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ないしょの恋人

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: 護堂アオイ
目次

第5話「秘密のデート・2」

「ヌードモデルやっていて、人気が上がってほしいと思っているあたしが言うのもヘンだけどさ……胸がまだ膨らんでいない女の子の裸を見て嬉しい?」
 脱いだTシャツとタンクトップを床に落とし、葉月(はづき)は頭の後ろで手を組んで胸を張って強調する。
 強調しても、葉月の胸はまだ膨らみを感じさせない。
「葉月の映像ディスクと写真集、売れているんだろう?」
 巧実(たくみ)はピンク色の乳首で飾られている葉月の胸に視線を向けながら聞く。
「まあ、それなりに、ね。流香(るか)には、かなり負けているけど」
「見て嬉しい人がいるから、売れているんだよ。俺だって、付き合っている女の子の裸を見ることができるのは嬉しい」
 ただ、と巧実は付け加える。
「体育の着替えの時、葉月に視線を向けている連中がいる。それを見るのは……気に入らない。葉月って、いつもズボンだろう」
 葉月たちが通っている小学校では、体育の時間の着替えは教室で男女一緒だ。6年生になったら別々であるが。
 巧実の言うとおり、葉月はいつもジーパンかハーフパンツ、もしくは短パンだ。
 男っぽい自分にスカートは似合わない……そう思っているので、ズボンを着用している。
 なので今日もズボン……ハーフパンツだ。
「好きな子が着替えているところを見られている……そう思うと、見るな、って言いたくなる」
 巧実のその言葉に、葉月は小さく苦笑する。
「仕事じゃ着替えどころじゃないよ、見られているのは。撮影スタッフの大半は男の人だよ。その人たち全員が、あたしが服を脱ぐところ見ている」
「それに関しては……気にしないようにしている。さっきは葉月にはあまり人気が出てほしくないって言ったけど、小学生なのに仕事をしている葉月のことはすごいって思っている。それがヌードモデルでもね。だから仕事は仕事だって割り切るように考えている」
 けど、と言葉を続ける巧実。
「やっぱ葉月のことは独り占めしたいってのが本音かな。裸のことも含めて」
「なんか色々と矛盾していない?」
 言いながら葉月はハーフパンツのベルトとホックを外し、ファスナーも下げた。
「自分でもそう思うけど、男は複雑な生き物……って思ってほしいかも」
「なに、それ」
 葉月はまた小さく苦笑した。
 ファスナーを下げると、ハーフパンツの股間の部分が三角に開く。
 その開いた部分から見えるのは、白とピンクのボーダー柄の布。巧実の視線は胸から、そこへと移る。
 葉月の手が離れると、ハーフパンツはストンッと足元へと落ちた。
 白いソックスとボーダー柄のパンティだけという姿を、巧実に晒す葉月。
 そんな格好になった彼女は、右手を腰に当ててグラビアを撮るときのようにポーズをとった。
 しばらくの間、さまざまなポーズを披露した葉月はソックスを脱ぎ、巧実に背中を向ける。
 そしてお尻を突き出して、パンティの両端に指を引っかけた。
 ゆっくりとボーダー柄のパンティを下げていく葉月。お尻の割れ目が少しずつ見えてくる。
 巧実の視線がお尻に向いているのを、葉月は意識した。
「撮影するときみたいなことをした方が、巧実は嬉しいのかな?」
 肩越しに巧実に顔を向けて葉月は聞く。
「どんなこと?」
「こんなこと」
 巧実の言葉に応えた葉月はお尻を小さく左右に振り、下げていたパンティをサッと引き上げた。そして、お尻を振り続けながら、またゆっくりとパンティを下げる。
 お尻の割れ目が半分見えるか見えるか見えないか……そこまで下げたところで、またグイッと引き上げた。
 それを何度も繰り返す。
「撮影のとき、こういうことをしてって指示されるんだ」
「なるほど。どうして、そんな指示を出すのか分かる気がする」
「スタッフが言うには、こうした方が見ている人たちが興奮するんだって。それが分かるの?」
 葉月はパンティを少し下げては戻し、また少し下げる……それを繰り返しながら、巧実に聞いた。
