ぱっつぁん
なんだか、万事屋の人たちって面白い人たちばかりだな~と私は思いました。
あれ?作文?
「そういえばアリスって、記憶喪失だったアルな。銀ちゃんもなったことあるアル」
「あるある?俺はその時のこと全然覚えてねーけどな」
「あの時は、どうしようかと思いましたよほんと!まあ、戻ってくるって、信じてましたけどね」
新八がいつの間にか復活していた。
「銀さんも、なったことあるの?記憶喪失。記憶、どうやって戻ったの?」
「さっきも言ったとおり、俺はその時のことは全然覚えてねーが・・・・・・でもよぉ、新八と神楽が好きで俺と一緒にいるだとかごほぉっ」
その時のことを思い出した神楽はなんだか恥ずかしくなり、銀時の頭を殴り、銀時を気絶させた。
「銀ちゃーん!大丈夫アルか!?いったい誰がこんなことを!」
「いや、今のは神楽ちゃんが・・・・・・ま、いっか。それよりアリスさん。メガネを返していただけると嬉しいです」
「あ、ごめんね。はい」
新八はメガネを受け取り、記憶がどうやって戻ったのか銀さんに聞くなんて、やっぱり、記憶を取り戻したいと思っているのかな?と考えた。
「やっぱり、記憶取り戻したいとか思う?」
「え?」
不意に口に出ていた言葉に新八は慌てる。
「あ、ごめん。そんなの当たり前だよね、ちょっと不謹慎だったね僕・・・・・・」
「ううん、ただ、どうやって記憶が戻ったのか興味本位で聞いただけだから。でも・・・・・・」
私の両親はどこにいるんだろうどんな人なんだろう何をしているんだろう。
偽父親事件がきっかけで、少しだけ両親のことを考えるようになった。
記憶を失う前の私はどうやって、何をして生活していたのだろう?
記憶喪失前のことが気にならないなんて言ったら嘘になる。
もう小さい子でもないし、自立はしていたんだろうけど・・・・・・
「私の家族は、どこだろう・・・・・・」
頭で考えていたことが、いつの間にか口に出てしまっていた。
アリスは、はっとして、自分の口を手でおさえる。なんとなく、家族なんて単語をここで、言ってはいけない気がしていたから。
新八は一瞬目を見開いたが
「家族なら、あなたの家族なら、真選組があるじゃないですか」
「え・・・・・・?」
「なんだかんだいって、暖かいですよ、あの人達。さしずめ、近藤さんがお父さんといったところですかね」
近藤さんがお父さん?
「じゃあお母さんは、土方さんかなぁ」
「土方さんがお母さんって、毎回ご飯にマヨネーズかけられそうですね」
くすくす、と私達は笑った。
「僕達万事屋も、家族みたいなもんなんです。少なくとも僕はそう思ってます」
「そーそ、血は繋がってなくても、家族より大切な絆があんだよ」
銀時は立ち上がり、新八、神楽。そしてアリスを愛おしそうに見ながら呟いた。
なんだ。私には、真選組に万事屋。暖かい居場所が2つもあるじゃない。
今が恵まれているから、記憶なんて戻らなくていいかも、と私は思った。
「おいお前らぁ!神楽様を差し置いて、何いいとこどりして綺麗にまとめようとしてるネ!特に新八ぃ!ぱっつぁんの分際で、メガネの分際でぇぇ!」
「ちょ、神楽ちゃんいきなり何?つーかメガネ関係ねーだろーがっ!」
「お父さんは近藤さん、お母さんは土方さん、総悟は・・・・・・お兄ちゃん?あーでも、ドSな兄は嫌だなぁ。じゃあザキ?ザキかぁ~うーん・・・・・・」
新八と神楽が言い合いを始めた中、アリスはマイペースに真選組の家計図を考えていた。
だが、新八はアリスの独り言に神楽へ向けていた言葉をとめる。
「北条さんって、沖田さんのことは呼び捨てなんですか・・・・・・?」
「え、うん」
それがどうしたの?というような顔をしてアリスは返事をする。
「ぼ、僕のことも。呼び捨てで呼んでほしいかも、なんて。あ、北条さんのことアリスさんってこれから呼んでいいですか?あ、なんかすみません急に」
新八は照れながらわたわたしていた。
「私のことは好きに呼んでいいよ。じゃあ、私も新八君のことはこれから・・・・・・」
呼び捨てで呼ぶことにするね。その言葉を新八は待っていた。
「ぱっつぁんって呼ぶことにするね!!」
「なんでだぁぁぁ!そこは新八って呼ぶね、ってなるとこだろうがー!」
最高の笑顔で答えたアリスに新八はすかさず突っ込みを入れた。
「よかったアルなぱっつぁん、アリスにそう呼んでもらえるようになってー」
「そうだぞ、よかったなーぱっつぁん、銀さん羨ましいー」
「ぱっつぁんぱっつぁん!」
「銀さんまで・・・・・・つーか銀さん棒読みだし。わかりましたよ、ぱっつぁんでいいですよ、もう」
メガネやダメガネって呼ばれるよりはマシですからね、と新八は観念した。
でも楽しそうにぱっつぁんを連呼するアリスを見て、新八は自然と笑みがこぼれてきた。
そうこうしているうちに時間は過ぎ、就寝することにした。
「もう俺と一緒に寝るとか言うなよ。銀さんはソファで寝るから、アリスちゃんは俺の布団使ってくれ」
あれ?作文?
