銀さんにギュッ
顔は笑っているが口元は笑っていなかった。煙が出てる壁をちらりと見て、お妙さんには近藤さんのことは話さない方がいいらしいということを理解した。ってか、ゴリラって言ったよね、絶対知ってるよね!?と思いながらアリスは顔を青くした。
「あらやだ、雨が降ってきたわ。大降りにならないうちに帰りましょう。それにしてもそのスカート、似合ってるわね」
アリスのことを見て微笑む妙。
「お妙さんのスカート姿もぜひ見てみたい!!」
噂をすればゴリラとはこのことか。いつの間にか妙の背後には近藤が。
妙は無言かつ笑顔で近藤に回し蹴りをくらわし、近藤は外へとぶっ飛んでいった。
「さ、新ちゃん帰るわよ」
「北条さん、また遊びに来てくださいね」
アリスは、飛んでった近藤と妙の行動に驚いていたけれど、銀時も新八も神楽も特に気にしていない模様。
もしかして、いつものことなの?
そうして妙と新八は帰っていった。
「アリスちゃんもそろそろ帰った方がいいんじゃねーの」
「そうですね、ではそろそろ・・・・・・」
ザアァァアァァアァ
アリスが外に出ようとした瞬間、土砂降りの雨が降ってきた。
「・・・・・・」
あら?何でこんなにタイミング悪いの?もしかして私雨に嫌われてる?初登場の時も雨の中倒れてたっていうし・・・・・・アリスは若干落ち込んだ。
「これじゃ帰れないアルねー、アリス、今夜はここに泊まっていくヨロシ」
「でも、真選組の皆さんに何も言ってないし、私泊まれな・・・・・・」
「うぉーい、ゴリラ!アリス今日はここに泊まるからな!」
神楽は外でのびている近藤に大声で伝えた。
「これでいいネ」
にっこりと笑う神楽にアリスは何も言えなくなり、ここに泊めてもらうことにした。
銀時は内心ドキドキしていた。え、何、泊まってくの!?いや、嬉しいんだけどぉ~なんかいろいろまずくね?別に俺はやましい気持ちなんてねーけどよぉ。と自分の魂と戦っていた。
「まあ土砂降りの中帰らせるわけにもいかねーからな。しかし、布団が足りん。俺はそこのソファで寝るから、アリスちゃん、俺の布団で寝てくれぃ」
「え、そんなことできませんよ」
「でもアリスをソファで寝かせるわけにもいかないネ」
「じゃあ私と銀さんが、一緒の布団で寝たらいいじゃないですか」
アリスの言葉に固まる銀時と神楽。
「え、それ、マジで言ってんの?」
「はい?」
なんでそんなことを聞くんだろうと不思議に思うアリス。この人、天然?純粋ちゃん?と心の中で思う銀時と神楽。
「別に、そうしたいならそうしてもらってもかまわねーけどよぉ」
と言いながら頭をぽりぽりとかく銀時。
「銀ちゃん、アリスに何かしたら・・・・・・」
神楽からは殺気がはなたれていた。
「しませーん、銀さんそんなに飢えてませーん!」
アリスはその2人の様子を小首を傾げながら見ていた。
そうしてあっという間に万事屋の就寝時間となった。
「おやすみ、銀さん」
そう言って銀時のいる布団に潜り込むアリス。
「お、おう。早く寝ろよ」
こんな状況で早く寝れるわけねーだろバカヤロー!と銀時は自分で自分に突っ込んだ。
すー、すー
って、もう寝てるんかい!早く寝ろよとは言ったけど、ほんとに早いなオイ!こっちがどれだけドキドキしてるかも知らねーでよぉ。
どうすんだよ、この状況、横を見れば、この可愛い寝顔。
いっそ、見なかったらいいんじゃね?そう思い、銀時はアリスに背を向けて寝ることにした。
その瞬間、銀時の腰に回るアリスの腕。
「!」
アリスは銀時に抱きつくようにして寝ていた。
腕をほどこうにも、力が強くて離れない。マジどうするよこれ。自分の心臓の音がうるさくて寝るどころじゃねーよコノヤロー
なんかこう・・・・・・あたってるし。
銀時はしばらくドキドキしっ放しで、でも最終的には眠りにつくことができた。
――
朝。
先に目を覚ましたのはアリス。
「・・・・・・!」
2人ともどういう寝相だったのか、今度はアリスが抱きつかれている形になっていた。
流石のアリスもこれには照れた。
ぬ、抜け出せない。
このままでもいいかもと思った私はどうかしているのかしら。
どうしたものかしら・・・・・・とアリスは困惑したが、あ、銀さんの寝顔、かっこいい・・・・・・そんなことを思う余裕もあった。
銀さんって、なんだか良い香りがするな。シャンプーか何か?男の人で良い匂いがする人って素敵。なんかこう、甘くておいしいような・・・・・・ん?もしかしてこれってチョコレートの匂い?