「まあ、なんとなく分かる。もうすぐ見えそうなのに隠されて、また見せようとするんだけど隠される……うん、そうだね、スタッフさんの言うとおりだ。興奮する」
「巧実も、こうされると興奮するんだ」
 お尻の割れ目が半分見えるところまでパンティを下げた葉月は、手を止めて問う。
 巧実は「まあね」と短く答える。
「じゃあ、今度からはそんな感じで脱ぐことにするよ」
 そう言って葉月は、一気にパンティを足首まで下げた。
 むき出しになって巧実の視界に入り込む、ややボリューム不足ではあるが、それでも可愛らしいと感じさせる葉月のお尻。
 葉月は肩越しに笑みを見せると、むき出しにしたお尻を左右に振った。
 右に左に振られる葉月のお尻を、巧実は目で追う。お尻を振り続けながら葉月は足首まで下げたパンティを脱ぎ、どうするか考えながら丸めて手でもてあそんだ。
 考えた末、「ふむ」と小さくつぶやいて、脱いだパンティを巧実に向かって放り投げる。
 ボーダー柄のパンティは、巧実の膝の上に落ちた。巧実は葉月の体温が残るパンティを掴み取ると視線で彼女のお尻を追いながら、もてあそぶ。
 しばらくの間お尻を振っていた葉月だが、やがてお尻の動きを止めると、肘と膝をついてカーペットの上にうずくまるような格好で四つんばいになる。
 そして少しずつ、ゆっくりとお尻を上げていった。ただお尻を上げるだけではなく、脚も少しずつ広げていく。
 ある程度までお尻が上がると、脚の付け根の間から少女の証しであるスリットが見えるようになる。
 巧実の視線は、葉月のお尻と少女の証しであるスリットの間を行き来した。
 葉月のお尻は高く掲(かが)げられ、両脚は大きく広げられる。彼女は広げた両脚の間から、笑みを浮かべた顔を巧実に向けた。
「ねえ」
 巧実は両脚の間から見える葉月の顔に視線を向けて言う。
「そっちに行っていい?」
 聞かれて、葉月は姿勢を崩さないまま「いいよ」と返した。
 巧実は立ち上がって近づき、お尻を高く上げている葉月の後ろで膝をついた。葉月はまるで彼を誘うかのように、お尻をさらに高く上げる。
 巧実の視界に入るのは、葉月の可愛い形のお尻。そのお尻を眺めながら、彼は葉月にまた聞く。
「触っていいかな?」
 と。
 葉月は広げた両脚の間から巧実の顔を見上げ、少し恥ずかしそうな表情になりながらも「いいよ」と返す。
 付き合うようになってから、もう何度も彼に裸を見せている。何度目かの屋内デートの時、巧実は葉月の裸を見たいと言ってきた。
 葉月が渡してくれる映像ディスクや雑誌……その中の葉月の姿を見るだけでは満足できない、直に見たいと彼女に告げた。
 言われた時、葉月は少しためらったが、それでも服と下着を脱いで彼に裸を披露した。
 それからデートのたびに、巧実に裸を見せている。
 そして、いつしか彼は葉月の体に触れたいと言ってきた。裸を見せるのに抵抗はなくなっていたが、さすがに体に触られるのは恥ずかしくて断っていた。
 巧実もしつこく言わなかった。
 だが、何度目のデートの日かは忘れてしまったが、葉月の方から体に触っていいと彼に告げた。恥ずかしさを感じながらだが。
 自分の裸を見ている巧実……そんな彼を見ていたら、欲求に応えてあげたいと思っていた。何度も裸を見せているように、もう何度も体を触らせている。
 何度も体を触らせてはいるが、それでも彼に触られるときは恥ずかしさを感じていた。
 今も、葉月は正直なことを言えば恥ずかしさを感じている。それでも、巧実の欲求に応えたいという気持ちも同時に抱いていた。
 葉月の返事を聞いて、巧実は両手を彼女のお尻へと伸ばす。
 手のひらが、葉月のお尻に触れる。
「んっ……」
 くすぐったそうな声が、葉月の唇から小さく漏れ出た。大きく広げた脚の間から見える彼女の顔には、かすかにだが、くすぐったそうな表情が浮かんでいた。
 巧実は撫でるように葉月のお尻に置いた手のひらを動かす。
 愛撫と呼べるようなものではない。ただ、お尻の形や感触を確かめるような拙(つたな)い動き。そんな動きでも葉月はくすぐったさを感じて、可愛いお尻を小さく跳ねさせる。
「んん……いつも思うんだけど……ん、んぅ……」
 恥ずかしそうな表情で、くすぐったさの色が混ざっている声で葉月は言う。
