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そんな私に気が付いたのか、風見くんをはじめとする部下達が慌てた様子で駆け寄ってきた。
風見「矢神さん!!」
「あー、風見くん、ありがとね!助けてくれて!零くんは大丈夫…みたいだね笑」
風見「降谷さんは大丈夫でしたよ!それより矢神さん!!どうしたんですか?どこか痛いですか?!」
「大丈夫、大丈夫^^…暗いところにいたから急に明るいところに来て目が痛くて…涙とまんなくて…さ笑」
風見「矢神さん!!手が凍傷起こしかけてます!!って!!こんなに冷えてるじゃないですか!!降谷さんの心配する暇あったら少しは自分の心配してください!!」
風見くんはそう言うと自分のジャケットを脱いで私にかけてくれた。
「ありがと^^…いや、それ以前に国民の安全が第一だからね?ほら、私はもう大丈夫だから、物品の押収をして!」
風見「ですが…」
「いいから!仕事よ!手伝ってくれるんでしょ?」
風見「はいっ!」
私は風見くんたちが動き出したのを見るとふと安心して壁に頭を預けるようにもたれた。
そしてまた一人ぼっちになった私は落ち着くのを待ってからゆっくりと立ち上がった時だった。
ふらっとやはり力の入らない体が揺れた時、目の前に見覚えのある金髪が入り込んで来た。
降谷「無理するな。」
「あ…零くん…。ごめんね、ありがと。大丈夫だから^^」
ゆっくり支えられている零くんの腕から体を起こすと私は零くんと目も合わせられずに風見くんにかけてもらったジャケットをぎゅっと握りしめた。
降谷「悪かった。俺の独断で動いたせいで(名前)まで危険な目に合わせてしまった。…ごめん。」
「謝らないで?私がちゃんとしてなかったからだよ…。あ、私風見くんたちに任せっきりだから行ってくるね。」
なるべく気丈に、愛想よく、当たり障りのない話し方をすると私はゆっくり風見くんたちのいる方へ歩いて行った。
降谷「…」
「風見くん!どこまでやった?私手伝うよ!任せっきりにしちゃってごめんね!」
風見「こっちは俺たちに任せて早く手当してもらってきてください!」
「大丈夫!風見くんのお陰でもう寒くないし震えも止まったから!」
部下一同「「「矢神さんは少しくらい休んでください!!!」」」
「あ、そう…^^;?」
私は結局手伝わせて貰えずに先に本部に戻ることになった。
本部に戻ってそのまま今回の事件の報告書をまとめると丁度風見くんたちが戻ってきた。
「おかえり^^…私の仕事なのに手伝わせちゃってごめんね?ありがとう、とても助かった^^」
風見「いえ。いつもこれくらい頼って欲しいですよ」
「あはは^^;みんなの事は頼りにしてるよ?」『だからこそ私との関わりをあまりもたせたくない…』
風見「他に何か手伝う事はありませんか?」
「今日は本当に大丈夫!もう報告書も終わったし、悪いけど今日はもう帰らせてもらってもいいかな…?あ、何かあればすぐに戻ってくるけど…」
風見「大丈夫ですから今日はもう帰ってください。少しは休んでください」
「ありがとう^^頼もしい部下だね^^…じゃあ上司に挨拶したら今日は帰るね。あ、何かあったらすぐに連絡する事!あ、ジャケット、クリーニングしたら返すね^^」
風見「いいですよそんな!」
「借りたものはちゃんと返します!笑
じゃあ、疲れ様です^^」
部下一同「「「「「お疲れ様です!」」」」」
そう行って私は風見くんたちに後を任せると上司のデスクへと向かった。
「すみません、今日はご迷惑をおかけしました。」
上司「いや、あれは降谷の独断だな?」
「あ…いえ…私の不注意もあって…」
上司「まぁいい。お前があんなヘマをしないことはわかっているさ。」
「いえ…。あの…こんな日に申し訳ないんですが、今日の報告書はまとめ終えたのであがらせていただけないでしょうか…?」
上司「報告書なんて明日でもよかったのに…流石だな。…遠慮なんてせずに早く帰れ。今日くらい休むべきだ。」
「すみません。ありがとうございます。何かあったらすぐに呼んでください。いつでも出れるようにしておきますので…」
上司「今日くらい何も気にするな。お疲れ様」
「すみません…お疲れ様です。お先失礼します。」
そう行って私は本部の部屋を出ると丁度零くんが部屋に入るところで鉢合わせしてしまった。
「あ…。ご、ごめんなさい、今日はお先に…」
降谷「遠慮せずに帰れ。今日は空くんの誕生日なんだろ」
「あ…。…うん…ごめん…。」
"スコッチが殺されたのに知り合いの子供の方が大事か?"
