101
安室「!!………僕がくる1時間前からいたって言ってたから2時間くらいだと思う。」
コナン「園子ねえちゃん!スポーツドリンクか何かもってきて!」
園子「わかったわ!」
医者「本来ならとっくに目を覚ましてもいい頃なのですが…。あんなところに閉じ込められてパニックになったせいかなかなか目を覚まさないんですよ。…まぁ、目が覚めれば体調の面は暫く安静にしていれば問題はないと思いますので、心配無用かと。」
蘭「そうですか…ありがとうございます。」
コナン「起きないね…。」
蘭「早く…目を覚まして…!」
………
「…ん…あれ…。」
ゆりが目を覚ましたのは深夜の事だった。
「あれっ…。そうだケータイ、ケータイっと…ん??」
…pi…
電話120件
「げっ…。誰だよ………って秀一だ…すごい電話来てるんだけど怖すぎ…。」
…pi…
赤井「やっと繋がったか。」
「あぁ、ごめん。何故か病院に居て。てか電話かけすぎ。」
赤井「大丈夫か?」
赤井との電話越しに空の声も入ってきていた。
『無視されたんだけど…。』
「いつもと変わらない。別に怪我したみたいじゃないし。」
赤井「どこの病院だ?」
「米花町病院っぽい。…あ、来なくて大丈夫だからね。私明日には帰るつもりだし。」
赤井「あまり無理をするな。」
「いや、だってどこも悪くないし。」
赤井「悪くなくてもだ。」
「え、どうもケータイで日付確認したけど1週間近く死んでたみたいだから明日にはバーボンと会う約束があったはずなの。」
赤井「バーボンと…?」
「ええ。まぁ問題ないわ。…ちょっとバーボンにも連絡しとかないとだから、切るわ、ごめんね。」
…pi…
「あ、もしも…」
安室「ゆりさん!!」
「え、あ、はい」
安室「目が覚めたんですね!今から行きます。」
…pi…
「いや、来られても面会時間…あ、切れてる…。」
安室「ゆりさん!!」
「声がおおきい。」
安室「そんなことどうでもいいです!」
「いや、他の病室の人が…」
安室「すみませんでした…」
「うん、わかったならそんなに頭下げなくていいから。」
安室「そうじゃなくて。」
「?」
安室「僕が…いろんなことを聞いてしまって…。そのせいで…」
「あぁ。それで私倒れたわけ?」
安室「はい…それと熱中症になっていたので…コナン君が適切に処置してくれなかったら…」
「コナン君にお礼言っておくわ。…で、明日のことだけど、明日ははずれの港で…」
安室「ちょっと待ってください!まさか、いくつもりですか?!」
「当たり前でしょ。仕事なんだから。」
安室「そんなの僕1人で!!」
「だめよ。これは命令。」
安室「まだ目が覚めたばかりですよ!」
「だから何?」
安室「え…」
「生半可な気持ちでやってるんじゃないの。休んだことによって組織が感づいたら?考えたことある?…私はこの身が朽ち果てるまで…いえ、気にしないで。」
安室「…」
「さ、今から私はここを抜け出すから、明日は時間通りに例の場所に来てね。」
安室「待ってください!」
「まだ何か?」
安室「どうせここを抜けて明日も同じところに向かうんです。僕の車で…」
「結構よ。私、これ以上警察に厄介になるつもりはないわ。」
安室「それはどういうことですか。…やはりあなたは…」
「…聞くの?」
安室「!!」『そうだ…この話が…』
「じゃあね。降谷零さん。」
そう言うとゆりは荷物を手早くまとめ、ベッドクリーニングも終わらせると歩いて安室の横を通り過ぎた。
…ピンポーン…ガチャ…
「こんばんは。」
空「ゆり!!」
赤井「また無理をして…。迎えに行けばよかったな。」
「結構よ。その代わりちょっと宿代わりにさせてもらうわね。」
そう言うとゆりはソファに寝転がった。
空「随分と疲れてんな。」
「まぁね。…バーボンが無駄に責任感じて、余計な話までさせられるところだったわ。」
空「余計な話?」
「…私が猫ってことだけよ。」
それだけ言うとゆりは目の上に手を乗せてこれ以上なにも聞くなという雰囲気をだした。
空「ゆり…」
赤井「今はそっとしておけ。」
空「うん…」
それから各自何を話すでもなく、ただ静かに過ごしていた。
がしばらくして、ゆりに異変が起きた。
「…っく…っぅ…」
赤井「どうした」
「…い…たい…」
ゆりは前髪を力一杯握りしめて苦しみ始めた。
空「ゆり?!」
赤井「薬はないのか?」
「…かばん…なか…」
空「これか?!」
「ん…」
ゆりは慌てて薬をプチプチと取り出すと震える手で一気に口に運んだ。
「…ゴホッゲホッ…」
赤井「水だ。飲めるか?」
赤井はゆりの横に腰を下ろすと水を差し出した。
…ゴクッ…
「ありがと…」
ゆりは頭を押さえたままその場にうずくまって座りうなだれていた。
空「ゆり…まだ…」
「まぁね。」
空「…」
赤井「昔からなのか?」
空「あ、うん…。原因不明なんだよ。一時期はおさまってたんだけど…。それに、昔よりひどくなってる気が…」
「…もう大丈夫。」
ゆりはそう力なく笑うと赤井にコテンともたれ、ゆっくりと目を閉じた。
空「///あ、お、おれっ、トイレっ!」