「そういえばアリスって、記憶喪失だったアルな。銀ちゃんもなったことあるアル」
「あるある?俺はその時のこと全然覚えてねーけどな」
「あの時は、どうしようかと思いましたよほんと!まあ、戻ってくるって、信じてましたけどね」
新八がいつの間にか復活していた。
「銀さんも、なったことあるの?記憶喪失。記憶、どうやって戻ったの?」
「さっきも言ったとおり、俺はその時のことは全然覚えてねーが・・・・・・でもよぉ、新八と神楽が好きで俺と一緒にいるだとかごほぉっ」
その時のことを思い出した神楽はなんだか恥ずかしくなり、銀時の頭を殴り、銀時を気絶させた。
「銀ちゃーん!大丈夫アルか!?いったい誰がこんなことを!」
「いや、今のは神楽ちゃんが・・・・・・ま、いっか。それよりアリスさん。メガネを返していただけると嬉しいです」
「あ、ごめんね。はい」
新八はメガネを受け取り、記憶がどうやって戻ったのか銀さんに聞くなんて、やっぱり、記憶を取り戻したいと思っているのかな?と考えた。
「やっぱり、記憶取り戻したいとか思う?」
「え?」
不意に口に出ていた言葉に新八は慌てる。
「あ、ごめん。そんなの当たり前だよね、ちょっと不謹慎だったね僕・・・・・・」
「ううん、ただ、どうやって記憶が戻ったのか興味本位で聞いただけだから。でも・・・・・・」
私の両親はどこにいるんだろうどんな人なんだろう何をしているんだろう。
偽父親事件がきっかけで、少しだけ両親のことを考えるようになった。
記憶を失う前の私はどうやって、何をして生活していたのだろう?
記憶喪失前のことが気にならないなんて言ったら嘘になる。
もう小さい子でもないし、自立はしていたんだろうけど・・・・・・
「私の家族は、どこだろう・・・・・・」
頭で考えていたことが、いつの間にか口に出てしまっていた。
アリスは、はっとして、自分の口を手でおさえる。なんとなく、家族なんて単語をここで、言ってはいけない気がしていたから。
新八は一瞬目を見開いたが
「家族なら、あなたの家族なら、真選組があるじゃないですか」
「え・・・・・・?」
「なんだかんだいって、暖かいですよ、あの人達。さしずめ、近藤さんがお父さんといったところですかね」
近藤さんがお父さん?
「じゃあお母さんは、土方さんかなぁ」
「土方さんがお母さんって、毎回ご飯にマヨネーズかけられそうですね」
くすくす、と私達は笑った。
「僕達万事屋も、家族みたいなもんなんです。少なくとも僕はそう思ってます」
「そーそ、血は繋がってなくても、家族より大切な絆があんだよ」
銀時は立ち上がり、新八、神楽。そしてアリスを愛おしそうに見ながら呟いた。
なんだ。私には、真選組に万事屋。暖かい居場所が2つもあるじゃない。
今が恵まれているから、記憶なんて戻らなくていいかも、と私は思った。
「おいお前らぁ!神楽様を差し置いて、何いいとこどりして綺麗にまとめようとしてるネ!特に新八ぃ!ぱっつぁんの分際で、メガネの分際でぇぇ!」
「ちょ、神楽ちゃんいきなり何?つーかメガネ関係ねーだろーがっ!」
「お父さんは近藤さん、お母さんは土方さん、総悟は・・・・・・お兄ちゃん?あーでも、ドSな兄は嫌だなぁ。じゃあザキ?ザキかぁ~うーん・・・・・・」
新八と神楽が言い合いを始めた中、アリスはマイペースに真選組の家計図を考えていた。
だが、新八はアリスの独り言に神楽へ向けていた言葉をとめる。
「北条さんって、沖田さんのことは呼び捨てなんですか・・・・・・?」
「え、うん」
それがどうしたの?というような顔をしてアリスは返事をする。
「ぼ、僕のことも。呼び捨てで呼んでほしいかも、なんて。あ、北条さんのことアリスさんってこれから呼んでいいですか?あ、なんかすみません急に」
新八は照れながらわたわたしていた。
「私のことは好きに呼んでいいよ。じゃあ、私も新八君のことはこれから・・・・・・」
呼び捨てで呼ぶことにするね。その言葉を新八は待っていた。
「ぱっつぁんって呼ぶことにするね!!」
「なんでだぁぁぁ!そこは新八って呼ぶね、ってなるとこだろうがー!」
最高の笑顔で答えたアリスに新八はすかさず突っ込みを入れた。
「よかったアルなぱっつぁん、アリスにそう呼んでもらえるようになってー」
「そうだぞ、よかったなーぱっつぁん、銀さん羨ましいー」
「ぱっつぁんぱっつぁん!」
「銀さんまで・・・・・・つーか銀さん棒読みだし。わかりましたよ、ぱっつぁんでいいですよ、もう」
メガネやダメガネって呼ばれるよりはマシですからね、と新八は観念した。
でも楽しそうにぱっつぁんを連呼するアリスを見て、新八は自然と笑みがこぼれてきた。
そうこうしているうちに時間は過ぎ、就寝することにした。
「もう俺と一緒に寝るとか言うなよ。銀さんはソファで寝るから、アリスちゃんは俺の布団使ってくれ」
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