心の限界、相談
同僚からのまさかの申告に…僕は課長に対して不信を募らせている…。
そうでないと…思いたいが、僕の名前や経歴を細かく知ってるなんて普通は有り得ない…。
だとすれば…
同僚「課長、こちらの資料ですけど!!」
薫「ん? あぁ…はい…。」
そんな考える時、同僚が課長に作成した資料を見せに行った。
薫「…うん…うん…。」
同僚「…。」
資料を確認する課長の姿は、ピリピリとした雰囲気が立ち込めて…見ている僕でも、緊張感が伝わってくる…。
薫「ここ、間違ってるわよ。」
同僚「…!! し、失礼しました…!!」
薫「…気を付けなさいよ…。」
同僚「は…はい…。」
祐介「えっ…?」
信じられない光景だった…。
確かに昨日、同僚の言った通り…ミスをしたが…僕のように怒鳴られるような事では無かった…。
祐介「(まさか…? いや、そんな筈は…!! 僕を…!?)」
僕は半信半疑になったが…。
それでも"違う"…と思った…。
しかし…
先輩A「課長、こちら…。」
薫「あぁ…はい…。 ん、ここ…違うわよ? 直してきて。」
先輩A「あ、分かりました…。」
次に…先輩社員の人が課長の元へ作成した物を見せに行った…。
どうやら…間違いがあったようだが…まさかの…同僚と同じような反応だった…。
同じような物を見せられて僕は…課長への不信を余計に募らせる事となった…。
祐介「どうして…?」
同僚『もしかしたらだけどよ…浅川…お前…課長から目の敵にされてるかも知れんぞ…? 憂さ晴らしにお前を怒鳴り散らす事でストレス解消を…。』
祐介「…課長…。」
僕は昨日言われた同僚の言葉を思い出していた…。
僕を目の敵に…憂さ晴らしの為に…?
けど…まだ確信には至ってないが…不信はそれでも強かった…。
昼休み…
僕は…また同僚や先輩達とご飯を食べる事になった…。
そこで…僕は課長の事で相談することにした…。
祐介「あの…すいません。 先輩、僕…課長に対して不信を持ってしまったんですけど…どうすれば良いんですか?」
先輩A「課長に対して? んな事何で聞くんだよ?って言いたいけど…。 まぁ、昨日のお前が怒られた場面見れば…こんな相談されてもおかしくないな。」
同僚「俺もミス指摘された時、浅川のように怒鳴り散らされるんじゃないかと思ったけど…。 普通に指摘したから…あれ?って思ったよ。 なんで、浅川にだけあんな怒り方したのか不思議だったわ…。」
先輩B「まあ…なんだ…。 何か有ったら、社長や部長とかに相談しとけ、私も出来る限りの事はやっておく。」
と、皆僕を気づかってくれた…。
祐介「あ、ありがとうございます…。」
先輩B「んー…何なら、今からでも社長か部長に相談するか? 今の時間なら別に問題は無いと思うが…。」
祐介「あ…はぁ…分かりました…。」
僕は、先輩社員の一人に言われ、社長もしくは部長に課長の事に対して相談することにした。
まずは…社長を探した…だが…。
祐介「社長…社長…。 あれ、部長…?」
社長を探してたら、何と部長を見つけた。
本来の目的とは違うが、まぁ相談したい人ではあるから…。
祐介「あのー! 部長ー!!」
部長「ん、何だ浅川君か? どうした?」
祐介「あの、部長。 ちょっと折り入ってご相談が有るんですが…。 宜しいですか?」
部長「何だ、突然?」
僕は、部長に課長についての事、そしてその時の状況を伝えた。
部長「何と…! 深澤君が? それは…信じられんな…ワシも信じていたが、そんな事をする人物とは…。」
祐介「僕…あんな光景見られて…スゴい嫌でした…。 僕にだけあんなにどやして…他の人には普通に指摘するなんて…。 僕に期待してるからなのかと思いましたけど…。 信じていたのに課長の事は…!!」
部長「まぁまぁ、気持ちは分かるが、もしかしたら君の事を気に掛けているのだろう、それに君が可愛いというのもあり得るかも知れん。」
祐介「は、はぁ…そうですか…。 まぁ、そう言われると…。」
部長に丸く収められてしまう。
まぁ…何と言っても…そんな証拠や本心なんて分かる筈も無いからね…。
これに関しては何も良いようが無い…。
部長「ただ、あまりにも酷い場合にはワシに相談してくれたまえ、パワハラなんて事が発生するなんて我が社としても有ってはならない事だからのう。」
祐介「分かりました…!!」
部長「じゃあ、あまり気を落とさずに仕事頑張ってくれよ!! 君には期待しとるからな!!」
祐介「ありがとうございます!!」
部長から激励と慰めの言葉を貰い、僕は少しばかりか心が楽になった。
それに、課長に対する考えも変わった。
それもそうだ、言われてみれば僕にあれだけキツく叱ったのは僕自身に原因が有るからだ。
それだけ僕に期待してるのだろうと思えば気持ちが楽になる。
祐介「よし!! 仕事頑張りますか!!」
僕は、気合いを入れて再び仕事場へと戻ることにした。
課長が僕にキツくあたったのは気のせいだ、うん気のせいだと思う!!
そうであってほしい…。
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