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蘭「わかると思うよ♪」
園子「名前すら危ういって…;普通覚えてるでしょ笑」
「安室さん、いつものケーキセット2つだそうです」
安室「ありがとうございます^^」
そう言うとゆりは早速アイスドリンクのグラスに氷を入れて用意した。
安室「あれ、"いつもの"の内容聞いてきたんですか?」
「あぁ、いえ、恐らくきた時に暑いと仰ってたので女子高生がわざわざホットドリンクを頼むとは思わなかったのでつい…。勝手なことしてすみません。片付けますね。」
安室「あ、いえ!その通りですよ^^そのまま置いててください^^」
「はい」
安室「それにしてもすごい観察力ですね^^もしかしてさっきから僕の手元を見ているのもつくり方を覚えるため、とか?」
「えぇ…なるべくはやく仕事は覚えたほうがいいかと思いまして。…それよりも安室さん?の観察力のほうが凄いです。…まるで、探偵みたい、ですね」
安室『何なんだ、この子の洞察力…こちらの一瞬の視線に気がついていたのか…?』「いえ、とんでもない^^」
安室「ありがとうございました^^」
「ありがとうございました」
蘭「じゃあ、また明日ね^^」
「うん」
安室「じゃあ、大体のことは覚えて頂けたようですし、締め作業も教えても大丈夫ですか?」
「あ、はい。」
安室「では、こちらへ」
「はい…」
安室「では一度やってみて下さい」
「はい」
安室「完璧ですね。では最後に鍵を抜いて頂けますか?」
「はい………あれ…んしよっ…」
安室「あ、それ少しコツがいるんです、こうして…」
そう安室の手が重なった時だった。
「っ!!」
ゆりは一瞬びくついた。普通の人なら気づかないレベルだが安室にはわかった。
安室『急に冷たくなった手と一瞬の恐怖心。…顔も真っ青になって…何かあるのか…?』
「ありがとうございます。」
安室「いえ^^では宜しくお願いしますね^^」
安室「ではそろそろ上がりましょうか^^」
「はい。お疲れ様です。」
安室「お疲れ様です^^」
「…あのっ…」
安室「?」
「あ、いえ。…お疲れ様です。」
ゆりはそう言うと安室に背を向けて走り出した。
安室『何かありそうだな…』
…pipipi…
小田切「椿ゆりさんの携帯かな?」
「はい。」
小田切「一度こちらと顔合わせを願いたいのだが、いつなら都合がつきそうだ?」
「土日ならいつでも合わせますよ。」
小田切「では明日の正午、本庁に来てくれるか?」
「わかりました。」
小田切「では。」
「はい。失礼します。」
…pi…
「失礼します。」
小田切「急に悪いな。」
「いえ。…あ、これは先日お願いされてました私の能力試の報告書です。」
小田切「…………これをたった1日で…?」
「はい。…少なかったですか?」
小田切「いや…完璧だ。…では早速会議室に移ろう。今回のヤマに大きく関係する刑事や警部に挨拶をしてほしい。」
「はい。」
小田切「今日からこのヤマに協力することになった元SVRの者を連れてきた。警察の動きについてはまだわからないことだらけだろうからしっかり教えてやるように。また…彼女の意見はなるべく聞き入れたほうが捜査はスムーズに進むはずだ。決してなめてかからないように。…では椿くん…」
「はい…。…元SVRの伽耶こと椿ゆりです。」
"SVRの伽耶って…"
"まじかよ…あの…"
小田切「静かに!」
「不束者ではございますが、皆様の足手まといにならないようにしていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。」
ゆりは深々と頭を下げた。
それと同時に聞こえるひそひそと噂のされる声は恐らくSVRの過去についてきちんと知らない者たちだった。
"伽耶ってさ、あの死神のやつだよな?"
"仲間の殆どが死んだんだろ?"
"俺あいつと仕事とか嫌なんだけど!"
"まぁでも使い捨てで雇われてんだろ?"
