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異世界転生したペテルギウス「Re.ゼロから始める異世界生活」ss

原作: その他 (原作:「Re.ゼロから始める異世界生活」) 作者: momotam
目次

部長とペテロギウス君

今日は、部長がメガネ君の仕事ぶりを拝見しにくる。メガネ君はとても焦っていた。自分に自信がないわけではない。しかし教育担当としてペテルギウスを成長させる事ができなかた事を知られてしまったらメガネ君はどうなってしまのだろうか。メガネ君は自分のメガネを触ってはやめるという動作を繰り返した。
メガネ君「落ち着け俺、大丈夫だ、ペテルギウス君にも指先を出さず今日は仕事をするよう伝えいる。そして今日のペテルギウス君の業務は、私が渡した今日の献立全集を一日中タイピングするよう指示もしている。守備は完璧だ」
そして、ドアが開いた。サングラスをかけ左手の薬指に金の指輪をはめた太めの中年男性が現れる。そう、彼こそが部長だ。
メガネ君「お久しぶりです部長。」
部長「ミスターメガネではないか、調子はいかがかな」
部長の笑顔を見せると前歯に輝く金歯が光に反射してペテロギウスの目に直撃してしまう。
ペテルギウス「め、目ガァー!!!!」
ペテロギウスは目を抑えると床に転がり叫び出した。部長はその姿に唖然としたがすぐにペテロギウスに駆け寄り指をパチンと鳴らす。
部長「すまない、ミスターペテロギウス。誰か眼医者をすぐに」そこには3名の指先達が医者を抱きかかえ現れた。
眼医者「な、なんなんだ一体」医者は驚き声を荒らげる。
部長「ミスターペテロギウスが、眼を焼いてしまったのだ、見てもらえないか」
眼医者「それは、大変。眼はとても大事なんだ。私によく見せるんだ。」そういうとペテロギウスの側に近づき眼医者はペテロギウスの目を覗いた。
眼医者「眼に異常はないようだ。心配ない、よかったな眼はとても大事なんだ」
二度同じ事を言う医者はとても眼を大切にしている事をメガネ君は理解した。
そして「部長あんたも指先使えるのかい!!!」と心の中で叫んだ。
ペテロギウスの眼の無事がわかると、部長は安堵した。表情は穏やかになり優しくペテロギウスを抱きしめる。
部長「会いたかった我が同胞よ。魔女の寵愛を一身に受けた兄弟よ。」
ペテルギウス「兄さん、お久しぶりです。信仰の方はどうでしょうか。私の福音は忌まわしき夏樹昴という男の手により燃やされてしまったのです。あの男、あの男だけは許せない。天罰を与えなければ、あの世界に戻らなければ…」ペテロギウスは歯を噛み締めると自分の頭の毛をむしり出す。その姿を可哀想な眼差してみつめペテルギウスの手を部長は優しく握った。
部長「知っているよ、夏樹昴の話は何度も聞いたさ。何度も言うぐらい無念だったのだろう。可哀想な我が弟よ。」
ペテルギウス「兄さん」そう言うとペテルギウスは部長に抱きついた。
メガネ君は聞いていいのかわからない、だが口を出さずにはいられなかった。
メガネ君「あのぉお二人のご関係ってなんなのでしょうか?(確か、部長は一人っ子で兄弟はいないベーコンとポテトのキッシュを好物としてスターBackに通い詰めている。普通の市民のはず…」
部長「そうだね、びっくりさせたかなミスターメガネ。私に兄弟はいない。しかし今は兄弟のような関係なのだよ」と言う部長の後ろでペテロギウスは頷いた。
そして、今日メガネ君の疑問が1つ解かれる気がしていた。
メガネ君の勤める(株)魔女の宅配便はとても優秀な企業である。電化製品、食品、住居販売等を幅広く事業を展開している。社員達も優秀な人材が多く、有名な大学を出たエリート達だ。そんな会社に中卒で特に実績のないペテロギウスが新入社員として入社できた事は奇跡であり疑問でもあった。なのでペテルギウスが働き出した当初は、配達社に降り立った魔女の使いだと意味のわからない異名が広まっていたのだ。そんあペテルギウスの過去が明らかになるのかもしれない。
部長「ミスターメガネには、話してもいいかもしれない、会議室で話そう。先に言って待っていてくれ」そう言うと部長はメガネ君に会議室の鍵を渡し部屋を出た。メガネ君は会議室のドアを開けると今年の夏は暑かった事もありエアコンの設定温度を24度にした。自動販売機で購入した缶コーヒーを3つ置くと椅子とテーブルを出しセッテングする。机に曲がりがないか確かめるとため息をつき椅子にもたれかかった。
メガネ君「まだ、1日が半分以上あるよ。仕事をこんなに嫌だと思ったのは初めてだ。その証拠に今日がとても長く感じる」そう言うとメガネ君はコーヒーの蓋を開け飲み始める。そして疲れていたメガネ君は少し目を閉じることにする。なにも知りたくないような気もするのだ。そんな意味のわからない感情がメガネ君の疲労感をさらに高めた。ドアの向こう側から声が聞こえる。ペテルギウスと部長がなにやら話しているようだ。福音の方に何か書いてないかとか…魔女の試練だとか…全く意味がわからない。この会社にすら疑問を感じたメガネ君は転職も視野に入れるようと思い始めていたとき叫び声が響いた。
ペテルギウス「うわぁ、目が、目が」
部長「大変だ、ミスターペテルギウスの左目が焼けている。誰か眼医者を」
眼医者「え、またですか。眼は大事ですから仕方ない。よく見せてください」
メガネ君は「またかよ!」と言うと深い眠りに入っていく。寝てしまった事に気付き起き上がるメガネ君だったが瞳に映るのはどこまでも暗い闇の世界だった。
メガネ君「なんだ、ここは」急に寒気を感じたメガネ君は座り込む。酸素も薄いよで息は乱れメガネ君の頭には死の文字が浮かび上がる。
メガネ君「死にたくない、誰か助けてくれ」そう言いながら手を差し伸べるとギュッっと誰かに握り返される。そして我に返ったメガネ君の前にはペテルギウスがいた。メガネ君の手をしっかり握りしめ笑顔をむける。メガネ君は顔を赤くしペテルギウスから視線をずらした。
部長「随分、魔女の匂いが濃くなったよだが、メガネ君は大丈夫かね?」
メガネ君は息を整えると曲がっていたネクタイを締める。
メガネ君「大丈夫です。問題ありません、ありがとうございます。(俺の時はすぐに医者を呼んでくれないのかよ、それに魔女って…」
ペテルギウス「なんと素晴らしい、貴方はとても愛されている。もしや、貴方が傲慢のなのでは?」ペテルギウスはメガネ君をギロッとみつめた。
メガネ君「傲慢?よくわからないが、部長が折角、お時間をくれた。僕は…その二人の話を聞きたいと思っているのですが」
部長「はっはっは、君は本当に傲慢なのかもしれない。すまないね。では、どうしてペテロギウス君と私が兄弟なのかにつて話そうではないか」そう言うと部長とペテルギウスは椅子に腰掛けた。メガネ君は部長とペテロギウスに缶コーヒーを差し出すと自分も椅子に腰掛ける。そして唾を飲み込み部長は、ペテロギウスとの過去を話し出した。
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