63
安室「いいですか。君は男に力で勝てるはずがないんですよ。いくら君が鍛えてても、同じように男の方も鍛えてたら勝ち目はない。これでわかりましたか?」
「蘭も和葉ちゃんも男より強い。」
安室「蘭さんは別として…」
平次「和葉も別もんやであれは…」
3人「アハハハハ…;」
安室「とにかく、君のその細すぎる腕じゃ、まず無理ですよ。」
「細くない!…だったらもっと鍛えるだけよ!」
安室「いい加減に…!」
…ガシッ…ガンッ…!
コナン「服部?!」
灰原「ちょっと…」
服部「ほーれ、逃げてみ?…無理やろ。」
「…んっ…」
服部「自分と歳もそない変わらん男やったらな、ゆりの腕の1本や2本な…!」
「急所蹴られたいの?…はなして。」
服部「なっ…!…はぁ。」
そう言ってゆりは急に暗い顔になってアポロを出ようとした。
安室「なぜそんなに強くなりたいんだ?」
灰原「?」
「……………ーーーたいから…」
4人「え…?」
服部「お前何言うて…」
「…っ…」
安室「何故そんなに…」
「部外者に関係ない。」『これ以上、誰も組織に巻き込みたくない…』
服部「なーんや、ゆりにとってはここにおる俺らは部外者かいな」
「…そうよ…。」
安室「部外者じゃない!それに、僕は組織に潜入して…」
「それを私がバラせば、貴方はお陀仏。…組織が安室さんか私のどちらの方を信用する…?答えは私。」
灰原『昔の私そっくりね…』
「私が強くさえなれば問題ないんでしょう…?…話はそれだけなら失礼します。」
そう言ってゆりは拳を強く握りしめたまま、暗い顔をして俯いて出て行った。
コナン「なぁ、灰原。…やっぱり組織が絡んでるから関係者を減らそうとしてんのか…?」
灰原「それもあるわね。…でも…」『恐らく彼女がああなってしまったのは5年前の事件の時…』
コナン「何か知っているのか…?」
灰原「…言ったところでどうにか出来ることじゃないと思うわ」
コナン「?」
平次「なんかしっとんなら教えてくれや」
灰原「…」
コナン「灰原」
安室「教えてくれないかな…」
灰原「彼女には言わないで。…もう5年も前のことだから、忘れているなら思い出させないであげて欲しいの。それに…何かがきっかけで彼女が思い出してしまった時は…助けてあげて…」
3人「あぁ、わかった。」
灰原「私もお姉ちゃんから聞いた話だけど…あれは5年前の冬。…まだ彼女が丁度高校に入学する前の話よ。…彼女には男の子の幼馴染が2人いたの。3人とも生まれた時から両親は既に他界していて、3人の親の共通の知り合いの夫婦に育てられた。…生まれた時から一緒にいる兄弟みたいに仲が良かったみたいよ。あの日までは。」
安室「あの日…?」
灰原「2人は日本の高校に進学を決めていたからよく遊んでいたみたいなんだけど、ゆりだけは両親がFBIで働いていたと聞いてたから、アメリカの高校に進学を決めていて、語学の勉強で手がいっぱい。どこかの誰かさん達みたいに、探偵ごっこで危ないことに首をつっこむのが好きだった2人はゆりが忙しいのをいいことに自分達の親の死が本当に事故死なのかを徹底的に調べ始めたの。…そこで彼らはたどり着いてしまったのよ…………組織にね。」
3人「!!!」
灰原「2人はその事をゆりに伝えないまま、組織の危険さを知らずに奴らの居場所を突き止めて行った。…夜になっても帰ってこない2人を心配したゆりは2人の部屋を物色し、パソコンのデータに組織について調べた事と居場所が入ったデータを見つけ、彼女は組織を相手に1人で乗り込んだのよ。…でも時すでに遅し。…目の前で幼馴染の2人を射殺された。じわじわと苦しませられながらね。…そして組織も彼女を始末する予定だったの。…親の形見を持ってきていた彼女はその形見の拳銃で組織の奴らを撃ったの。…もちろん急所は外してたみたいだけど、その撃った奴らは自分達を育ててくれた夫婦だって事に気付いたのは、組織の奴らがその夫婦にとどめを刺す前。…ごめんねと謝られて、その後奴らがとどめを刺したの。その時に彼女はまた夫婦にとどめを刺したやつらの拳銃を撃ち落とすと、拳銃をそのまま撃ち壊し、彼らに拳銃を向けた。…その才能を見込んだ組織のボスがゆりを洗脳するために組織の地下室に閉じ込めたわ。…そして毎日見せられる幼馴染や夫婦達の死んだ姿、挙句に自分達の本当の両親の死に様まできっちり収められたテープを見続けさせられた。」
服部「ちょおまってや。それやったら組織なんて憎くてしゃーないってなるから、組織の奴らはゆりのことを敵と見なすんが普通やないんか?」
灰原「そんな馬鹿な組織だったら苦労してないわよ。…こうなったのらゆりせいだと植え付け、お前は組織を裏切れなくなると言っていたのよ。…お前が組織に貢献出来なければ、道ですれ違っただけの人間でも殺すと言われ、彼女は組織に貢献せざるを得ない状況にした。」
コナン「それだけじゃ、まだ組織を裏切る可能性もあるって奴らでもわかるはずじゃ…」
「蘭も和葉ちゃんも男より強い。」
安室「蘭さんは別として…」
平次「和葉も別もんやであれは…」
3人「アハハハハ…;」
安室「とにかく、君のその細すぎる腕じゃ、まず無理ですよ。」
「細くない!…だったらもっと鍛えるだけよ!」
安室「いい加減に…!」
…ガシッ…ガンッ…!