"FBIやCIA、MI6にも捨てられてここに来たってか?迷惑な話だよなー。"
"あんなガキの女の言うことなんてきけっかよー"
"地味女だよな笑"
"取り柄なしかよ笑"
その声が全て耳に入ってきたわけではない。故意的にシャットアウトして聞かなかったのだ。
小田切「では今回は少しずつ慣れてもらうために簡単な…と言いたいところだったが、少し君をみくびっていたようだ。実力が見たい。少し危険ではあるが大和くんの追っているヤマに目暮と佐藤と高木を増員し、そこに君も入ってもらう。動き方はまかせる。」
「わかりました。」
"いきなり大ヤマ?でかいつらしてんなー。"
小田切「それから、さっきコソコソと喋っていた者も今回の件に同行してもらう。君達は椿の指示に従うように。」
"まじかよ。ありえねー。"
"あいつなんか無視して俺たちが大手柄あげちまおうぜ"
小田切「では解散。大和くん、目暮くん佐藤くんと高木くんは残って射撃場で彼女の腕を見てくるといい。今回の件の作戦にどのように彼女を組み込むか実力を自由に調べてきてくれ。」
大和「あぁ。」
大和「まずは500ヤードから。」
「はい。」
佐藤「いきなり?!」
高木「これはさすがに…」
園子「名前すら危ういって…;普通覚えてるでしょ笑」
「安室さん、いつものケーキセット2つだそうです」
安室「ありがとうございます^^」
そう言うとゆりは早速アイスドリンクのグラスに氷を入れて用意した。
安室「あれ、"いつもの"の内容聞いてきたんですか?」
「あぁ、いえ、恐らくきた時に暑いと仰ってたので女子高生がわざわざホットドリンクを頼むとは思わなかったのでつい…。勝手なことしてすみません。片付けますね。」
安室「あ、いえ!その通りですよ^^そのまま置いててください^^」
「はい」
安室「それにしてもすごい観察力ですね^^もしかしてさっきから僕の手元を見ているのもつくり方を覚えるため、とか?」
「えぇ…なるべくはやく仕事は覚えたほうがいいかと思いまして。…それよりも安室さん?の観察力のほうが凄いです。…まるで、探偵みたい、ですね」
安室『何なんだ、この子の洞察力…こちらの一瞬の視線に気がついていたのか…?』「いえ、とんでもない^^」
安室「ありがとうございました^^」
「ありがとうございました」
蘭「じゃあ、また明日ね^^」
「うん」
安室「じゃあ、大体のことは覚えて頂けたようですし、締め作業も教えても大丈夫ですか?」
「あ、はい。」
安室「では、こちらへ」
「はい…」
安室「では一度やってみて下さい」
「はい」
安室「完璧ですね。では最後に鍵を抜いて頂けますか?」
「はい………あれ…んしよっ…」
安室「あ、それ少しコツがいるんです、こうして…」
そう安室の手が重なった時だった。
「っ!!」
ゆりは一瞬びくついた。普通の人なら気づかないレベルだが安室にはわかった。
安室『急に冷たくなった手と一瞬の恐怖心。…顔も真っ青になって…何かあるのか…?』
「ありがとうございます。」
安室「いえ^^では宜しくお願いしますね^^」
安室「ではそろそろ上がりましょうか^^」
「はい。お疲れ様です。」
安室「お疲れ様です^^」
「…あのっ…」
安室「?」
「あ、いえ。…お疲れ様です。」
ゆりはそう言うと安室に背を向けて走り出した。
安室『何かありそうだな…』
…pipipi…
小田切「椿ゆりさんの携帯かな?」
「はい。」
小田切「一度こちらと顔合わせを願いたいのだが、いつなら都合がつきそうだ?」
「土日ならいつでも合わせますよ。」
小田切「では明日の正午、本庁に来てくれるか?」
「わかりました。」
小田切「では。」
「はい。失礼します。」
…pi…
「失礼します。」
小田切「急に悪いな。」
「いえ。…あ、これは先日お願いされてました私の能力試の報告書です。」
小田切「…………これをたった1日で…?」
「はい。…少なかったですか?」
小田切「いや…完璧だ。…では早速会議室に移ろう。今回のヤマに大きく関係する刑事や警部に挨拶をしてほしい。」
「はい。」
小田切「今日からこのヤマに協力することになった元SVRの者を連れてきた。警察の動きについてはまだわからないことだらけだろうからしっかり教えてやるように。また…彼女の意見はなるべく聞き入れたほうが捜査はスムーズに進むはずだ。決してなめてかからないように。…では椿くん…」
「はい…。…元SVRの伽耶こと椿ゆりです。」
"SVRの伽耶って…"
"まじかよ…あの…"
小田切「静かに!」
「不束者ではございますが、皆様の足手まといにならないようにしていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。」
ゆりは深々と頭を下げた。
それと同時に聞こえるひそひそと噂のされる声は恐らくSVRの過去についてきちんと知らない者たちだった。
"伽耶ってさ、あの死神のやつだよな?"
"仲間の殆どが死んだんだろ?"
"俺あいつと仕事とか嫌なんだけど!"
"まぁでも使い捨てで雇われてんだろ?"
"FBIやCIA、MI6にも捨てられてここに来たってか?迷惑な話だよなー。"
"あんなガキの女の言うことなんてきけっかよー"
"地味女だよな笑"
"取り柄なしかよ笑"
その声が全て耳に入ってきたわけではない。故意的にシャットアウトして聞かなかったのだ。
小田切「では今回は少しずつ慣れてもらうために簡単な…と言いたいところだったが、少し君をみくびっていたようだ。実力が見たい。少し危険ではあるが大和くんの追っているヤマに目暮と佐藤と高木を増員し、そこに君も入ってもらう。動き方はまかせる。」
「わかりました。」
"いきなり大ヤマ?でかいつらしてんなー。"
小田切「それから、さっきコソコソと喋っていた者も今回の件に同行してもらう。君達は椿の指示に従うように。」
"まじかよ。ありえねー。"
"あいつなんか無視して俺たちが大手柄あげちまおうぜ"
小田切「では解散。大和くん、目暮くん佐藤くんと高木くんは残って射撃場で彼女の腕を見てくるといい。今回の件の作戦にどのように彼女を組み込むか実力を自由に調べてきてくれ。」
大和「あぁ。」
大和「まずは500ヤードから。」
「はい。」
佐藤「いきなり?!」
高木「これはさすがに…」
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