8
風見「どうかしましたか?」
「あ、ううん!なんでもない^^」『やば…今視界がぐらって…今日は気を張ってないと倒れちゃいそうだな…』
降谷「…」
その日は幸いにも現場に出る仕事はなく、オフィスワークばかりだった。
しかし、またもや問題ごとは起きてしまう。
上司「矢神ー!空くんが来てるぞー」
「えっ…すみません!すぐ行き…」
空「ねーちゃん!」
「空っ!だめよ、みんなお仕事してるんだから…」
空「ごめん、ねーちゃん」
「ううん、わかったなら外行こっか。」
空「そうやないんや!俺、ねーちゃんが俺のせいで働かなあかんくてしんどい思いしてるんわかってなかった…ごめん。ねーちゃん。…俺、ちゃんと留守番もできるし、ねーちゃんもう頑張らんでええよ…。そんなげっそりしたねーちゃん見てられへん」
「空…。大丈夫よ?おねえちゃん元気だから^^」
空「全然元気そうに見えへんで!!ねーちゃん無理しすぎや!」
「空、お姉ちゃんは大丈夫だから、帰ろ?家まで送ってあげるから…」
空「ねーちゃんも今日はもう帰って休もうや?」
「…。空、とりあえず送るね。」
空「…」
「すみません、空を送ったらすぐに戻ります。」
上司「いいぞ?今日はもう」
「いえ。仕事を他の人に押し付けるわけにはいきませんので。…失礼します。」
私はそう言って空の手をとるとゆっくり歩き出した。
空「ねーちゃん…」
少しずつ歩くうちに違和感を覚えた。
視界はグラグラするし頭はガンガンする。立っているのも辛くて私はその場にしゃがみこんだ。
空「ねーちゃん!どないしたん?!」
「ごめんね、ちょっと…休憩…ハハッ…」
空「ねーちゃん顔真っ青や!誰か呼んで…」
私はそう言って駆け出そうとした空の腕を掴んだ。
「もう大丈夫だから…^^…ごめんね?」
空「ねーちゃん…」
「もうちょっと座っててもいいかな…」
空「かまへんけどやっぱり誰か呼んで来た方がええんとちゃう…」
「ううん、大丈夫だよ^^…もう治った!さ、行こっか^^」
空「…うん」
私は再び空の手を引くとゆっくりと歩き出した。
「空、最近学校はどう?」
空「楽しいで!コナンと灰原がな!めーっちゃおもろいねん!あいつら多重人格ちゃうかって思うくらいたまーに大人みたいなこといいよるねん!」
『そりゃそうだろな…;』「へ、へぇ、それは面白いね^^」
空「おん!あ!せや、ねーちゃんに言わなあかんかってんや!今度な、コナンが大阪一緒に行こて言うてくれとんのやけど俺も行っていい?おっちゃんもおるしさ!」
「いいよ^^…でもくれぐれも迷惑かけちゃだめよ?勝手な行動は絶対にだめ。」
空「おん!もう前のでこりたわ!笑…これ以上ねーちゃんに心配かけたらあかんしな!」
「空はいい子だね…」
空「あ!コナンや!!ここでおろして!」
「はいはい^^」
空「ほな、ねーちゃん!もう無理したらあかんで!!」
「はいはい^^…空も体に気をつけてね?」
空「おん!」
そう言って空は元気よくコナンくん達の方へと走っていった。
コナンくん達と合流するのを見届けると私はまた本部へと戻った。
そして本部に戻り自分のデスクに荷物を置いた瞬間、組織用のスマホにメールが届いた。
相手はベルモット
"今夜×時に米価グランドホテルロイヤルスイート××××号室。2人きりで話をしましょう"
ベルモットからの呼び出しはいつも二択。
仕事の件か、プライベートのただの暇つぶし。
"OK"
私はそれだけ返事をすると上司に組織の仕事があるので19時には上がることを伝えると仕事に没頭した。
「今日は何の呼び出し…?」
仕事に集中しすぎたせいかかなりの疲労感が襲ってくる。
悟られないようにする元気もなく私は部屋に入ってすぐにベルモットに声をかけた。
ベルモット「あら、随分なご挨拶じゃない?今日は貴女とただお話がしたかっただけよ?」
「そう…」
ベルモット「ジンからきいたわよ?あなた公安に潜り込んでNOCがいないか調べてるそうじゃない?」
「えぇ…まぁ…」
ベルモット「随分と用心深いのね…」
「えぇ。スコッチの件があって結構ショックだったのよ…?今はバーボンにも一緒に潜入してもらってるわ…」
ベルモット「そう。…それよりあなた…」
…ガタッ…
「はぁっ………はぁっ………」『やばい….もう立ってられない…』
ベルモット「ちょっと、どうしたの?!来た時から思ってたけど顔色が悪いわよ…」
「ごめん…ちょっと、動けない…」
ベルモット「酷い熱ね…あなた、まさかこんなになるまで仕事していたなんて言わないわよね?!」
「ハハ…」
ベルモット「少し休みなさい」
「そういうわけにはいかないわ…公安に顔出さないといけないしね…」
ベルモット「そんな状態じゃ無理よ。バーボンに連絡しておくから少しベッドに横になって。」
そう言ってベルモットは私を支えてベッドに座らせてくれた。
私はそのままゆっくりとベッドに横になるとベルモットが布団をかけてくれた。
「ありがとう…」
ベルモット「何か飲む?」
「いい…。バーボンに連絡しないと…」