そういえばチョコケーキ食べてたもんね昨日、え、まさか、歯磨いてないの?それはないよね流石に。
まあ、なんでもいーや。銀時の甘い匂いに癒されながら二度寝に入ろうとしたアリス。
が、次の瞬間。
「きゃぁ」
アリスは突き飛ばされたような形で布団から追い出され、小さく悲鳴をあげた。
びっくりしてアリスが銀時の方を見ると
「つい驚きすぎて手がすべっちまったぁ~マジすまねぇ」
と銀さんが若干青い顔をして頭をかいていた。
「す、すまねぇ。まさか俺、抱きついてるとは思ってなくて、ゆ、ゆゆ許してくれ」
「あらやだ、雨が降ってきたわ。大降りにならないうちに帰りましょう。それにしてもそのスカート、似合ってるわね」
アリスのことを見て微笑む妙。
「お妙さんのスカート姿もぜひ見てみたい!!」
噂をすればゴリラとはこのことか。いつの間にか妙の背後には近藤が。
妙は無言かつ笑顔で近藤に回し蹴りをくらわし、近藤は外へとぶっ飛んでいった。
「さ、新ちゃん帰るわよ」
「北条さん、また遊びに来てくださいね」
アリスは、飛んでった近藤と妙の行動に驚いていたけれど、銀時も新八も神楽も特に気にしていない模様。
もしかして、いつものことなの?
そうして妙と新八は帰っていった。
「アリスちゃんもそろそろ帰った方がいいんじゃねーの」
「そうですね、ではそろそろ・・・・・・」
ザアァァアァァアァ
アリスが外に出ようとした瞬間、土砂降りの雨が降ってきた。
「・・・・・・」
あら?何でこんなにタイミング悪いの?もしかして私雨に嫌われてる?初登場の時も雨の中倒れてたっていうし・・・・・・アリスは若干落ち込んだ。
「これじゃ帰れないアルねー、アリス、今夜はここに泊まっていくヨロシ」
「でも、真選組の皆さんに何も言ってないし、私泊まれな・・・・・・」
「うぉーい、ゴリラ!アリス今日はここに泊まるからな!」
神楽は外でのびている近藤に大声で伝えた。
「これでいいネ」
にっこりと笑う神楽にアリスは何も言えなくなり、ここに泊めてもらうことにした。
銀時は内心ドキドキしていた。え、何、泊まってくの!?いや、嬉しいんだけどぉ~なんかいろいろまずくね?別に俺はやましい気持ちなんてねーけどよぉ。と自分の魂と戦っていた。
「まあ土砂降りの中帰らせるわけにもいかねーからな。しかし、布団が足りん。俺はそこのソファで寝るから、アリスちゃん、俺の布団で寝てくれぃ」
「え、そんなことできませんよ」
「でもアリスをソファで寝かせるわけにもいかないネ」
「じゃあ私と銀さんが、一緒の布団で寝たらいいじゃないですか」
アリスの言葉に固まる銀時と神楽。
「え、それ、マジで言ってんの?」
「はい?」
なんでそんなことを聞くんだろうと不思議に思うアリス。この人、天然?純粋ちゃん?と心の中で思う銀時と神楽。
「別に、そうしたいならそうしてもらってもかまわねーけどよぉ」
と言いながら頭をぽりぽりとかく銀時。
「銀ちゃん、アリスに何かしたら・・・・・・」
神楽からは殺気がはなたれていた。
「しませーん、銀さんそんなに飢えてませーん!」
アリスはその2人の様子を小首を傾げながら見ていた。
そうしてあっという間に万事屋の就寝時間となった。
「おやすみ、銀さん」
そう言って銀時のいる布団に潜り込むアリス。
「お、おう。早く寝ろよ」
こんな状況で早く寝れるわけねーだろバカヤロー!と銀時は自分で自分に突っ込んだ。
すー、すー
って、もう寝てるんかい!早く寝ろよとは言ったけど、ほんとに早いなオイ!こっちがどれだけドキドキしてるかも知らねーでよぉ。
どうすんだよ、この状況、横を見れば、この可愛い寝顔。
いっそ、見なかったらいいんじゃね?そう思い、銀時はアリスに背を向けて寝ることにした。
その瞬間、銀時の腰に回るアリスの腕。
「!」
アリスは銀時に抱きつくようにして寝ていた。
腕をほどこうにも、力が強くて離れない。マジどうするよこれ。自分の心臓の音がうるさくて寝るどころじゃねーよコノヤロー
なんかこう・・・・・・あたってるし。
銀時はしばらくドキドキしっ放しで、でも最終的には眠りにつくことができた。
――
朝。
先に目を覚ましたのはアリス。
「・・・・・・!」
2人ともどういう寝相だったのか、今度はアリスが抱きつかれている形になっていた。
流石のアリスもこれには照れた。
ぬ、抜け出せない。
このままでもいいかもと思った私はどうかしているのかしら。
どうしたものかしら・・・・・・とアリスは困惑したが、あ、銀さんの寝顔、かっこいい・・・・・・そんなことを思う余裕もあった。
銀さんって、なんだか良い香りがするな。シャンプーか何か?男の人で良い匂いがする人って素敵。なんかこう、甘くておいしいような・・・・・・ん?もしかしてこれってチョコレートの匂い?
そういえばチョコケーキ食べてたもんね昨日、え、まさか、歯磨いてないの?それはないよね流石に。
まあ、なんでもいーや。銀時の甘い匂いに癒されながら二度寝に入ろうとしたアリス。
が、次の瞬間。
「きゃぁ」
アリスは突き飛ばされたような形で布団から追い出され、小さく悲鳴をあげた。
びっくりしてアリスが銀時の方を見ると
「つい驚きすぎて手がすべっちまったぁ~マジすまねぇ」
と銀さんが若干青い顔をして頭をかいていた。
「す、すまねぇ。まさか俺、抱きついてるとは思ってなくて、ゆ、ゆゆ許してくれ」
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