116
「…ば…ぼん……………あれ、また寝ちゃった。」
安室「今日はもう家で寝た方がいいですよ。」
「ああ、仕事もないしそうする。」
安室「さ、車はまわしておいたんで乗ってください」
「…悪いわね、毎回」
安室「構いませんよ。貴女は僕とペアを組んでいるんですから。」
「ありがとう。米花町2丁目22番地までお願い」
安室「家に帰るのではなかったのですか?」
「あぁ、今は居候してて…」
安室「居候?」
「私があんなところに住んでるのを心配した蘭ちゃんが工藤くんのお母さんに頼んでくれたみたいでそこに居候してるのよ。」
安室「一人、ですか?」
「ううん、何二人くらいいるけど、気にしてないわ。」
安室「女性…ですか?」
「いえ、二人とも男よ」
安室「…」
安室がすっかり黙り込むとゆりは気にとめるでもなく、襲ってくる睡魔に身を委ねた。
そして工藤の表札のある家の前に安室は車を止めるとゆりの頭はコテンと安室の方に倒れた。
安室「///…起きてください、つきましたよ」
「……ん、あれ、」
安室「着きましたよ。」
「ああ、ありがとう。」
安室「あの」
「何?」
安室「あまり男性に無防備な姿を見せないで下さい。同居人やペアの僕だって男なんですからね。」
「?見ればわかるよ男だって」
安室「そうじゃなくて…」
…グイッ…
安室「こうされたらどうするんですか?」
そう言うと安室はゆりを抱きしめた。
「んー、こう?」
ゆりは空いてる手を安室の後ろに回してへらっと笑った。
安室「っ///…そ、そうじゃないです!知らない男にされても同じようにするんですか!」
「え?知らない奴だったらまず車から引きずり下ろしてボコボコにする、かな?」
安室「僕にできますか?」
「ペアを傷つけるつもりはないけど、そうだな、しいて言うなら…安室さんには勝てない気がするしな、力では」
安室「わかっているならあまり無防備にならないでください。心配になります。」
「心配とかするんだ」
安室「失礼な…;」
「まぁ、今日はありがとう。風邪、ぶり返さないようにしなさいよ。あと、私に欲情するような男もいないと思うから心配ご無用よ、じゃね。」
そう言い残すとゆりは安室の腕の中からするっと抜けて家へと帰って行った。
安室『全く、自分をわかっていない人だ…』
「ただいま」
空「おかえりー!」
赤井「今日は仕事は休みか」
「ええ、まぁ。…ご飯つくっちゃうからまっ…」
赤井「誰といた」
「え?…あぁ、蘭ちゃん達とポアロにいて、いつの間にか寝ちゃったから帰りは安室さんに送ってもらったけど…」
赤井「安室透か…」
「仲悪いのは何となく知ってるけど、私とは組織でペアなんだから仕方ないでしょ」
空「ねぇ、その安室ってどんな人?」
「男。」
空「いや、それ以外に顔とかさほら…」
「色黒金髪。釣り眉にタレ目。とにかく男だった。…あ、そうだ、ちょっと…」
そういうと赤井と空に順番に抱きついた。
「やっぱり、男よねー」
空「ん?何、俺のこと女とか思ってたの?」
「あ、いやね、妙なこと言われてね。男にそういうことするなとか言われたからまさか女だったのかなって思ったんだけど、ハグした時にやっぱり男の人特有の感触だったから男だよなーって思って、まさか二人のうちのどちらかが女だったらって考えるとキモくてね、確認したのよ。」
空「んー、俺もあんまわかんねーけど俺は男だぞ!」
赤井「今回ばかりは安室透と気が合いそうだな…」
「何で?」
赤井「安室透はお前を女としてみている。」
「え、じゃあ秀も空も私を男だと思って…?」
赤井「そうではない;….つまり他の男からもお前は目を引く容姿をしているのだからもう少し気をつけろと言っているんだ。いくら鍛えていても男の力には勝てないだろうからな。」
「あぁ、そういうこと?大丈夫よ。私みたいなのに惚れる奴がいたら見てみたいわ。あ、空くらいか」
空「ちょ///もー!俺をからかうなよなー」
「ふふふっ」
空「それより、さ、」
「ん?」
空「サラッと言ったけど、安室って人とハグしたわけ?」
「え?うん。」
空「秀兄…なんか俺すごいイヤだ。」
赤井「奇遇だな、同感だ。」
「いや、ハグって言ってもね、やらしい意味じやないから…ほら、空や秀ともいつもするでしょ?そんな感じよ。」
秀「向こうには少なからず下心はあったと思うが。」
「ないわよ。あくまで仕事仲間よ。」『ちょっとは信頼はできるようになったけどね…』
赤井「ほう、なら奴にこうされたらどする?」
そう言いながら赤井はゆりを抱きしめ顔を近づけた。
空「///おっ、俺、トイレっ!!」
それを見た空は空気を読みすぎてその場から立ち去ってしまい、リビングには二人っきりになっていた。
「だからハグなら…って顔近い。」
赤井「キス、しようとしているからな?」
「はぁ?何言ってんのよ、好きでもない相手とすれば明美さんやジョディさんが悲しむわよーっ」
赤井「好きだったらいいのか?」
「へ?」
赤井「もし他の男にこうされそうになったらどう逃げる?」
安室「今日はもう家で寝た方がいいですよ。」
