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考えるのをやめた祐一は、ただ高校の前に立っていた。


生徒が通り過ぎていく中、ずっと立っていた。



さて、そろそろ行動しないければと思い一歩を踏み出そうとした時



日向「中入んないのか？」



自転車に乗ったオレンジ頭が声をかけてきた。





高校生でオレンジ頭…


ここは不良高校なのか？？


それにしても…


どこかで見たことあるような気がするが…


どこでだ？？





祐一は、見覚えがある気がするオレンジ頭の子を必死に思い出そうとしていた…


そして日向は、自分の顔を見た瞬間、何か考え始めた祐一に戸惑った。



日向「おっおいお前、大丈夫か？」




こいつ…どこかで見たことあるような…


祐一は思い出せずに唸っていると…




先生「そこの新入生！早く門の中に入りなさい。」



『あ、いや俺は違っ…』


日向「？！早く行こう！！」


『え？あっちょっ？！俺は違うんだってっ』




祐一の抵抗は虚しく、日向が器用に利き手に自転車、反対の手に祐一の手を握り引っ張って門の中に入っていく。



高校に…不法侵入してしまった…汗


こんなコスプレしてるから間違われたんだ…


祐一が、不法侵入に頭を抱えている時日向は、自転車を置いていた。



日向に引っ張られていた祐一は当然、日向と一緒に行動しなければいけなくて、自転車置き場まで一緒に来ていた。




日向「…よし。できた。待たせて悪かったな！
お前、名前なんていうんだ？？」



…いや、待ってねぇーし。

祐一は、今ならまだ間に合うと思い、そそくさと退散しようとすれば…




『…祐一。俺そろそろ行くから。』



祐一が門まで向かおうとすれば…



キーンコーンカーンコーン


時間を知らせるチャイムがなった。



日向「おい、祐一！そっちじゃねぇーぞ。
教室はこっち」



日向は、また駆け出しながら祐一の手を掴むのであった。


『？！おい、…くそ、今日こんなんばっかかよ！』








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