109
コナン「あ、それは…。」
安室「ゆりさん…?」
安室はそう言いながらゆりの異変に気がついた。
片手で頭を押さえ、片手は口元にあったがその隙間から次々と血が流れていたのに気がついた。
安室「ゆりさん!!」
平次「ちょ、どっか怪我してんのとちゃうんか?!」
「……いや、怪我してないよ………それより、安室、さん…今日は仕事じゃ…ないで…しょ…」
安室「あなたについて調べていて大阪に手がかりがあるようだったので…」
「……乗って。」
安室「え…でも…」
「いいから!!乗って!!人目についたらことが大きくなるでしょ!!」
コナン「…一体どうしたんだ…?」
「…私は…警察の…飼い猫よ…組織を追うために多少の違反を無視してもらう事を条件に…ゴフッ…」
安室「ゆりさんっ!もう喋らなくていいですから!」
コナン「もう喋るな!」
「…いいから聞いて…警察に潜入捜査員として協力するって…条件で…使い捨て…で…っく…っぅ…」
安室「わかりました、もう調べたりしませんから少し休みましょう…」
「いい…ぜんぶ………話す………それで、ね…警察の…厄介者……私の親は…警察の上層部に…いたけど…殺されて…でも、その人達が…私を嫌いで………あれ、なに言ってんのかわかんなくなって…きた………ごめっ…」
ゆりはそう言うとカタカタと震えて肩で息を始めた。
コナン「おい、大丈夫かよ…」
安室「病院行きましょう。」
「いや…………ごめん、迷惑かけた。」
安室「いえ…僕の方こそまた調べてて…でも、今はただ心配で…。」
「…もう大丈夫よ。…はぁ。…ごめん、皆、降りて…」
安室「それは無理なお願いですね。それに、こちらにハンドルがありますからね。大人しくしていてください。…君、この辺詳しい?」
平次と「あぁ、わかるで」
安室「なら話ははやい。近くの病院まで案内してもらえるかな。」
平次「ああ、わかった。ほな直進して二つ目の角まがってや。」
「…はぁっ…」
コナン「じゃあ僕蘭ねえちゃんに電話しておくね。」
安室「たのんだよ。しんぱいしているかもしれないからね。」
蘭「ゆりちゃん見つかって今から病院に向かってるって…」
大滝「病院?!…まさか轢き逃げの現行犯逮捕って…」
和葉「うそやろ…?!」
静華「とりあえずうちらは連絡待っとこ。無駄に押しかけても邪魔や。」
医者「肋骨が折れてるけもサポーターつけて安静にするくらいしか出来へんしなぁ。…この大量の吐血はストレスによってと、体を酷使し過ぎのために内臓がボロボロなっとるからや。少し休養をとらんと…このままやといつ昏睡状態になってもおかしくないで。」
「…ん…」
医者「あんた、ちょっと無理し過ぎちゃうか?まだ高校生て聞いたけどあかんで、酒もタバコも、それにしっかりねんと。」
「…帰る…」
医者「ちょ、話きいとったか?!」
「帰る。これくらい大丈夫だから。」
医者「あんなぁ…;」
ゆりはベッドから降りるとその場に崩れた。
コナン「大丈夫??」
平次「無理せんときって…」
安室「…っ」
安室はゆりを軽く抱き上げるともう一度ベッドに寝転ばせた。
安室「少しは休んでもらえませんか。」
「休む暇なんて、ないわよ…。…帰るからキー返して。」
平蔵「ゆりちゃん、おるか?」
平次「なにしにきてん!親父のせいでな…!!」
平蔵「すまんかった。…ゆりちやんの易しさに甘えとった。ゆりちゃんが優秀やから部下よりも頼ってもうて、それでそのせいで部下たちが自分たちに仕事を回してくれないからと言われゆりを使い捨てだと言い訳にしてしまっていた。ほんまにすまん。謝って済むことやな…」
「頭を上げてください。何も謝ることは無いですし、警察の方が私に頭なんて下げないでください。むしろ、私なんかが居座っていてすみません。…私、次は東京で仕事がありますから…帰ります。」
ゆりは無理やり経つとフラフラしながらも何とか出口まで行き、車までたどり着いた。
が、またその場で薬を大量に出すと地面に落としてしまいながらもひたすら口に運んでいた。…その姿を病院の中からみんなが見ていたのと、少し離れたところで蘭や大滝警部も見ていた。
そこにいち早く駆けつけたのは大滝と静華だった。
大滝「ごめんな、ごめんな…ゆりちゃん…」
静華「もう、頑張らんでええんよ。」そう言って静華はゆりを抱きしめた。
それでもゆりはするりと抜けて
また強がった。
「すみません、見苦しい姿を…。すみませんでした。大阪楽しかったです。ありがとうございました^^」
精一杯の強がりで笑顔を作るとゆりはそのまま車に乗り込み颯爽と車を飛ばした。
その様子に慌てて安室は自分の車まで走って乗り込んだ。
安室『あのまま運転はまずい…!』
と思い追いかけたがちゃんと近くのコンビニに泊まって車内で休んでいた。
進んでは休みの繰り返しだったが安室も後をつけていたのを知っていたので無茶な行動には出なかった。
そして着いたのはゆりの自宅。
ゆりは車を降り、ドアを閉めた途端に一気に気が抜けたかのように倒れた。
