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180cmカップル2

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

180cmの彼女 コンパニオンのスカウト その1

恭平さんと本格的に恋人になって1ヶ月が過ぎた頃のある日。
ボクは恭平さんからプレゼントされたヒールを履いて街を歩いていた。

コツ…コツ…

蒼「やっぱり5cmのは歩きやすいな~。 でもまだ10cmは難しいかも…。」

コツコツと音を鳴らして5cmのヒールで歩いていくボク。
しかしながらそれと同時に申し訳ない気持ちも有った。
それは10cmのヒールがまだあまり使えてない事。
ヒール慣れをしてないボクにしてみれば無理も無い事だろう。
何とかして慣れたい所だが、今でも履く時に…

蒼『あわわわ…。 足がガクガクなる…これは大変だ…。』

足がガクガクなってしまうのだ。
実の所を言うと、こんな事ではヒールをプレゼントした恭平さんに申し訳が立たないのだ。
何としてでも…慣れて歩いてる姿を見せたいが…。

蒼(まあ…今の所は慣れるまでは待とうか…。)

まだ慣れても無い為、転ぶ危険性を考慮して履くのは止めて置くことにする。

蒼(さてと、そんな事だけど…お昼どこで食べようかな~?)

ボクはお昼をどこで食べようか歩いてると…。

??「あのーすいません。」

突然女の人にボクは声を掛けられてしまった。
その女の人は少し年配で、服装も高そうなスーツを着た人だった。

蒼「はい…ボ…私に何の用でしょうか?」

思わず普段の一人称が出てしまう所だったボク。
慣れない一人称の「私」で対応する事にした。

女の人「あの、折角の所悪いのですが、あちらのお店でお話をしませんか?」

ボクは女の人にお店に誘われているが…生憎、お昼を食べなきゃ行けない為…断る事に。

蒼「すいません、これからお昼を食べたい所なので…。」

女の人「そんな! お願いします! 貴女のお昼代は私が払いますのでどうかお願いします!」

と…断ったら、女の人はお昼代を奢ってくれると豪語し深々とボクに頭を下げてお願いしてきた。
流石にこんな風に頼まれてしまうと…ボクも断る訳には行かないと思い…熱意に負けてボクは、女の人の誘いに乗ってしまう。

お店に入るとボクと女性は禁煙席のテーブル席で向かい合って座る事になった。
本来なら失礼だろうが…空腹が来てたボクは…耐えきれずに…

蒼「すいません、このハンバーグセットお願いします。」

店員「畏まりました。 えと、そちらの方は…?」

女の人「私はナポリタンで。」

店員「はい、それではお待ち下さいませ。」

店員さんを呼び出し注文してしまう。
女の人もボクにつられて注文を急遽だろう…決めてしまう。
注文の品が来るまでの間、ボクは女性と話すことにした。

蒼「あの、それで…わ、私に一体何の用ですか?」

ぎこちない感じでボクは女の人に話を聞いた。
すると、女の人は表情に笑みを浮かべて。

女の人「そんなに使いづらい感じに話さなくても大丈夫ですよ、話しやすい様にお願いします。」

と、ボクが話しづらい事を見抜いてなのか普段の口調でと言われてしまった。

蒼「分かりました…。 それで、ボクに話し掛けて来たのは何故ですか?」

普段の一人称に戻して話を聞いた。
すると女の人はこう言ったのだ。

女の人「実は、貴女に用が有ったのは、うちの会社でコンパニオンを集めておりまして。」

そう言って、、女の人は名刺を出してボクに渡してきた。
その名刺にはこう書かれていた。
株式会社[LUNA-GENE]
代表取締役 深瀬 稜子

何と女性はあの有名な車の会社でもある[LUNA-GENE](ルナジーン)の関係者…!
しかも代表取締役で…!?
ボクがそのコンパニオン!?

蒼「いやいやいや!! 何でボクがそんなコンパニオンに選ばれる事…!!」

稜子「シッ!! 声が大きいです…!!」

ボクは周りの目も考えずに大きな声を出してしまい、深瀬さんから指摘されてしまった。

稜子「実は…私、お忍びでうちの会社のコンパニオンに相応しい方を探してまして…。」

話を聞くと深瀬さんはどうやらコンパニオンに相応しい人材を街中で探していたとの事。
しかも、今度のイベントでは自分達の会社のコンパニオンがいまいち集まらなかったとの事らしい。
その理由は社長が原因だとの事。

稜子「実は…うちの社長は他と違う様な事じゃないと他の会社に見劣りがしてしまうと言って…それでコンパニオンも普通じゃない様な感じの人にしろ!と言われたんです…。」

蒼「そ…そうなんですか…。」

何とも言えない面倒臭い社長だ。
だが、そうでも無い限りは大きな会社になるのは不可能なんだろうな。
実際にルナジーンは名の知れた大手になってるから。

稜子「それで街中を探していたら…普通の女性よりも明らかに身長が高く、しかも顔もスタイルも抜群な貴女を見掛けたんです! なので、どうか…うちのコンパニオンをお願いできませんか?」

深瀬さんはまたも深々に頭を下げてお願いしてきた。
それに対してボクは…

蒼「まあ…別に構いませんが…。」

あまり考えずにOKを出してしまった。
すると、深瀬さんは喜びを何とかして抑え込んでるのだろう。
顔の笑みがスゴい事になっており、何やらペンを取り出すとナプキンに何かを書き始めたのだ。
書き終わるとボクにそのナプキンを渡した。
書かれていたのは2つの電話番号。
もしや…

蒼「これって…。」

稜子「上のは会社の電話番号、もう一つは私の個人連絡先です。 では、宜しくお願いしますね。」

もはや頭がついて行かなかった…。
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