舞台は地球によく似た惑星にある小さな都市ベッグ。
1963年10月12日、都市ベッグに住む青年グロム・ディニコラは悪名高い不良のケリー・ダビルを思いがけずに殺害してしまう。
罪に問われることを恐れたディニコラは、自分に疑いが向かないよう、とっさに証拠となりうる“写真”を奪い去る。
そしてこの事件を皮切りに、様々な人物や事件と作用し合っていく。
殺人事件の犯人を追う衛兵ナイト・テッラシーナ。
何も知らずにディニコラを心配するティノ・カルネヴァル。
息子が殺害されたことで怒りに暴走するマフィアのローメ・ダビル。
私刑人の名の下に、連続して殺人を行う“ペルソナ”。
さらに、都市ベッグを統べるミストランド家に生じた闇に立ち向かう、第2代ミストランド子爵ランプソー。
この物語は、“悪”とは何かを問い、同時に“悪を育てるもの”とは何かを問うものである。
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