15
風見「わかりました。」
降谷は風見との電話を繋いだまま再び走り出そうとしたその時だった。
…ドカン!…
降谷「風見!何があった!」
風見「外にいるのですが屋上の南側が爆破されました!降谷さんはご無事で?!」
降谷「あぁ、問題ない。だが中の人たちはパニックだ。すぐに誘導するように支持を出してくれ。俺は………」
風見「どうされましたか?!」
降谷「彼女を見つけた。のちほど連絡する。頼んだぞ、風見。」
降谷はすぐに電話を切ると従業員入り口に入っていく彼女の後を追った。
そして静かに距離を縮めるとばっと彼女の腕を掴むが簡単に振り払われてしまった。
降谷「っ…」
「あれ、安室。どうしたの、こんな所で。」
降谷「とぼけるな!この騒ぎ…」
降谷がそう声を荒げた時だった。
突然降谷に近づいた彼女は降谷の腕を掴んでしゃがみこんだ。
「静かにして。…お説教は後で聞くから。」
降谷「この騒ぎはお前の仕業だろう」
「そう思うなら思ってもいいよ。けど今は静かにして。…安室、サイレンサー付きの拳銃持ってるでしょ。貸して。」
降谷「お前に貸せる訳ないだろう」
「ならアレ、撃ち落とせる?少し時間稼いでくれるだけでいいんだけど。」
そう言って天井の方を指差した彼女。
それを追うように視線をあげた降谷だったが何も見えない。
降谷「何もな…って!」
降谷は驚きを隠せなかった。彼女の手には自分のホルスターにあったはずの拳銃。
「借りるよ。」
そういうと同時に彼女の手の中の拳銃から発砲された。
そしてガンっ!という音とともになにかが落下したようだった。
「安室。絶対に静かにしてて。」
そう言った理由がわかったのは数秒後のことだつた。
今回の事件を起こした犯人たちだろう者たちが一斉に慌ただしく駆け回った。
「ねえ、安室。10人を一度に足止めとかできる?5分でいいんだけど。」
降谷「何のつもりだ。」
「お説教は後っていったでしょ。今はあの爆弾を早く解除しなきゃなんないの。…残り時間10分だから、考えてる暇ないよ。」
降谷「お前が解体するつもりか?!」
「他に誰がいるの。取り敢えず足止めよろしくね。足止めできなかったら私あいつらのこと殺しちゃうかもしれないから。」
そう言い残すと彼女は降谷からはなれて一気に走り始めた。
犯人「いたぞ!」「捕まえろ!!」
そう言いながら走ってくる犯人たちを軽々と避けて爆弾にたどりついた彼女はニヤリと笑みを浮かべた。
降谷はそれを見て一瞬恐怖を覚えたがすぐさま犯人たちを足止めすることにした。
流石に5分も相手しているわけにはいかないと判断した降谷は犯人たちを気絶させ、すぐに彼女の元へと駆け寄った。
降谷「爆弾は?!」
「解除完了。残り時間7分ってとこだね。」
降谷「爆弾の解体はどこでおぼえた。」
「さぁね。それより早く他の爆弾を解除するか、ここから逃げるかしないとやばいと思うよ。他の客が避難してるなら逃げる方がいいと思うけど。」
降谷「なら逃げる方が良さそうだな。」
降谷は風見から来ていた業務メールをちらと見てそう答えた。
「了解。…じゃ、そゆことで。」
彼女はそう言うと突然降谷を突き飛ばし、非常階段の方に爆弾を投げ込んだ。
降谷「?!」
「じゃ、そゆことで。そっちはそっちで逃げてね。私を捕まえたければ私よりここから早く出ることだね。」
そう言って降谷との間に出来た瓦礫の山を飛び越えて走り去ってしまった。
降谷「おい!待て!」
降谷がそう叫ぶと同時にぐらぐらと揺れだした地面に、降谷はやむを得ず脱出することを優先した。
外に出ると風見が降谷を迎えた。
風見「降谷さん!ご無事で!」
降谷「あぁ。それより彼女を見なかったか?!」
風見「降谷さんが見つけたのかと…」
降谷「逃げられたんだ。」
風見「ということはやはりこの爆破はあの人の仕業で…?」
降谷「本人は違うと言っていたが…解体をしたのにその爆弾を投げたり…全く意味がわからない。」
風見「それは道がなかったからではないでしょうか?」
降谷「確かに俺たちのいたところは先に進めるところはなかったが彼女が爆弾を投げ込んで空いた壁から逃げられたが…」
風見「やはりそうですか…」
降谷「何か心当たりがあるのか?!」
風見「今日話していたんですが彼女は自分が方向音痴だと。…それで道がなければ爆破するということは言ってました…まさか本当に爆破するなんて…」
風見がそう言った時だった。
また新たな爆発が起きたと同時に建物の一部が崩壊し始めた。
降谷「クソッ!これじゃあもう一度中に入るのは厳しいな…」
降谷がそう言った時だった。
「何が厳しいの?」
風見「あーっ!」
「あ、これあげる。」
そう言って彼女は気絶させている男達をどさつと地面に投げ捨てた。
そしてショッピングモールの中のブティックから借りて来たのか、鞄に爆弾を詰めたものを風見に手渡した。
風見「えっ?は?」
降谷「これはどういうことか説明してもらおうか」
「安室怖いね〜。せっかく爆弾の犯人捕まえて来て残りの爆弾回収して来たのに。そんなに怒んないでよ。」
降谷は風見との電話を繋いだまま再び走り出そうとしたその時だった。