「あ、ううん!なんでもない^^」『やば…今視界がぐらって…今日は気を張ってないと倒れちゃいそうだな…』
降谷「…」
その日は幸いにも現場に出る仕事はなく、オフィスワークばかりだった。
しかし、またもや問題ごとは起きてしまう。
上司「矢神ー!空くんが来てるぞー」
「えっ…すみません!すぐ行き…」
空「ねーちゃん!」
「空っ!だめよ、みんなお仕事してるんだから…」
空「ごめん、ねーちゃん」
「ううん、わかったなら外行こっか。」
空「そうやないんや!俺、ねーちゃんが俺のせいで働かなあかんくてしんどい思いしてるんわかってなかった…ごめん。ねーちゃん。…俺、ちゃんと留守番もできるし、ねーちゃんもう頑張らんでええよ…。そんなげっそりしたねーちゃん見てられへん」
「空…。大丈夫よ?おねえちゃん元気だから^^」
空「全然元気そうに見えへんで!!ねーちゃん無理しすぎや!」
「空、お姉ちゃんは大丈夫だから、帰ろ?家まで送ってあげるから…」
空「ねーちゃんも今日はもう帰って休もうや?」
「…。空、とりあえず送るね。」
空「…」
「すみません、空を送ったらすぐに戻ります。」
上司「いいぞ?今日はもう」
「いえ。仕事を他の人に押し付けるわけにはいきませんので。…失礼します。」
私はそう言って空の手をとるとゆっくり歩き出した。
空「ねーちゃん…」
少しずつ歩くうちに違和感を覚えた。
視界はグラグラするし頭はガンガンする。立っているのも辛くて私はその場にしゃがみこんだ。
空「ねーちゃん!どないしたん?!」
「ごめんね、ちょっと…休憩…ハハッ…」
空「ねーちゃん顔真っ青や!誰か呼んで…」
私はそう言って駆け出そうとした空の腕を掴んだ。
「もう大丈夫だから…^^…ごめんね?」
空「ねーちゃん…」
「もうちょっと座っててもいいかな…」
空「かまへんけどやっぱり誰か呼んで来た方がええんとちゃう…」
「ううん、大丈夫だよ^^…もう治った!さ、行こっか^^」
空「…うん」
私は再び空の手を引くとゆっくりと歩き出した。
「空、最近学校はどう?」
空「楽しいで!コナンと灰原がな!めーっちゃおもろいねん!あいつら多重人格ちゃうかって思うくらいたまーに大人みたいなこといいよるねん!」
『そりゃそうだろな…;』「へ、へぇ、それは面白いね^^」
空「おん!あ!せや、ねーちゃんに言わなあかんかってんや!今度な、コナンが大阪一緒に行こて言うてくれとんのやけど俺も行っていい?おっちゃんもおるしさ!」
「いいよ^^…でもくれぐれも迷惑かけちゃだめよ?勝手な行動は絶対にだめ。」
空「おん!もう前のでこりたわ!笑…これ以上ねーちゃんに心配かけたらあかんしな!」
「空はいい子だね…」
空「あ!コナンや!!ここでおろして!」
「はいはい^^」
空「ほな、ねーちゃん!もう無理したらあかんで!!」
「はいはい^^…空も体に気をつけてね?」
空「おん!」
そう言って空は元気よくコナンくん達の方へと走っていった。
コナンくん達と合流するのを見届けると私はまた本部へと戻った。
そして本部に戻り自分のデスクに荷物を置いた瞬間、組織用のスマホにメールが届いた。
相手はベルモット
"今夜×時に米価グランドホテルロイヤルスイート××××号室。2人きりで話をしましょう"
ベルモットからの呼び出しはいつも二択。
仕事の件か、プライベートのただの暇つぶし。
"OK"
私はそれだけ返事をすると上司に組織の仕事があるので19時には上がることを伝えると仕事に没頭した。
「今日は何の呼び出し…?」
仕事に集中しすぎたせいかかなりの疲労感が襲ってくる。
悟られないようにする元気もなく私は部屋に入ってすぐにベルモットに声をかけた。
ベルモット「あら、随分なご挨拶じゃない?今日は貴女とただお話がしたかっただけよ?」
「そう…」
ベルモット「ジンからきいたわよ?あなた公安に潜り込んでNOCがいないか調べてるそうじゃない?」
「えぇ…まぁ…」
ベルモット「随分と用心深いのね…」
「えぇ。スコッチの件があって結構ショックだったのよ…?今はバーボンにも一緒に潜入してもらってるわ…」
ベルモット「そう。…それよりあなた…」
…ガタッ…
「はぁっ………はぁっ………」『やばい….もう立ってられない…』
ベルモット「ちょっと、どうしたの?!来た時から思ってたけど顔色が悪いわよ…」
「ごめん…ちょっと、動けない…」
ベルモット「酷い熱ね…あなた、まさかこんなになるまで仕事していたなんて言わないわよね?!」
「ハハ…」
ベルモット「少し休みなさい」
「そういうわけにはいかないわ…公安に顔出さないといけないしね…」
ベルモット「そんな状態じゃ無理よ。バーボンに連絡しておくから少しベッドに横になって。」
そう言ってベルモットは私を支えてベッドに座らせてくれた。
私はそのままゆっくりとベッドに横になるとベルモットが布団をかけてくれた。
「ありがとう…」
ベルモット「何か飲む?」
「いい…。バーボンに連絡しないと…」
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