7話
あらすじ「Aqoursとの初顔合わせに向かう主人公。ドキドキに胸を震わせ、梨子との初めてのおしゃべりを楽しむ気が満々な主人公だが、他のメンバーとも色々と話したいと思う。そこで幼馴染の高海千歌が気を利かしてくれる。」
僕「流石に小学生になってからはやめてってお願いして...懐かしいなあ。」
鞠莉「中学生になるとすーぐ恥ずかしがって君は私達と遊ばなくなったよね。」クスクス
僕「まああの時は思春期だったから....ごめん。」
ダイヤ「全然良いんですのよ。男の子なら思春期が来るのは当然なのですから。」
僕「ははは....でも、本当に帰ってきてくれて良かった。
鞠莉ちゃんが留学したって聞いたときは、本当に寂しかったよ。」
鞠莉「アラ、嬉しいこと言ってくれるじゃない!」
実は果南ちゃんと鞠莉ちゃんの確執も少し聞いていた。あの頃からか、果南ちゃんやダイヤさんに会い辛くなったのは。
でも、また元どおりにもどって良かった。
そうこうしているうちに松月に着いた。10人テーブルというのものはなく、横並びの3つのテーブルに3.3.4で座ることになった。
千歌が俺の近くに寄ってきてボソッと耳打ちをする。
千歌「今日は君と初対面のAqoursメンバーの交流会みたいなのも含めてるから...」
僕「そのためにあの提案をしてくれたのか...」
千歌は優しい子だ。僕にも、Aqoursのメンバーにもちゃんと気が使えるようにしてくれた。
千歌「じゃあまずは学年ごとで座ろっか!そのあと席替えね!」
そう言って俺は促されるまま4人席の方へ座る。
千歌「梨子ちゃんは君の隣!」
梨子「ええーっ!?//」
おいおいマジかよ。いきなりぶっこんで来やがって....
僕「桜内さん、俺の隣とか嫌だよね!隣座らなくてもいいよ!なんなら俺カウンター行くし!!」
梨子「ううん、そうじゃないの!....その....//」
心臓持つかなこれ。
千歌「まあまあお二人さん!そう固くならずに!さあさあ座って!」
梨子ちゃんが隣に座る。また横の間隔が狭いから、自然と距離感が縮まる。
うお、やべえ....めちゃくちゃ良い香りするし....なんかこの子からお花みたいな雰囲気でてるよ?
梨子 僕「.....//」
梨子ちゃんは俺の方を向かず、反対方向にずっと向かってる。
....やっぱ、嫌なのかな
僕「ほら千歌、桜内さんも嫌がってるし千歌と交代しよう。」
千歌「えーっ?梨子ちゃん嫌がってなんかないよ?ねー梨子ちゃん!」
梨子「その...全然嫌とかじゃなくて....さっきずっと練習してて汗かいたから....汗くさくないかなって。」
なんだこのかわいい生き物は。というか梨子ちゃんの汗なら俺大歓迎です。吸収率水の5千倍になる。経口補水液の出番無くなってしまう。
僕「いや全然!めっちゃ良い匂いするよ!お花の香りする!むしろずっと嗅いでいたいくらいだよ!!!だから全然気にしないで!」
梨子「そう!?///良かった....」ニコッ
やっとこっち向いて微笑んでくれた。HP1でギリギリ耐えれたけど襷なかったら堕ちてた。
僕「むしろ僕の方こそ大丈夫かな?」
梨子ちゃんが僕の首元にさらっと寄ってきて匂いを嗅ぐ。
僕「ええーっ!?///桜内さん近い!!!///」
梨子「....はっ!///ごめん、つい友達の匂い嗅ぐみたいに寄っちゃって..」
梨子「その....とっても良い香りでした。凄い安心する香り...」
僕「そ、そう?良かったあ...,.」
千歌「2人ともすっごい良い雰囲気!いいもん、曜ちゃんとイチャイチャするし!」
曜「おいで千歌ちゃん!よしよし....」
僕 梨子「プッ.....あはははは!」
どうやらお互い緊張はとけたみたいだ。良かった。
梨子「あ、あとね....?私のこと、その....下の名前で呼んで欲しいな...///」
僕「本気で?」
思わず真剣な顔になってしまう。
梨子「う....うん。///」
僕「じゃあその.....うん。梨子ちゃん、改めてよろしくお願いします。」
梨子「こちらこそ、よろしくお願いします。」
2人とも堅い雰囲気で深々と頭を下げる。それがなんかおかしくて、梨子ちゃんと2人でまた笑ってしまった。
とりあえず千歌にはパフェ二個のサービスをしてやろうと思った。
彼女にこっそりとメールをする。
「ありがとうな、千歌。今度なんでも奢ってやるしやりたいこと全部付き合ってやるからな。楽しみにしとけよ....!」
「ありがとー!じゃあ今度一緒に買い物行こ!それでファミレスでたくさんご馳走してもらおうかな!あとは洋服とアクセサリーといろいろと買ってもらおう!」
「おいおい、そんないっぱいは買えないぞ!!もう少し軽いのにしてくれ」
「うそうそ!パフェだけで許してあげる!でも一緒に買い物は絶対行こうね?ショッピングモールは女の子の楽園だから!」
「わかったわかった。じゃあ梨子ちゃんとのおしゃべりを楽しんでくるわ!」
「うん!優しくしてあげてね!いっぱい楽しんでねー!!!」
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