「触って、楽しい?」
「楽しいよ。葉月のお尻だと思うと、余計にね」
「あふ……よくもまあ、そんなセリフが言えるね」
 くすぐったさのせいか、葉月の少年的な顔は紅潮していった。
「こういうこと言うの、葉月にだけだよ。ねえ、こっち向いて座って」
 お尻から手を離して言う巧実。彼の手が離れると、葉月のお尻はもどかしそうに左右に小さく振られた。もう少し触っていてほしい……そう言いたそうに。
 実際、葉月はもう少しだけ巧実にお尻を触っていてほしかった。くすぐったいが、そのくすぐったさの中に少しだけ気持ちよさがあったから。
 それを感じていたかったが、さすがに『もう少し触っていてほしい』とは恥ずかしくて言えなかった。
 葉月は言われたとおり、巧実の方を向いて座る。どう座るか考えたが、足を崩しての正座で座った。
 この座り方なら、少女のスリットも見える。その方が巧実も喜ぶだろうと思ってだ。
「胸も触っていい?」
 巧実は、まだ膨らみが感じられない葉月の胸に視線を向けながら聞く。
「膨らんでいない胸でよければ」
 葉月は後ろの方でカーペットの上に手をついて、胸を張って強調した。彼の両腕が伸び、葉月の胸に手のひらが触れた。
「んん……」
 脚を広げた状態で座っている葉月は、声とともに肩を震わせた、膨らみのない胸を撫でるように手のひらを動かす巧実。
 お尻のときと同じで、愛撫と呼べるようなものではない。ただ好きな女の子の体に触れたいという気持ちで動かしているだけ。
 それでも、お尻のときと同じで葉月はくすぐったさを感じる。
 くすぐったいが、やはり気持ちよさも感じた。
 好きな女の子の胸の感触を楽しむように、巧実は手のひらをときには大きく、ときには小さく動かす。
 葉月は彼の手のひらの動きに合わせるかのように、腰をモジモジさせる。
 くすぐったさと同時に気持ちよさも感じる葉月は、もどかしさも感じていた。
 巧実の手は、触れてほしい場所になかなか触れてくれない。
 そこに触れてくれれば、もっと気持ちよさを感じられる。巧実なら、そこに触れてもいい。だが、触れてくれない。そこをいじってほしいと思う。
 葉月は顔を赤く染めると、
「ね、ねえ……」
 と胸を撫で回し続けている巧実に向かって言う。
 そして少しためらってから、
「た、巧実に触ってほしい場所ある……」
 と恥ずかしそうに告げる。巧実は「どこ?」と聞き返してきた。
「ち、乳首……」
 答える葉月の声は小さい。耳まで真っ赤に染まっている。
 巧実は両手の人差し指を、膨らみの無い胸を飾っているピンク色の乳首へと伸ばしていく。
「んっ……」
 葉月の肩が、ピクンッと上下に小さく跳ねる。
 乳首に巧実の指が軽く触れていた。それだけでも、なんともいえない甘美な感覚が葉月の中を走った。
 巧実は人差し指の腹を使って、葉月の乳首をくすぐるように撫でる。
「んぅ……んっ……」
 葉月は乳首から走る気持ちよさに声を響かせながら、腰をくねらせた。
 耳まで真っ赤になっている顔は、さらに赤くなっていく。もう、首まで赤く染まっていた。そして、全身の肌はしっとりと汗で濡れていく。
 巧実は爪の先で乳首を軽く引っかいた。
「あうっ!」
 ビクンッと葉月の全身が跳ねる。それを見て巧実は「あ、ごめん」と言う。
「痛かった?」
 心配そうに聞いてくる彼に、葉月は首を左右に振ってみせた。
「い、痛くはなかった……そ、その……」
 口ごもる葉月。汗で濡れている肌が、羞恥のせいでほんのりと桜色に染まっていく。
「そ、その……今の、もっとしてほしいなって……」
 言うべきかどうか悩み、巧実から顔を逸らして、
「き、気持ちよくて……だ、だから、もっとしてほしい」
 葉月は彼にそう告げた。顔は、紙を近づけたら燃えてしまうのではないのかと思わせるほど真っ赤になっている。
 巧実は「分かった」と短く応えると、付き合っている少女の乳首を爪の先で数度、引っかいた。
「んっ……あふ……」
 彼の爪の先が乳首を引っかくたびに、そこから気持ちよさが走ってきて、葉月は肩を震わせながら潤った声を響かせた……。
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