なぜかあの日のことが思い出されて私は咄嗟に誤ってしまった。
そうだ、仕事をこうして残してしまって部下たちに何かあったらどうしよう…。やっぱり空の誕生日祝いだけしたら戻ってこよう…。
降谷「なぜ謝る。」
「あ、ううん…いや…なんでもないの…また、戻るよ…。お疲れ様…」
私は何だか気まずくて足早にその場を後にした。
…
向かった先は空の大好きなケーキ屋さん…。
誕生日ケーキを買うと次は本屋さん…。
空の好きなスパイ映画や推理小説を片っ端から買い集めて車で空のもとへとむかう…。
風見「矢神さん!!」
「あー、風見くん、ありがとね!助けてくれて!零くんは大丈夫…みたいだね笑」
風見「降谷さんは大丈夫でしたよ!それより矢神さん!!どうしたんですか?どこか痛いですか?!」
「大丈夫、大丈夫^^…暗いところにいたから急に明るいところに来て目が痛くて…涙とまんなくて…さ笑」
風見「矢神さん!!手が凍傷起こしかけてます!!って!!こんなに冷えてるじゃないですか!!降谷さんの心配する暇あったら少しは自分の心配してください!!」
風見くんはそう言うと自分のジャケットを脱いで私にかけてくれた。
「ありがと^^…いや、それ以前に国民の安全が第一だからね?ほら、私はもう大丈夫だから、物品の押収をして!」
風見「ですが…」
「いいから!仕事よ!手伝ってくれるんでしょ?」
風見「はいっ!」
私は風見くんたちが動き出したのを見るとふと安心して壁に頭を預けるようにもたれた。
そしてまた一人ぼっちになった私は落ち着くのを待ってからゆっくりと立ち上がった時だった。
ふらっとやはり力の入らない体が揺れた時、目の前に見覚えのある金髪が入り込んで来た。
降谷「無理するな。」
「あ…零くん…。ごめんね、ありがと。大丈夫だから^^」
ゆっくり支えられている零くんの腕から体を起こすと私は零くんと目も合わせられずに風見くんにかけてもらったジャケットをぎゅっと握りしめた。
降谷「悪かった。俺の独断で動いたせいで(名前)まで危険な目に合わせてしまった。…ごめん。」
「謝らないで?私がちゃんとしてなかったからだよ…。あ、私風見くんたちに任せっきりだから行ってくるね。」
なるべく気丈に、愛想よく、当たり障りのない話し方をすると私はゆっくり風見くんたちのいる方へ歩いて行った。
降谷「…」
「風見くん!どこまでやった?私手伝うよ!任せっきりにしちゃってごめんね!」
風見「こっちは俺たちに任せて早く手当してもらってきてください!」
「大丈夫!風見くんのお陰でもう寒くないし震えも止まったから!」
部下一同「「「矢神さんは少しくらい休んでください!!!」」」
「あ、そう…^^;?」
私は結局手伝わせて貰えずに先に本部に戻ることになった。
本部に戻ってそのまま今回の事件の報告書をまとめると丁度風見くんたちが戻ってきた。
「おかえり^^…私の仕事なのに手伝わせちゃってごめんね?ありがとう、とても助かった^^」
風見「いえ。いつもこれくらい頼って欲しいですよ」
「あはは^^;みんなの事は頼りにしてるよ?」『だからこそ私との関わりをあまりもたせたくない…』
風見「他に何か手伝う事はありませんか?」
「今日は本当に大丈夫!もう報告書も終わったし、悪いけど今日はもう帰らせてもらってもいいかな…?あ、何かあればすぐに戻ってくるけど…」
風見「大丈夫ですから今日はもう帰ってください。少しは休んでください」
「ありがとう^^頼もしい部下だね^^…じゃあ上司に挨拶したら今日は帰るね。あ、何かあったらすぐに連絡する事!あ、ジャケット、クリーニングしたら返すね^^」
風見「いいですよそんな!」
「借りたものはちゃんと返します!笑
じゃあ、疲れ様です^^」
部下一同「「「「「お疲れ様です!」」」」」
そう行って私は風見くんたちに後を任せると上司のデスクへと向かった。
「すみません、今日はご迷惑をおかけしました。」
上司「いや、あれは降谷の独断だな?」
「あ…いえ…私の不注意もあって…」
上司「まぁいい。お前があんなヘマをしないことはわかっているさ。」
「いえ…。あの…こんな日に申し訳ないんですが、今日の報告書はまとめ終えたのであがらせていただけないでしょうか…?」
上司「報告書なんて明日でもよかったのに…流石だな。…遠慮なんてせずに早く帰れ。今日くらい休むべきだ。」
「すみません。ありがとうございます。何かあったらすぐに呼んでください。いつでも出れるようにしておきますので…」
上司「今日くらい何も気にするな。お疲れ様」
「すみません…お疲れ様です。お先失礼します。」
そう行って私は本部の部屋を出ると丁度零くんが部屋に入るところで鉢合わせしてしまった。
「あ…。ご、ごめんなさい、今日はお先に…」
降谷「遠慮せずに帰れ。今日は空くんの誕生日なんだろ」
「あ…。…うん…ごめん…。」
"スコッチが殺されたのに知り合いの子供の方が大事か?"
なぜかあの日のことが思い出されて私は咄嗟に誤ってしまった。
そうだ、仕事をこうして残してしまって部下たちに何かあったらどうしよう…。やっぱり空の誕生日祝いだけしたら戻ってこよう…。
降谷「なぜ謝る。」
「あ、ううん…いや…なんでもないの…また、戻るよ…。お疲れ様…」
私は何だか気まずくて足早にその場を後にした。
…
向かった先は空の大好きなケーキ屋さん…。
誕生日ケーキを買うと次は本屋さん…。
空の好きなスパイ映画や推理小説を片っ端から買い集めて車で空のもとへとむかう…。
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