ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

可憐な花は夢を見る

原作: ソードアート・オンライン 作者: エリザ
目次

ユイの願い

キリトとアスナとユイは、平和な日々を過ごしていた。
3人で暮らす家は、一軒家のカラフルな家。
キリトはサラリーマンとして働いている。
アスナは専業主婦である。
ユイちゃんは中学2年生!
思春期真っ只中である。
今日は土曜日、パパであるキリトは休日だ。
朝食を終えた、朝の9時頃である。
ユイは、キリトとアスナと過ごすのが大好きだった。
キリトは、リビングのソファーでテレビを見ていた。
リビングのソファーに座りながら、ユイはキリトに言った。
「パパー、今日お休みならファンタジーランドに遊びに行こうよ。」
「ユイ、あのなぁ今日はパパにとって貴重な休みなんだぞ。ファンタジーランドは遠いじゃないか。」
ファンタジーランドとは、夢が溢れるファンタジー遊園地である。
今テレビなどで話題になっている。
ユイはファンタジーランドに行った友達から色々聞いていた。
だから、尚更行きたいのだ。
「いいじゃん、遠くても。せっかくの休みなんだし。ユイの言うこと聞いてよ。」
「まったく、何ワガママ言っているんだ。」
「パパには、もういい頼まない。ママに聞いてみる。」
ユイはソファーから立ち上がり、アスナのいるキッチンへと向かう。
キッチンに行きユイはアスナに話しかける。
「ママ~、聞いてよ。」
「何、ユイちゃん?」
「パパにファンタジーランドのこと言ったら、ワガママ言うなって言われたの。しかも、その前に遠いって。」
「まあ、パパらしいわね。」
「ママはファンタジーランドに行きたくない?」
「そうねぇ、ママはファンタジーランドに行きたいわ。」
「本当!」
ユイの瞳が途端に輝き出した。
アスナはユイの反応を見て嬉しそうにしている。
「本当よ。ユイちゃん、ママと一緒にもう一度ファンタジーランドのこと言ってみない?」
「いいの?」
「その代わり、期末テスト頑張ってね。普段から勉強も頑張るのよ。約束出来る?」
「ママ、それって交換条件じゃ。」
アスナはキリッとした瞳でユイを見つめる。
「どうなの、ユイちゃん。」
「ママ、分かりました。約束するから、ファンタジーランドのこと一緒に頼んで。」
「約束出来るならいいわよ。期末テスト期待しているわね。」
「はーい、ママ。」
アスナの言うことに対して、ユイは頷いた。
「じゃあ、パパのいる所に行きましょう。パパはどこにいるの?」
「パパはリビングのソファーに座ってテレビ見てるよ。」
「そう、しょうがないわね。ユイちゃん、早く行きましょう。」
「うん!」
アスナの後にユイが着いていく。
キッチンからリビングに向かう。
リビングのソファーにたどり着くと、アスナはキリトに話しかけようとする。
「パパ、ユイちゃんがこんなにファンタジーランド行きたがっているのよ。行きましょうよ。」
「パパ、ユイファンタジーランドに遊びに行きたい。」
「まったく、ママまで味方につけて。しょうがねぇな。分かったよ。ファンタジーランド行こうぜ。でっ、行く準備は出来ているのか?」
「あと30分で準備する。ちょっと待ってて。」
アスナとユイはキリトに答える。
アスナとユイは大慌てで出掛ける準備をしている。
いつも出掛ける時はバタバタであった。
アスナは寝室に行って、鏡を見ながら髪を直し化粧をしておしゃれな白いブラウスと淡いピンクのスカートに着替え、水色のバックに合わせていた。
ユイは自分の部屋に行き、お気に入りの可愛い花柄のワンピースに着替えて、赤いバックに持って行きたい物を入れていた。
アスナとユイはルンルン気分で準備をしていた。
キリトはキリトで出掛ける準備を始めていた。
自分の部屋に行き、出掛ける時の服装を選んでいた。
だが、キリトの私服は黒づくめであった。
仕事の時は、黒のスーツである。
以前から、ユイはキリトの黒づくめの服を少し嫌がっていた。
「出掛けるって行っても、何を着たらいいんだ。俺ほとんど黒しか持っていないぞ。」
キリトは頭をかきながら、悩んでいた。
「アスナに相談してみるか。ユイにまた嫌がられる。」
キリトはアスナのいる寝室に向かう。
寝室のドアをノックし、アスナに声をかける。
「アスナ、ちょっといいか?」
「何、キリト君?」 
「いや、今日の服何だけどさ。俺黒しか持っていなくて。黒ばっかり着ていると、ユイ嫌がるだろう。」
「そうねぇ、あっ確か良い服あったわ。キリト君、部屋に行きましょう。私がコーディネートしてあげる。」
「いいのか。」
「いいわよ。ユイちゃんのためでもあるし。」
キリトに対して、アスナはにこっと微笑んだ。
「ありがとう、アスナ。」
まるでキリトとアスナは恋人の頃を思い出すように、頬を赤らめていた。
アスナはキリトと共に部屋に行き、クローゼットからストライプ柄のジャケットを出した。
それと、黒シャツとズボンを出した。
「キリト君、今日はこの服で行ったらいいと思うわ。」
「ストライプ柄のジャケットと黒シャツ、ズボンかかっこいいな。」
「私のコーディネートはどう?」
「いいな。」
「じゃあ、早く着替えてユイちゃん待ってるわよ。」
「助かったよ。ありがとう、アスナ。」
キリトの様子を見て、アスナは少し微笑んだ。
「ユイちゃんと一緒に待っているわね。」
アスナはキリトの部屋を出て、ユイのいるリビングに向かう。
キリトは急いで着替えて、髪を整えて準備をしていた。
アスナとユイはソファーに座りながら、キリトを待っていた。
「パパ、まだかなー?」
「もうすぐよ、ユイちゃん。」
キリトは着替え終わり、アスナとユイのいるリビングへと向かった。
「アスナ、ユイ待たせたな。ファンタジーランド行こうぜ。」
ちょっと決めポーズをしつつ、キリトはアスナとユイの目の前に現れた。
「パパ、かっこいい!これなら、ファンタジーランド行けるよ。」
キリトはユイの反応を見て、胸を撫で下ろした。
色々あったが、キリト達はファンタジーランドへと出発した。
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。