぐる男の人差し指。
「あふんっ……」
それまで以上にお尻を跳ねさせ、肉棒を含んだ口から声を漏れ響かせる。
敏感なカンナ。男は人差し指で、お尻の穴をくすぐり続けた。
男は楽しそうな表情を強めると、人差し指をズブリとお尻の穴へと押し込んだ。
「んふぅあああっ!」
部屋の中に、カンナのくぐもった声が響いた……。
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