17
炭次郎「…」『嘘じゃないみたいだ…。心配している匂い…。」「わかりま…」
善逸「だめだよ。…そもそもあんなに怯えてた原因が柱の人達にあるのなら連れて行くべきじゃない!手当てなら俺たちがしてあげればいいんじゃ…」
炭次郎「善逸。…ゆりえさんは女性だ。」
善逸「はっ!!!!あ、えっとーそれは~…」
猪之助「んじゃこいつ連れて行きゃーいいんじゃねーか?」
しのぶ「カナヲ?!いつの間に…」
カナヲ「炭次郎達の声がしたから…」
善逸「そーだよ!カナヲちゃんなら手当てもできるだろうし!!」
猪之助「ふん!」
宇髄「…っ」
しのぶ「カナヲ…。………ゆりえさんの手当てをお願いできますか。」
カナヲ「は、はいっ!」
そしてかまぼこ板隊とカナヲはゆりえの後を追った。
炭次郎「匂いを辿ってきたけど…屋敷に戻っててよかった…」
善逸「…炭次郎、急ごう。心音が弱くなってる…!」『心音が弱いと言うより何かこう…』
善逸の言葉を聞いたからか、猪之助はばんっと屋敷の倉庫の扉を勢いよく開けた。
それに3人は驚いているがお構いなしだ。
「へ?」
扉を開けるとどう言うことか、平気そうな顔でかなり不器用な手当てを自分でしているゆりえがいた。
炭次郎「すみません!勝手に入って!」
炭次郎が勢いよく頭を下げたが何のことかわからないといった表情でこちらを見ていた。
善逸「…もしかして…手当て、してます?」
「そう、ですね…」
全員「「「…;;;;」」」
カナヲ「か、貸してくださいっ…」
カナヲは見かねたのかゆりえから包帯をとると綺麗に巻き直してやった。
猪之助「何でそんなに背中が膨れ上がってんだ?」
「手当てをしようと思っていろいろ布を巻いたらこうなりました」
全員「「「…;;;;」」」
カナヲ「炭次郎、2人を連れてちょっと外で待っててくれる…?」
炭次郎「ああ!わかった!頼むぞ!カナヲ!」
カナヲ「う、うんっ…」
そして炭次郎達が外に出たのを確認してカナヲは背中の手当てをやり直した。
「ありがとうございます。…すみません、こんな汚いことやらせてしまって…」
カナヲ「いえっ!…あの…師範が…すみませんでした…」
「師範…?…蟲柱様がどうかされたんですか?」
カナヲ「えっ…?」
「蟲柱様にはいつも手当てをして頂いているのですが…お忙しそうなので自分でしようと思ったのですが、やはり難しいですね…」
カナヲ「あ、あの!」
「はい?」
カナヲ「炭次郎達を呼んできますっ!」
「あ、すみません。お願いします。」
そしてカナヲは急いで炭次郎達のいる外に出た。
カナヲ「炭次郎!ゆりえさんの様子がおかしいの!」
炭次郎「え?」
善逸「どうかしちゃったの?ゆりえさん」
カナヲ「あの、とにかく、炭次郎達も来てっ…」
そして炭次郎達はゆりえの元に戻った。
「そういえば、急いでいたみたいでしたけど、どうかされましたか?」
無表情のままそういう彼女の目に光はなかった。
おかしい、何かがおかしい、誰もがそう感じる程だった。
筆談をやめて話し始めたことも含めて…
炭次郎「ゆりえさん、いつもと様子が違いますけど、傷は痛みますか…?」『何の匂いも感じない…』
善逸『心音から何も読み取れないなんて…』
猪之助「ふん!親分が子分の心配して何か文句あるか?」
「心配…?私を?」
猪之助の言葉にぽかんとしている彼女に全員が眉を潜めた。
「何のご冗談でしょう?私を心配なんて。…手当て、ありがとうございました。」
そういうとゆりえは刀を持って立ち上がった。
炭次郎「待ってください!」
猪之助「おい!どこいくんだ!勝負だ勝負!!」
善逸「お前は黙ってろ!」
カナヲ「…;」
炭次郎「どこに行くんですか?」
「そうですね、鍛錬ですね。その後に以前鬼に襲われた村をまわります。」
善逸「え?でも今の時間帯は鬼はでないんじや…」
「鬼を倒すのではなく、村の復興です。藤の花を村中に咲かせたり、壊れた建物の再建。私ができるのはお金を出す事くらいですけど。私は弱いですしゴミ以下ですからせめて人の役に立たなければいけないので。鬼殺隊のお給料はそういった使い道が一番と思いまして。…せっかく来ていただいたのにお茶も出せずにすみません。また改めてお礼をさせて下さい。では。」
そう言うと彼女は一瞬で気配も消えてしまった。
体の感覚がいつもと違います。
栗花落様の手当てのお陰でしょうか。
それにしても頭の中がぼやっとしています。
何か大事なことを忘れているような…。
まぁどうでもいいことです。
いつも通りにやることをやらなければいけません。
今日は村に顔を出す日です。お給料も頂きましたから皆さんに新しい着物を調達できそうですね。
私は予定を立てると鍛錬に集中しました。
一通りの鍛錬を終えて一息つか間も無く村に行き皆さんの新しい着物を調達しました。
そして再び自宅に帰るとまだ炭次郎さん達がいらっしゃいました。
クロも帰ってきていたようで仲良くお話をされていました。
クロ「ドコニイッテイタ!マダ怪我ガ治ッテイナイ!」
