180cmだからってスポーツが好きじゃない
僕達の様に、背の高い人は周りから良く言われる。
「スポーツは何をやっていたのか?」
何でそういうイメージがつくんだろう…?
まあ僕は、スポーツは別に嫌いじゃないけど…蒼ちゃんは、スポーツ嫌いだからね…。
蒼「先輩~スポーツって楽しいんですか?」
そしてそんな本人から、スポーツは楽しいかと質問が…。
恭平「蒼ちゃん、どうして急にそんな事を?」
僕はその理由を聞くために彼女に聞いてみることに。
蒼「いや…ボク、実は友達から一緒にスポーツやろうって言われたんですけど…。 スポーツ苦手だからって断ったら…"楽しい"から一緒にやろうって言われたんですよ~。」
恭平「あぁ~成る程ね。」
蒼「正直、スポーツって何が楽しいんでしょうか…? チーム戦とかなら、足引っ張ったら…周りから責められるし…。 個人戦なら、最下位で惨めな目に遭うし…。 先輩はどう思います?」
と、中々真剣な事を聞かれてしまう。
これに関しては答えを出すのが難しい…。
難しいのも、彼女が言う事は大方当てはまるからだ。
チーム戦は一人一人の力や団結力が試されるし、個人戦に関しては、差がくっきりと出てしまうから…。
しかも運動が嫌いな彼女ならそう思ってもおかしくは無いな…。
恭平「う~ん、まあ確かに蒼ちゃんの言う通りかも知れないけど、スポーツはやっぱ"楽しんだ者"勝ちだから問題ないと思うよ?」
蒼「本当ですか?」
恭平「スポーツ大会でもさ、皆が皆、同じ記録でいたらそれはそれでつまらないし、楽しいとも思えなくなるし。 やっぱり、そういうのは"楽しんだら勝ち"じゃないかな? 実際、1位になれなかった、勝てなかった人は"悔いは無い"みたいな感じがあるし。 だから、気にする事は無いと…思うよ僕は。」
僕は、蒼ちゃんのフォローになるような自分の考えを伝えた。
蒼「確かに…何かボク、自信が出てきました! 先輩、ありがとうございます!!」
恭平「いやいや、別に構わないよ。」
どうやら彼女の自信が出てきた様だ。
蒼「先輩のおかげで気が楽になりました、ありがとうございます!! 明後日のバスケの誘い、頑張ってきますね!」
恭平「うん、分かった。」
僕は、彼女が誘われたスポーツの競技を聞いて納得した。
それならば、彼女が誘われてもおかしくは無いな。
彼女の身長を生かしたスポーツだからね…。
そして…
蒼「先輩ーー! 大変ですーーー!!!」
恭平「ど、どうしたの!? 蒼ちゃん!?」
そのバスケが終わって家に帰って来た時、彼女は大慌てて僕の所へ。
蒼「先輩…あの…ボク…。 その…今日のバスケ…。」
恭平「あ…。(もしかして…ダメだったのかな?)」
僕は、今日のバスケがダメだったのかと思った。
しかし…実際は、
蒼「皆から、絶賛されちゃいました!」
恭平「へ?」
蒼「いや、3P?とかフリースローとか…何か分からないんですけど…シュートが決まっちゃい過ぎて…。」
何とまさかのスーパープレイだった、しかも彼女曰く友達から大学のバスケ部に入らないかと言われたくらいだった…。
恭平「そ、そうなんだ…。」
僕は、表のリアクションこそ、こういう風に言ってるが、内心では彼女が楽しめたのならばそれで良いと思ってる。
むしろ、彼女が泣きながら、周りの人に責められて帰ってこなくて良かった。
蒼「先輩…ボクって…バスケの才能あるんですかね…? 皆から、バスケ部に入った方が良いって言われたんですけど…。 どうしたら良いんですか?」
今度は、バスケ部に入った方が良いのかという相談をされる。
しかも、一昨日の相談よりも数段難しい…。
これは彼女の人生をどうするかというのを決める訳だからな…。
バスケ部に入れば、彼女の才能を開花させてプロの道に…という選択肢も生まれるから良いけど…ただ現実的に見れば…180cmの彼女よりも高い選手はいっぱいいる。
しかも、ただ単にシュートが上手いからといって、プロで通用するかは分からない。
それに…僕との時間も少なくなるかもしれないからな…。
ただ、彼女の才能を無駄にするのも…中々難しい…どのくらいのレベルかは別としても…プロにいけるかどうかを…周りが判断してほしいな…。
僕はプロじゃないし…プロに行けなくて期待外れと蒼ちゃんが責められるのも嫌だからな…。
恭平「取り敢えずさ、プロの選手に一応見てもらったらどうかな? それで、[シュートだけは無理]みたいに言われたらやめた方が良いかも。 僕はそう思うよ? どうかな?」
蒼「そうですね、その方がボクもスッキリしますし。 そうしてみます。」
僕の教えたアドバイス通りに行った次の日…。
彼女は僕の元にやってきて、その結果を教えてくれた。
蒼「先輩、やっぱりプロの人に言われたんですが、[シュート]だけじゃ…と言われたので断念しました。」
結果は、どうやら[難しい]との事らしい。
彼女はそれを聞いて、断念を心掛けたようだ。
恭平「それなら、まあ…仕方無いね…。 言葉悪くなるけど、1日やそこら、ただの趣味としてバスケをやってる人達がプロに行くとなれば、本格的に練習して目指してる人達に失礼になるからね。」
蒼「そうですね。 まあ、ただ…バスケやってみたらスゴく楽しかったです。 今度、色んな友達と一緒にやってみようかな?」
恭平「良いんじゃない?」
生き生きとした彼女に、新たな趣味が増えて僕は嬉しかった。
「スポーツは何をやっていたのか?」
何でそういうイメージがつくんだろう…?