「ああ、仕事もないしそうする。」
安室「さ、車はまわしておいたんで乗ってください」
「…悪いわね、毎回」
安室「構いませんよ。貴女は僕とペアを組んでいるんですから。」
「ありがとう。米花町2丁目22番地までお願い」
安室「家に帰るのではなかったのですか?」
「あぁ、今は居候してて…」
安室「居候?」
「私があんなところに住んでるのを心配した蘭ちゃんが工藤くんのお母さんに頼んでくれたみたいでそこに居候してるのよ。」
安室「一人、ですか?」
「ううん、何二人くらいいるけど、気にしてないわ。」
安室「女性…ですか?」
「いえ、二人とも男よ」
安室「…」
安室がすっかり黙り込むとゆりは気にとめるでもなく、襲ってくる睡魔に身を委ねた。
そして工藤の表札のある家の前に安室は車を止めるとゆりの頭はコテンと安室の方に倒れた。
安室「///…起きてください、つきましたよ」
「……ん、あれ、」
安室「着きましたよ。」
「ああ、ありがとう。」
安室「あの」
「何?」
安室「あまり男性に無防備な姿を見せないで下さい。同居人やペアの僕だって男なんですからね。」
「?見ればわかるよ男だって」
安室「そうじゃなくて…」
…グイッ…
安室「こうされたらどうするんですか?」
そう言うと安室はゆりを抱きしめた。
「んー、こう?」
ゆりは空いてる手を安室の後ろに回してへらっと笑った。
安室「っ///…そ、そうじゃないです!知らない男にされても同じようにするんですか!」
「え?知らない奴だったらまず車から引きずり下ろしてボコボコにする、かな?」
安室「僕にできますか?」
「ペアを傷つけるつもりはないけど、そうだな、しいて言うなら…安室さんには勝てない気がするしな、力では」
安室「わかっているならあまり無防備にならないでください。心配になります。」
「心配とかするんだ」
安室「失礼な…;」
「まぁ、今日はありがとう。風邪、ぶり返さないようにしなさいよ。あと、私に欲情するような男もいないと思うから心配ご無用よ、じゃね。」
そう言い残すとゆりは安室の腕の中からするっと抜けて家へと帰って行った。
安室『全く、自分をわかっていない人だ…』
「ただいま」
空「おかえりー!」
赤井「今日は仕事は休みか」
「ええ、まぁ。…ご飯つくっちゃうからまっ…」
赤井「誰といた」
「え?…あぁ、蘭ちゃん達とポアロにいて、いつの間にか寝ちゃったから帰りは安室さんに送ってもらったけど…」
赤井「安室透か…」
「仲悪いのは何となく知ってるけど、私とは組織でペアなんだから仕方ないでしょ」
空「ねぇ、その安室ってどんな人?」
「男。」
空「いや、それ以外に顔とかさほら…」
「色黒金髪。釣り眉にタレ目。とにかく男だった。…あ、そうだ、ちょっと…」
そういうと赤井と空に順番に抱きついた。
「やっぱり、男よねー」
空「ん?何、俺のこと女とか思ってたの?」
「あ、いやね、妙なこと言われてね。男にそういうことするなとか言われたからまさか女だったのかなって思ったんだけど、ハグした時にやっぱり男の人特有の感触だったから男だよなーって思って、まさか二人のうちのどちらかが女だったらって考えるとキモくてね、確認したのよ。」
空「んー、俺もあんまわかんねーけど俺は男だぞ!」
赤井「今回ばかりは安室透と気が合いそうだな…」
「何で?」
赤井「安室透はお前を女としてみている。」
「え、じゃあ秀も空も私を男だと思って…?」
赤井「そうではない;….つまり他の男からもお前は目を引く容姿をしているのだからもう少し気をつけろと言っているんだ。いくら鍛えていても男の力には勝てないだろうからな。」
「あぁ、そういうこと?大丈夫よ。私みたいなのに惚れる奴がいたら見てみたいわ。あ、空くらいか」
空「ちょ///もー!俺をからかうなよなー」
「ふふふっ」
空「それより、さ、」
「ん?」
空「サラッと言ったけど、安室って人とハグしたわけ?」
「え?うん。」
空「秀兄…なんか俺すごいイヤだ。」
赤井「奇遇だな、同感だ。」
「いや、ハグって言ってもね、やらしい意味じやないから…ほら、空や秀ともいつもするでしょ?そんな感じよ。」
秀「向こうには少なからず下心はあったと思うが。」
「ないわよ。あくまで仕事仲間よ。」『ちょっとは信頼はできるようになったけどね…』
赤井「ほう、なら奴にこうされたらどする?」
そう言いながら赤井はゆりを抱きしめ顔を近づけた。
空「///おっ、俺、トイレっ!!」
それを見た空は空気を読みすぎてその場から立ち去ってしまい、リビングには二人っきりになっていた。
「だからハグなら…って顔近い。」
赤井「キス、しようとしているからな?」
「はぁ?何言ってんのよ、好きでもない相手とすれば明美さんやジョディさんが悲しむわよーっ」
赤井「好きだったらいいのか?」
「へ?」
赤井「もし他の男にこうされそうになったらどう逃げる?」
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