善逸「だめだよ。…そもそもあんなに怯えてた原因が柱の人達にあるのなら連れて行くべきじゃない!手当てなら俺たちがしてあげればいいんじゃ…」
炭次郎「善逸。…ゆりえさんは女性だ。」
善逸「はっ!!!!あ、えっとーそれは~…」
猪之助「んじゃこいつ連れて行きゃーいいんじゃねーか?」
しのぶ「カナヲ?!いつの間に…」
カナヲ「炭次郎達の声がしたから…」
善逸「そーだよ!カナヲちゃんなら手当てもできるだろうし!!」
猪之助「ふん!」
宇髄「…っ」
しのぶ「カナヲ…。………ゆりえさんの手当てをお願いできますか。」
カナヲ「は、はいっ!」
そしてかまぼこ板隊とカナヲはゆりえの後を追った。
炭次郎「匂いを辿ってきたけど…屋敷に戻っててよかった…」
善逸「…炭次郎、急ごう。心音が弱くなってる…!」『心音が弱いと言うより何かこう…』
善逸の言葉を聞いたからか、猪之助はばんっと屋敷の倉庫の扉を勢いよく開けた。
それに3人は驚いているがお構いなしだ。
「へ?」
扉を開けるとどう言うことか、平気そうな顔でかなり不器用な手当てを自分でしているゆりえがいた。
炭次郎「すみません!勝手に入って!」
炭次郎が勢いよく頭を下げたが何のことかわからないといった表情でこちらを見ていた。
善逸「…もしかして…手当て、してます?」
「そう、ですね…」
全員「「「…;;;;」」」
カナヲ「か、貸してくださいっ…」
カナヲは見かねたのかゆりえから包帯をとると綺麗に巻き直してやった。
猪之助「何でそんなに背中が膨れ上がってんだ?」
「手当てをしようと思っていろいろ布を巻いたらこうなりました」
全員「「「…;;;;」」」
カナヲ「炭次郎、2人を連れてちょっと外で待っててくれる…?」
炭次郎「ああ!わかった!頼むぞ!カナヲ!」
カナヲ「う、うんっ…」
そして炭次郎達が外に出たのを確認してカナヲは背中の手当てをやり直した。
「ありがとうございます。…すみません、こんな汚いことやらせてしまって…」
カナヲ「いえっ!…あの…師範が…すみませんでした…」
「師範…?…蟲柱様がどうかされたんですか?」
カナヲ「えっ…?」
「蟲柱様にはいつも手当てをして頂いているのですが…お忙しそうなので自分でしようと思ったのですが、やはり難しいですね…」
カナヲ「あ、あの!」
「はい?」
カナヲ「炭次郎達を呼んできますっ!」
「あ、すみません。お願いします。」
そしてカナヲは急いで炭次郎達のいる外に出た。
カナヲ「炭次郎!ゆりえさんの様子がおかしいの!」
炭次郎「え?」
善逸「どうかしちゃったの?ゆりえさん」
カナヲ「あの、とにかく、炭次郎達も来てっ…」
そして炭次郎達はゆりえの元に戻った。
「そういえば、急いでいたみたいでしたけど、どうかされましたか?」
無表情のままそういう彼女の目に光はなかった。
おかしい、何かがおかしい、誰もがそう感じる程だった。
筆談をやめて話し始めたことも含めて…
炭次郎「ゆりえさん、いつもと様子が違いますけど、傷は痛みますか…?」『何の匂いも感じない…』
善逸『心音から何も読み取れないなんて…』
猪之助「ふん!親分が子分の心配して何か文句あるか?」
「心配…?私を?」
猪之助の言葉にぽかんとしている彼女に全員が眉を潜めた。
「何のご冗談でしょう?私を心配なんて。…手当て、ありがとうございました。」
そういうとゆりえは刀を持って立ち上がった。
炭次郎「待ってください!」
猪之助「おい!どこいくんだ!勝負だ勝負!!」
善逸「お前は黙ってろ!」
カナヲ「…;」
炭次郎「どこに行くんですか?」
「そうですね、鍛錬ですね。その後に以前鬼に襲われた村をまわります。」
善逸「え?でも今の時間帯は鬼はでないんじや…」
「鬼を倒すのではなく、村の復興です。藤の花を村中に咲かせたり、壊れた建物の再建。私ができるのはお金を出す事くらいですけど。私は弱いですしゴミ以下ですからせめて人の役に立たなければいけないので。鬼殺隊のお給料はそういった使い道が一番と思いまして。…せっかく来ていただいたのにお茶も出せずにすみません。また改めてお礼をさせて下さい。では。」
そう言うと彼女は一瞬で気配も消えてしまった。
体の感覚がいつもと違います。
栗花落様の手当てのお陰でしょうか。
それにしても頭の中がぼやっとしています。
何か大事なことを忘れているような…。
まぁどうでもいいことです。
いつも通りにやることをやらなければいけません。
今日は村に顔を出す日です。お給料も頂きましたから皆さんに新しい着物を調達できそうですね。
私は予定を立てると鍛錬に集中しました。
一通りの鍛錬を終えて一息つか間も無く村に行き皆さんの新しい着物を調達しました。
そして再び自宅に帰るとまだ炭次郎さん達がいらっしゃいました。
クロも帰ってきていたようで仲良くお話をされていました。
クロ「ドコニイッテイタ!マダ怪我ガ治ッテイナイ!」
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