ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

【ビックリじじいと】早く帰りたい【サバイバル生活】

原作: その他 (原作:刀剣乱舞) 作者: レジス
目次

遭難二日目3


顔が熱い。
今鏡を見たら真っ赤になっていることだろう。
皆と話しているうちに気付かされた。
私は鶴丸の事が好きなんだ。
そして鶴丸も私の事が好き……両想いじゃないか!

「主、今日の主のご飯ローストビーフ丼でいいかい?ってどうしたの、顔真っ赤じゃないか!」

執務室にやってきた燭台切に顔を見られてしまった。
彼は駆け寄ってくると熱を確かめるように額に手を当てる。
「ちょっと熱いね……帰ってきたばっかりなんだから休まなくちゃダメだよ?」
「う、うん」
至近距離でイケメンに言われたら頷くしかない。
「今日は胃に優しいご飯にしようか?」
「ローストビーフ丼で」
それは譲れない。
昨日からずっと食べたかったんだ。
「はは、わかったよ」
苦笑して燭台切が部屋を出て行こうとするのを私は引き留める。
「どうしたの?」
「え、っと……その、つ、鶴丸の事で……」
どもりながらもそう伝えると燭台切はこちらへと向き直った。
「その様子だと鶴さんに告白でもされたのかな?」
その言葉に私は頷いて答える。
「そっか、それで主はどうしたいんだい?」
「わ、私は……」
言い淀むと燭台切は私の肩に手を置く。
「言いづらいなら言わなくてもいいよ。ただ僕と加羅ちゃんと貞ちゃんは鶴さんのこと応援してるから」
「知ってたの?」
「うん、相談されてたからね」
「う、うわぁ……」
まさか伊達刀仲間に相談していたとは。
そこまで本気で好きでいてくれているということか。
「この事って他に誰が知ってるの?」
「え?この本丸の皆大体感づいてるよ。気付いてないのは主だけ」
「えええええ」
私だけ気付いてなかったですと。
途端に気恥ずかしさが増して顔が熱くなる。
「その様子なら答えは出てるみたいだね」
「う、うむ……」
「じゃあそれを鶴さんに伝えてあげて?」
「わ、わかった」
そう言うと燭台切は私を勇気づけるように肩をぽんぽんと叩いて部屋を出て行った。
肩ぽんは伊達の文化ですか?
でも確かに勇気づけられた。
私は決心して部屋を飛び出すのだった。

****

手入れ部屋の前に来た。
「鶴丸……?」
呼びかけてみても返事は無い。
おそらく疲れて寝てしまっているのだろう。
静かに襖を開けて中に入ると部屋に敷かれた布団の上にばったりと倒れて眠る鶴丸がいた。
血の跡がない所を見るにもう手入れは終わっているようだ。
私は音を立てない様に鶴丸の隣に腰を下ろした。
鶴丸は気持ちよさそうに寝ている。
普段から真っ白な顔色をしている頬にそっと手を伸ばす。
触れるとじんわりと温かさが伝わってきた。
はっとして手を引いた。
何をしているんだろう。
「ん……」
鶴丸が起きたのか小さく声を上げて目を開く。
寝ぼけているのか私を見つけるとふにゃりと微笑んだ。
「……目覚めてすぐ主が見れるなんていい夢だな」
「は?」
何を言っているんだろうか。
夢だと思われてる?
こっちは色々悩んでいたのにこいつはこれを夢だと思っているのか。
ちょっとイラッとしたので頬を抓ってあげた。
「いっ?!ってぇ!!」
「夢だから痛くないよねー?」
「え、夢じゃない?!なんで主がここに?!」
がばっと起き上がり驚いている。
私は立ちあがると腕組みをして鶴丸を見下ろした。
「誰かさんが変なこと言うからこんなに悩んでるんですけど???」
「変なこと?……えっあれ?ゆ、夢じゃなかったのか!!」
白い頬が赤く染まる。
どうやら夢だと思っていたらしい。
「じゃあ夢だから告白したんだ?」
「……すまん。忘れてくれ」
「はぁ?」
思わずドスの聞いた声を上げてしまった。
鶴丸が驚いて私を見ている。
「忘れてくれって何?忘れられると思ってるの?」
「いやほんとすまなかった!」
「もう一度しっかりやり直してくれなきゃ許さない」
「へ?」
「告白、やり直して」
言ってて恥ずかしくなってきた。
顔に血が集まってきているのか熱い。
鶴丸が立ちあがる。
「それは、応えてもらえると思ってもいいのかい?」
「……」
鶴丸の顔を直視できない。
今どんな表情をしているんだろうか。
鶴丸の手が肩を掴んだ。
これで逃げられない。

「主、好きだ」

そう言って鶴丸は私の事を抱きしめてきた。
「わ、私もだよ」
小さな声で答えるとさらに強く抱きしめられる。
ちょっと苦しいがそれが丁度良く感じた。

****

382 遭難審神者
というわけで付き合うことになりました。
今日のご飯はローストビーフ丼とケーキです。

383 名無しの審神者
おぉ

384 名無しの審神者
鶴丸やるやんけ

385 名無しの審神者
えんだああああああああああああ

386 名無しの審神者
なぜにローストビーフ丼

387 名無しの審神者
それな

388 名無しの審神者
ケーキはわかるけどローストビーフ丼どこから出てきた。

389 遭難審神者
昨日の晩御飯予定だったもの。私の切実な希望で今日もローストビーフ丼です。

390 名無しの審神者
www

391 名無しの審神者
www

392 名無しの審神者
なるほどw

393 名無しの審神者
昨日の晩御飯ジャガイモだったもんな

394 名無しの審神者
ウメー!してたけどローストビーフ丼には勝てないわ……

395 遭難審神者
まぁそんなわけでこのスレは閉じようと思う。
ここまで付き合ってくれてありがとね!

396 名無しの審神者
いやいや、楽しませてもらったよ

397 名無しの審神者
無事に帰還できてよかったよかった。

398 名無しの審神者
鶴丸とお幸せに!

399 名無しの審神者
羨ましくないぞ爆発しろ!

400 遭難審神者
本当にありがとうございました!!
【無人島らしき場所で釣りをしている三日月の写真】

401 名無しの審神者
最後にぶっこんでくんなw
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。