安室「ゆりさん…?」
安室はそう言いながらゆりの異変に気がついた。
片手で頭を押さえ、片手は口元にあったがその隙間から次々と血が流れていたのに気がついた。
安室「ゆりさん!!」
平次「ちょ、どっか怪我してんのとちゃうんか?!」
「……いや、怪我してないよ………それより、安室、さん…今日は仕事じゃ…ないで…しょ…」
安室「あなたについて調べていて大阪に手がかりがあるようだったので…」
「……乗って。」
安室「え…でも…」
「いいから!!乗って!!人目についたらことが大きくなるでしょ!!」
コナン「…一体どうしたんだ…?」
「…私は…警察の…飼い猫よ…組織を追うために多少の違反を無視してもらう事を条件に…ゴフッ…」
安室「ゆりさんっ!もう喋らなくていいですから!」
コナン「もう喋るな!」
「…いいから聞いて…警察に潜入捜査員として協力するって…条件で…使い捨て…で…っく…っぅ…」
安室「わかりました、もう調べたりしませんから少し休みましょう…」
「いい…ぜんぶ………話す………それで、ね…警察の…厄介者……私の親は…警察の上層部に…いたけど…殺されて…でも、その人達が…私を嫌いで………あれ、なに言ってんのかわかんなくなって…きた………ごめっ…」
ゆりはそう言うとカタカタと震えて肩で息を始めた。
コナン「おい、大丈夫かよ…」
安室「病院行きましょう。」
「いや…………ごめん、迷惑かけた。」
安室「いえ…僕の方こそまた調べてて…でも、今はただ心配で…。」
「…もう大丈夫よ。…はぁ。…ごめん、皆、降りて…」
安室「それは無理なお願いですね。それに、こちらにハンドルがありますからね。大人しくしていてください。…君、この辺詳しい?」
平次と「あぁ、わかるで」
安室「なら話ははやい。近くの病院まで案内してもらえるかな。」
平次「ああ、わかった。ほな直進して二つ目の角まがってや。」
「…はぁっ…」
コナン「じゃあ僕蘭ねえちゃんに電話しておくね。」
安室「たのんだよ。しんぱいしているかもしれないからね。」
蘭「ゆりちゃん見つかって今から病院に向かってるって…」
大滝「病院?!…まさか轢き逃げの現行犯逮捕って…」
和葉「うそやろ…?!」
静華「とりあえずうちらは連絡待っとこ。無駄に押しかけても邪魔や。」
医者「肋骨が折れてるけもサポーターつけて安静にするくらいしか出来へんしなぁ。…この大量の吐血はストレスによってと、体を酷使し過ぎのために内臓がボロボロなっとるからや。少し休養をとらんと…このままやといつ昏睡状態になってもおかしくないで。」
「…ん…」
医者「あんた、ちょっと無理し過ぎちゃうか?まだ高校生て聞いたけどあかんで、酒もタバコも、それにしっかりねんと。」
「…帰る…」
医者「ちょ、話きいとったか?!」
「帰る。これくらい大丈夫だから。」
医者「あんなぁ…;」
ゆりはベッドから降りるとその場に崩れた。
コナン「大丈夫??」
平次「無理せんときって…」
安室「…っ」
安室はゆりを軽く抱き上げるともう一度ベッドに寝転ばせた。
安室「少しは休んでもらえませんか。」
「休む暇なんて、ないわよ…。…帰るからキー返して。」
平蔵「ゆりちゃん、おるか?」
平次「なにしにきてん!親父のせいでな…!!」
平蔵「すまんかった。…ゆりちやんの易しさに甘えとった。ゆりちゃんが優秀やから部下よりも頼ってもうて、それでそのせいで部下たちが自分たちに仕事を回してくれないからと言われゆりを使い捨てだと言い訳にしてしまっていた。ほんまにすまん。謝って済むことやな…」
「頭を上げてください。何も謝ることは無いですし、警察の方が私に頭なんて下げないでください。むしろ、私なんかが居座っていてすみません。…私、次は東京で仕事がありますから…帰ります。」
ゆりは無理やり経つとフラフラしながらも何とか出口まで行き、車までたどり着いた。
が、またその場で薬を大量に出すと地面に落としてしまいながらもひたすら口に運んでいた。…その姿を病院の中からみんなが見ていたのと、少し離れたところで蘭や大滝警部も見ていた。
そこにいち早く駆けつけたのは大滝と静華だった。
大滝「ごめんな、ごめんな…ゆりちゃん…」
静華「もう、頑張らんでええんよ。」そう言って静華はゆりを抱きしめた。
それでもゆりはするりと抜けて
また強がった。
「すみません、見苦しい姿を…。すみませんでした。大阪楽しかったです。ありがとうございました^^」
精一杯の強がりで笑顔を作るとゆりはそのまま車に乗り込み颯爽と車を飛ばした。
その様子に慌てて安室は自分の車まで走って乗り込んだ。
安室『あのまま運転はまずい…!』
と思い追いかけたがちゃんと近くのコンビニに泊まって車内で休んでいた。
進んでは休みの繰り返しだったが安室も後をつけていたのを知っていたので無茶な行動には出なかった。
そして着いたのはゆりの自宅。
ゆりは車を降り、ドアを閉めた途端に一気に気が抜けたかのように倒れた。
※会員登録するとコメントが書き込める様になります。