コナン「服部?!」
灰原「ちょっと…」
服部「ほーれ、逃げてみ?…無理やろ。」
「…んっ…」
服部「自分と歳もそない変わらん男やったらな、ゆりの腕の1本や2本な…!」
「急所蹴られたいの?…はなして。」
服部「なっ…!…はぁ。」
そう言ってゆりは急に暗い顔になってアポロを出ようとした。
安室「なぜそんなに強くなりたいんだ?」
灰原「?」
「……………ーーーたいから…」
4人「え…?」
服部「お前何言うて…」
「…っ…」
安室「何故そんなに…」
「部外者に関係ない。」『これ以上、誰も組織に巻き込みたくない…』
服部「なーんや、ゆりにとってはここにおる俺らは部外者かいな」
「…そうよ…。」
安室「部外者じゃない!それに、僕は組織に潜入して…」
「それを私がバラせば、貴方はお陀仏。…組織が安室さんか私のどちらの方を信用する…?答えは私。」
灰原『昔の私そっくりね…』
「私が強くさえなれば問題ないんでしょう…?…話はそれだけなら失礼します。」
そう言ってゆりは拳を強く握りしめたまま、暗い顔をして俯いて出て行った。
コナン「なぁ、灰原。…やっぱり組織が絡んでるから関係者を減らそうとしてんのか…?」
灰原「それもあるわね。…でも…」『恐らく彼女がああなってしまったのは5年前の事件の時…』
コナン「何か知っているのか…?」
灰原「…言ったところでどうにか出来ることじゃないと思うわ」
コナン「?」
平次「なんかしっとんなら教えてくれや」
灰原「…」
コナン「灰原」
安室「教えてくれないかな…」
灰原「彼女には言わないで。…もう5年も前のことだから、忘れているなら思い出させないであげて欲しいの。それに…何かがきっかけで彼女が思い出してしまった時は…助けてあげて…」
3人「あぁ、わかった。」
灰原「私もお姉ちゃんから聞いた話だけど…あれは5年前の冬。…まだ彼女が丁度高校に入学する前の話よ。…彼女には男の子の幼馴染が2人いたの。3人とも生まれた時から両親は既に他界していて、3人の親の共通の知り合いの夫婦に育てられた。…生まれた時から一緒にいる兄弟みたいに仲が良かったみたいよ。あの日までは。」
安室「あの日…?」
灰原「2人は日本の高校に進学を決めていたからよく遊んでいたみたいなんだけど、ゆりだけは両親がFBIで働いていたと聞いてたから、アメリカの高校に進学を決めていて、語学の勉強で手がいっぱい。どこかの誰かさん達みたいに、探偵ごっこで危ないことに首をつっこむのが好きだった2人はゆりが忙しいのをいいことに自分達の親の死が本当に事故死なのかを徹底的に調べ始めたの。…そこで彼らはたどり着いてしまったのよ…………組織にね。」
3人「!!!」
灰原「2人はその事をゆりに伝えないまま、組織の危険さを知らずに奴らの居場所を突き止めて行った。…夜になっても帰ってこない2人を心配したゆりは2人の部屋を物色し、パソコンのデータに組織について調べた事と居場所が入ったデータを見つけ、彼女は組織を相手に1人で乗り込んだのよ。…でも時すでに遅し。…目の前で幼馴染の2人を射殺された。じわじわと苦しませられながらね。…そして組織も彼女を始末する予定だったの。…親の形見を持ってきていた彼女はその形見の拳銃で組織の奴らを撃ったの。…もちろん急所は外してたみたいだけど、その撃った奴らは自分達を育ててくれた夫婦だって事に気付いたのは、組織の奴らがその夫婦にとどめを刺す前。…ごめんねと謝られて、その後奴らがとどめを刺したの。その時に彼女はまた夫婦にとどめを刺したやつらの拳銃を撃ち落とすと、拳銃をそのまま撃ち壊し、彼らに拳銃を向けた。…その才能を見込んだ組織のボスがゆりを洗脳するために組織の地下室に閉じ込めたわ。…そして毎日見せられる幼馴染や夫婦達の死んだ姿、挙句に自分達の本当の両親の死に様まできっちり収められたテープを見続けさせられた。」
服部「ちょおまってや。それやったら組織なんて憎くてしゃーないってなるから、組織の奴らはゆりのことを敵と見なすんが普通やないんか?」
灰原「そんな馬鹿な組織だったら苦労してないわよ。…こうなったのらゆりせいだと植え付け、お前は組織を裏切れなくなると言っていたのよ。…お前が組織に貢献出来なければ、道ですれ違っただけの人間でも殺すと言われ、彼女は組織に貢献せざるを得ない状況にした。」
コナン「それだけじゃ、まだ組織を裏切る可能性もあるって奴らでもわかるはずじゃ…」
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