…ドカン!…
降谷「風見!何があった!」
風見「外にいるのですが屋上の南側が爆破されました!降谷さんはご無事で?!」
降谷「あぁ、問題ない。だが中の人たちはパニックだ。すぐに誘導するように支持を出してくれ。俺は………」
風見「どうされましたか?!」
降谷「彼女を見つけた。のちほど連絡する。頼んだぞ、風見。」
降谷はすぐに電話を切ると従業員入り口に入っていく彼女の後を追った。
そして静かに距離を縮めるとばっと彼女の腕を掴むが簡単に振り払われてしまった。
降谷「っ…」
「あれ、安室。どうしたの、こんな所で。」
降谷「とぼけるな!この騒ぎ…」
降谷がそう声を荒げた時だった。
突然降谷に近づいた彼女は降谷の腕を掴んでしゃがみこんだ。
「静かにして。…お説教は後で聞くから。」
降谷「この騒ぎはお前の仕業だろう」
「そう思うなら思ってもいいよ。けど今は静かにして。…安室、サイレンサー付きの拳銃持ってるでしょ。貸して。」
降谷「お前に貸せる訳ないだろう」
「ならアレ、撃ち落とせる?少し時間稼いでくれるだけでいいんだけど。」
そう言って天井の方を指差した彼女。
それを追うように視線をあげた降谷だったが何も見えない。
降谷「何もな…って!」
降谷は驚きを隠せなかった。彼女の手には自分のホルスターにあったはずの拳銃。
「借りるよ。」
そういうと同時に彼女の手の中の拳銃から発砲された。
そしてガンっ!という音とともになにかが落下したようだった。
「安室。絶対に静かにしてて。」
そう言った理由がわかったのは数秒後のことだつた。
今回の事件を起こした犯人たちだろう者たちが一斉に慌ただしく駆け回った。
「ねえ、安室。10人を一度に足止めとかできる?5分でいいんだけど。」
降谷「何のつもりだ。」
「お説教は後っていったでしょ。今はあの爆弾を早く解除しなきゃなんないの。…残り時間10分だから、考えてる暇ないよ。」
降谷「お前が解体するつもりか?!」
「他に誰がいるの。取り敢えず足止めよろしくね。足止めできなかったら私あいつらのこと殺しちゃうかもしれないから。」
そう言い残すと彼女は降谷からはなれて一気に走り始めた。
犯人「いたぞ!」「捕まえろ!!」
そう言いながら走ってくる犯人たちを軽々と避けて爆弾にたどりついた彼女はニヤリと笑みを浮かべた。
降谷はそれを見て一瞬恐怖を覚えたがすぐさま犯人たちを足止めすることにした。
流石に5分も相手しているわけにはいかないと判断した降谷は犯人たちを気絶させ、すぐに彼女の元へと駆け寄った。
降谷「爆弾は?!」
「解除完了。残り時間7分ってとこだね。」
降谷「爆弾の解体はどこでおぼえた。」
「さぁね。それより早く他の爆弾を解除するか、ここから逃げるかしないとやばいと思うよ。他の客が避難してるなら逃げる方がいいと思うけど。」
降谷「なら逃げる方が良さそうだな。」
降谷は風見から来ていた業務メールをちらと見てそう答えた。
「了解。…じゃ、そゆことで。」
彼女はそう言うと突然降谷を突き飛ばし、非常階段の方に爆弾を投げ込んだ。
降谷「?!」
「じゃ、そゆことで。そっちはそっちで逃げてね。私を捕まえたければ私よりここから早く出ることだね。」
そう言って降谷との間に出来た瓦礫の山を飛び越えて走り去ってしまった。
降谷「おい!待て!」
降谷がそう叫ぶと同時にぐらぐらと揺れだした地面に、降谷はやむを得ず脱出することを優先した。
外に出ると風見が降谷を迎えた。
風見「降谷さん!ご無事で!」
降谷「あぁ。それより彼女を見なかったか?!」
風見「降谷さんが見つけたのかと…」
降谷「逃げられたんだ。」
風見「ということはやはりこの爆破はあの人の仕業で…?」
降谷「本人は違うと言っていたが…解体をしたのにその爆弾を投げたり…全く意味がわからない。」
風見「それは道がなかったからではないでしょうか?」
降谷「確かに俺たちのいたところは先に進めるところはなかったが彼女が爆弾を投げ込んで空いた壁から逃げられたが…」
風見「やはりそうですか…」
降谷「何か心当たりがあるのか?!」
風見「今日話していたんですが彼女は自分が方向音痴だと。…それで道がなければ爆破するということは言ってました…まさか本当に爆破するなんて…」
風見がそう言った時だった。
また新たな爆発が起きたと同時に建物の一部が崩壊し始めた。
降谷「クソッ!これじゃあもう一度中に入るのは厳しいな…」
降谷がそう言った時だった。
「何が厳しいの?」
風見「あーっ!」
「あ、これあげる。」
そう言って彼女は気絶させている男達をどさつと地面に投げ捨てた。
そしてショッピングモールの中のブティックから借りて来たのか、鞄に爆弾を詰めたものを風見に手渡した。
風見「えっ?は?」
降谷「これはどういうことか説明してもらおうか」
「安室怖いね〜。せっかく爆弾の犯人捕まえて来て残りの爆弾回収して来たのに。そんなに怒んないでよ。」
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