まあ僕は、スポーツは別に嫌いじゃないけど…蒼ちゃんは、スポーツ嫌いだからね…。
蒼「先輩~スポーツって楽しいんですか?」
そしてそんな本人から、スポーツは楽しいかと質問が…。
恭平「蒼ちゃん、どうして急にそんな事を?」
僕はその理由を聞くために彼女に聞いてみることに。
蒼「いや…ボク、実は友達から一緒にスポーツやろうって言われたんですけど…。 スポーツ苦手だからって断ったら…"楽しい"から一緒にやろうって言われたんですよ~。」
恭平「あぁ~成る程ね。」
蒼「正直、スポーツって何が楽しいんでしょうか…? チーム戦とかなら、足引っ張ったら…周りから責められるし…。 個人戦なら、最下位で惨めな目に遭うし…。 先輩はどう思います?」
と、中々真剣な事を聞かれてしまう。
これに関しては答えを出すのが難しい…。
難しいのも、彼女が言う事は大方当てはまるからだ。
チーム戦は一人一人の力や団結力が試されるし、個人戦に関しては、差がくっきりと出てしまうから…。
しかも運動が嫌いな彼女ならそう思ってもおかしくは無いな…。
恭平「う~ん、まあ確かに蒼ちゃんの言う通りかも知れないけど、スポーツはやっぱ"楽しんだ者"勝ちだから問題ないと思うよ?」
蒼「本当ですか?」
恭平「スポーツ大会でもさ、皆が皆、同じ記録でいたらそれはそれでつまらないし、楽しいとも思えなくなるし。 やっぱり、そういうのは"楽しんだら勝ち"じゃないかな? 実際、1位になれなかった、勝てなかった人は"悔いは無い"みたいな感じがあるし。 だから、気にする事は無いと…思うよ僕は。」
僕は、蒼ちゃんのフォローになるような自分の考えを伝えた。
蒼「確かに…何かボク、自信が出てきました! 先輩、ありがとうございます!!」
恭平「いやいや、別に構わないよ。」
どうやら彼女の自信が出てきた様だ。
蒼「先輩のおかげで気が楽になりました、ありがとうございます!! 明後日のバスケの誘い、頑張ってきますね!」
恭平「うん、分かった。」
僕は、彼女が誘われたスポーツの競技を聞いて納得した。
それならば、彼女が誘われてもおかしくは無いな。
彼女の身長を生かしたスポーツだからね…。
そして…
蒼「先輩ーー! 大変ですーーー!!!」
恭平「ど、どうしたの!? 蒼ちゃん!?」
そのバスケが終わって家に帰って来た時、彼女は大慌てて僕の所へ。
蒼「先輩…あの…ボク…。 その…今日のバスケ…。」
恭平「あ…。(もしかして…ダメだったのかな?)」
僕は、今日のバスケがダメだったのかと思った。
しかし…実際は、
蒼「皆から、絶賛されちゃいました!」
恭平「へ?」
蒼「いや、3P?とかフリースローとか…何か分からないんですけど…シュートが決まっちゃい過ぎて…。」
何とまさかのスーパープレイだった、しかも彼女曰く友達から大学のバスケ部に入らないかと言われたくらいだった…。
恭平「そ、そうなんだ…。」
僕は、表のリアクションこそ、こういう風に言ってるが、内心では彼女が楽しめたのならばそれで良いと思ってる。
むしろ、彼女が泣きながら、周りの人に責められて帰ってこなくて良かった。
蒼「先輩…ボクって…バスケの才能あるんですかね…? 皆から、バスケ部に入った方が良いって言われたんですけど…。 どうしたら良いんですか?」
今度は、バスケ部に入った方が良いのかという相談をされる。
しかも、一昨日の相談よりも数段難しい…。
これは彼女の人生をどうするかというのを決める訳だからな…。
バスケ部に入れば、彼女の才能を開花させてプロの道に…という選択肢も生まれるから良いけど…ただ現実的に見れば…180cmの彼女よりも高い選手はいっぱいいる。
しかも、ただ単にシュートが上手いからといって、プロで通用するかは分からない。
それに…僕との時間も少なくなるかもしれないからな…。
ただ、彼女の才能を無駄にするのも…中々難しい…どのくらいのレベルかは別としても…プロにいけるかどうかを…周りが判断してほしいな…。
僕はプロじゃないし…プロに行けなくて期待外れと蒼ちゃんが責められるのも嫌だからな…。
恭平「取り敢えずさ、プロの選手に一応見てもらったらどうかな? それで、[シュートだけは無理]みたいに言われたらやめた方が良いかも。 僕はそう思うよ? どうかな?」
蒼「そうですね、その方がボクもスッキリしますし。 そうしてみます。」
僕の教えたアドバイス通りに行った次の日…。
彼女は僕の元にやってきて、その結果を教えてくれた。
蒼「先輩、やっぱりプロの人に言われたんですが、[シュート]だけじゃ…と言われたので断念しました。」
結果は、どうやら[難しい]との事らしい。
彼女はそれを聞いて、断念を心掛けたようだ。
恭平「それなら、まあ…仕方無いね…。 言葉悪くなるけど、1日やそこら、ただの趣味としてバスケをやってる人達がプロに行くとなれば、本格的に練習して目指してる人達に失礼になるからね。」
蒼「そうですね。 まあ、ただ…バスケやってみたらスゴく楽しかったです。 今度、色んな友達と一緒にやってみようかな?」
恭平「良いんじゃない?」
生き生きとした彼女に、新たな趣味が増えて僕は嬉しかった。
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