コナン「園子ねえちゃん!スポーツドリンクか何かもってきて!」
園子「わかったわ!」
医者「本来ならとっくに目を覚ましてもいい頃なのですが…。あんなところに閉じ込められてパニックになったせいかなかなか目を覚まさないんですよ。…まぁ、目が覚めれば体調の面は暫く安静にしていれば問題はないと思いますので、心配無用かと。」
蘭「そうですか…ありがとうございます。」
コナン「起きないね…。」
蘭「早く…目を覚まして…!」
………
「…ん…あれ…。」
ゆりが目を覚ましたのは深夜の事だった。
「あれっ…。そうだケータイ、ケータイっと…ん??」
…pi…
電話120件
「げっ…。誰だよ………って秀一だ…すごい電話来てるんだけど怖すぎ…。」
…pi…
赤井「やっと繋がったか。」
「あぁ、ごめん。何故か病院に居て。てか電話かけすぎ。」
赤井「大丈夫か?」
赤井との電話越しに空の声も入ってきていた。
『無視されたんだけど…。』
「いつもと変わらない。別に怪我したみたいじゃないし。」
赤井「どこの病院だ?」
「米花町病院っぽい。…あ、来なくて大丈夫だからね。私明日には帰るつもりだし。」
赤井「あまり無理をするな。」
「いや、だってどこも悪くないし。」
赤井「悪くなくてもだ。」
「え、どうもケータイで日付確認したけど1週間近く死んでたみたいだから明日にはバーボンと会う約束があったはずなの。」
赤井「バーボンと…?」
「ええ。まぁ問題ないわ。…ちょっとバーボンにも連絡しとかないとだから、切るわ、ごめんね。」
…pi…
「あ、もしも…」
安室「ゆりさん!!」
「え、あ、はい」
安室「目が覚めたんですね!今から行きます。」
…pi…
「いや、来られても面会時間…あ、切れてる…。」
安室「ゆりさん!!」
「声がおおきい。」
安室「そんなことどうでもいいです!」
「いや、他の病室の人が…」
安室「すみませんでした…」
「うん、わかったならそんなに頭下げなくていいから。」
安室「そうじゃなくて。」
「?」
安室「僕が…いろんなことを聞いてしまって…。そのせいで…」
「あぁ。それで私倒れたわけ?」
安室「はい…それと熱中症になっていたので…コナン君が適切に処置してくれなかったら…」
「コナン君にお礼言っておくわ。…で、明日のことだけど、明日ははずれの港で…」
安室「ちょっと待ってください!まさか、いくつもりですか?!」
「当たり前でしょ。仕事なんだから。」
安室「そんなの僕1人で!!」
「だめよ。これは命令。」
安室「まだ目が覚めたばかりですよ!」
「だから何?」
安室「え…」
「生半可な気持ちでやってるんじゃないの。休んだことによって組織が感づいたら?考えたことある?…私はこの身が朽ち果てるまで…いえ、気にしないで。」
安室「…」
「さ、今から私はここを抜け出すから、明日は時間通りに例の場所に来てね。」
安室「待ってください!」
「まだ何か?」
安室「どうせここを抜けて明日も同じところに向かうんです。僕の車で…」
「結構よ。私、これ以上警察に厄介になるつもりはないわ。」
安室「それはどういうことですか。…やはりあなたは…」
「…聞くの?」
安室「!!」『そうだ…この話が…』
「じゃあね。降谷零さん。」
そう言うとゆりは荷物を手早くまとめ、ベッドクリーニングも終わらせると歩いて安室の横を通り過ぎた。
…ピンポーン…ガチャ…
「こんばんは。」
空「ゆり!!」
赤井「また無理をして…。迎えに行けばよかったな。」
「結構よ。その代わりちょっと宿代わりにさせてもらうわね。」
そう言うとゆりはソファに寝転がった。
空「随分と疲れてんな。」
「まぁね。…バーボンが無駄に責任感じて、余計な話までさせられるところだったわ。」
空「余計な話?」
「…私が猫ってことだけよ。」
それだけ言うとゆりは目の上に手を乗せてこれ以上なにも聞くなという雰囲気をだした。
空「ゆり…」
赤井「今はそっとしておけ。」
空「うん…」
それから各自何を話すでもなく、ただ静かに過ごしていた。
がしばらくして、ゆりに異変が起きた。
「…っく…っぅ…」
赤井「どうした」
「…い…たい…」
ゆりは前髪を力一杯握りしめて苦しみ始めた。
空「ゆり?!」
赤井「薬はないのか?」
「…かばん…なか…」
空「これか?!」
「ん…」
ゆりは慌てて薬をプチプチと取り出すと震える手で一気に口に運んだ。
「…ゴホッゲホッ…」
赤井「水だ。飲めるか?」
赤井はゆりの横に腰を下ろすと水を差し出した。
…ゴクッ…
「ありがと…」
ゆりは頭を押さえたままその場にうずくまって座りうなだれていた。
空「ゆり…まだ…」
「まぁね。」
空「…」
赤井「昔からなのか?」
空「あ、うん…。原因不明なんだよ。一時期はおさまってたんだけど…。それに、昔よりひどくなってる気が…」
「…もう大丈夫。」
ゆりはそう力なく笑うと赤井にコテンともたれ、ゆっくりと目を閉じた。
空「///あ、お、おれっ、トイレっ!」
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