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ラブライブ短編集

原作: ラブライブ! 作者: エミーールにハマーール
目次

10話


こうして、明後日には4人揃って大事な話し合いをすると予定を決め、その場は収まった。







今日が両親共に夜遅くまで帰ってこないと言っていたので、カップラーメンを作って食べ、風呂に入った。風呂場の中で俺 は考えた
どちらを選ぶか.俺はどう選択するべきなのか. ことりと海未.どっちか1人なんて、選べない。 でも、このままじゃ2人を傷つけるだけ.

ピンポーン
その時、家のチャイムが鳴った。


ピロリン 裕「メールか.」
【ごめんなさい、今日はお母さんもお父さんも帰れません ご飯は海未ちゃんに作ってもらって 】

裕「マジかよ.」

今は.9時前か。状況を考えたら、海未のこと、呼べるわけないよな

ピンポーン



裕「誰だ こんな夜中に」




インターホンを押すと、そこには海未が写っていた



裕「どうかしたのか こんな遅くに」



海未「いえ、その.お母様からメールが来て裕のお夕飯を任されまして.」

おっと、本当に連絡したのか.


裕「そ、そうなのか。わざわざごめんな。でも、カップラーメン食べたから大丈夫だよ」


海未「カップラーメンなんていけません ちゃんと栄養のあるものを作ってきましたから.ほら、裕の好きなお野菜 たっぷりのお味噌汁も作ってきましたから。」
どうしようか.海未はいつも通りの雰囲気だった。
でも..



裕「ごめんな、あんまり食欲ないし.せっかく持ってきてもらったのは悪いけど.」

心苦しいが、仕方ない。今は1人で考えたいんだ。











海未「うっ.うっ.」ポロポロ



裕「ど、どうしたんだ 」


海未「裕は.私のこと嫌いになったんですか 」ぐすっ



裕「そ、そんなわけないだろ」



海未「なら、開けてください.私もお夕飯まだなので、一緒に食べましょう.」ニコッ


海未は力なく、ニコッと笑った。こうなっては仕方ない。 ただご飯を食べるだけ、それが終わったら海未の家まで彼女を送ろう。

裕「な、なら一緒に食べようか。俺もなんか腹が減ってきたし.」



海未「ありがとうございます。裕のためを思って.愛情たっぷりに作りましたから.♡」











海未「それじゃあ、今からお味噌汁を温めますね」ニコッ



裕「うん、頼むよ。」


最近俺にべったりな海未ではなく、控えめな海未の姿に戻っていた。



海未「お母様から、賞味期限が近い食材があるからそれを使ってもいいと言われましたので、何かもう一品作りますね。」 







てきぱきと準備を進め、食卓には美味しそうなおかずがたくさん並んだ。

裕「それじゃあ、いただきます。」


海未「どうぞ、召し上がれ.♡」
まずはお味噌汁から啜る。

裕「.ふう。心温まる味というか.やっぱこれというか.うん、最高に美味しい。」



海未「うふふ、良かったです。お漬物も食べてくださいね。」



そこには俺と海未の、暖かな食卓が広がっていた。 やはり海未は俺のことをよく知っている。きゅうりの漬物が好きなことや、お味噌汁には好きなわかめをちゃんと入れて くれる。



海未「あと、卵焼きも作ったので.食べてください♡」
ぱくっ


裕「おっ、今日は甘い味にしたんだな。」


海未「はい、たまには.違う味もいいかなと思いまして。」



ご飯を食べながらゆっくりと時間は続いていった。 そこに気まずさなんてものはなく、ただ海未の暖かな愛情を感じるご飯と暖かい空気が広がっていた。







裕「ふう.ごちそうさま。いつもどおり美味しかったよ。」


海未「はい、お粗末様でした。それではすぐ片付けをするので、裕はこれを食べて待っててください。」
そう言って出されたのは、果物の盛り合わせだった。

海未「貰い物ですが、食べきれないので.食べやすいように小さく切ってますので、食べてください。」 
裕「まさに至れり尽くせり.だな。ちょうど甘いものが欲しかったんだよ。ありがとう」



海未「うふふ.裕はいちごとぶどうが大好きですもんね。」



裕「子供っぽいけどこればかりは譲れないよな.」

軽口を叩きながら、俺は果物を食べ、海未は洗い物をしている海未を眺めていた。


これが..幸せというものなのだろうか。俺が優柔不断なせいで、こんな幸せな生活も無くしてしまいそうで、さらに大 好きな幼馴染達を傷つけてしまっている。




海未「ふぅ.」



裕「お疲れ様。もう10時前だし、送っていくよ。ご飯ありがとう。」



海未「そう.ですね。その前に、少しお話がしたいので裕のお部屋に行きませんか 」



裕「.わかった。」

気を引き締め、話し合いをする覚悟を持った。










裕「それで、話って 」


海未「はい、その事なのですが.」 


くらっ



あれ なんか急に眠く

. 海未「裕 眠いのですか 」

裕「ごめん、急に.」




海未「ふふふ、お腹いっぱいになって眠くなるなんて.赤ちゃんみたいですね♡」




海未「お布団に横になってください。頭を撫でてあげますから.♡」



裕「うん.」

今思えば、このときはあまりの睡魔に正常な思考ができてなかったのだろう。


海未「ゆっくり、ぐっすり眠ってください.♡ママが側にいますからね.♡」 


裕「うん.おやすみ」









ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「裕 起きてください 」



裕「あ、ああ.」

あれ 俺、あのまま寝ちゃったんだっけ.



海未「ぐっすり眠っていましたね。可愛い寝顔が見れました」



裕「はは.」



海未「朝ご飯の用意はできてますから、顔を洗って降りてきてくださいね♡」 


裕「うん.」

頭がいたい.身体が重い.なんだろう、これ.
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