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異世界転生したペテルギウス「Re.ゼロから始める異世界生活」ss

原作: その他 (原作:「Re.ゼロから始める異世界生活」) 作者: momotam
目次

お昼休みのペテルギウス君

ペテルギウス「あのぉお腹が減ったのです!」
そう言われてメガネ君は時計を確認する。昼の12時を回っているようだ。
メガネ君はできる男、昼も夜も働く男だが他人に自分の考えを共有させる野暮はしない男だ。
メガネ君「すまない、お昼に行ってくれ。説教してしまった分まで昼を取ってくれて構わないから」そう言うとメガネ君は自分の仕事を始める。
ペテルギウスはそんなメガネ君をずっと見ていた。
メガネ君(ペテルギウス君は何をしているんだ…もう30分は経過している。お腹が空いたのではないのか?もうどうしたら良いんだ、本当に目が怖すぎるんだよ)
メガネ君はメガネのポジションを変えるとペテルギウスに話しかける事にした。
メガネ君「ペテルギウス君?お昼は?」
ペテルギウス「……」
メガネ君「ペテルギウス君?寝てるの?」
ペテルギウス「寝てはいません。私は寝たことはありません」
メガネ君「ふぁ!!?(なんかびびってしまった。俺はこの先、ペテロギウス君と仲良くなっていけるのだろうか。ここで先輩社員としてイベントの一つでも起こした方が今後の仕事のためにも良いのかもしれない)」
メガネ君はニコリと笑うとペテルギウス君を見つめる。
メガネ君「昼飯、一緒に行ってく?奢るよ。」
ペテルギウス「…いぇ…結構です。」
メガネ君は眉間にシワを寄せてペテルギウスの言葉にイラっとするが、深呼吸して気持ちをおちつかせる。
メガネ君「そうか。最近、タンタン麺美味しい店を上司さんから教えて貰ったものでね。折角ならペテルギウス君も…と思ったが残念だ。また誘わせてくれ(助かった。昼もペテルギウス君と一緒とか勘弁だあわ。というより、断るか普通。今時の若者の代表選手のような奴だ。ってイラつくな俺、平常心だ)
メガネ君が部屋を出るため準備を始めた時急にペテルギウスは唸り出す。
メガネ君「どうした?ペテルギウス君!体調が優れないのか?(俺のお昼まだかな)
ペテルギウスは頭を両手で抑えると自分の髪の毛をむしりながらボッソっと喋る。
メガネ君「ん?なんだね。聞き取れなかった。なにか飲み物でも買って来ようか?」
ペテルギウス「た…タンタン。タンタン麺!!!!」
ペテルギウスは急にタンタン麺叫び出すと机をダンダン大きく叩く
メガネ君「ひえぇ!!!!(クレイジー!!!)」
ペテルギウス「タンタン麺!あれは誰からも愛される珍味!貴方は愛に生きているのですね!とても素晴らしい!先程の私の無礼をどうかお許しください。」
ペテルギウスは机の角に的確に自分の額をぶつけ出す。血がポタポタとペテロギウスの額を流れた。
メガネ君「ペテロギウス君大丈夫?額から血が出てるよ」
メガネ君はドラッグストアーで購入した5個380円税込のティッシュBoxを出そうとするが、袋のビニールが中々開かなく焦り出す。
ペテロギウス「どうか、どうかお許しを」
ペテルギウスのヘッドノックが激しくなっていったところでメガネ君はティッシュを諦め自分のハンカチをペテルギウスに差し出した。
メガネ君「許すからお願いやめて!これを使って、こんなに血が出て大丈夫?救急車を呼ぼうか?」
ペテルギウス「大丈夫です。私を許してくださるだけでなく優しく接してくれるなんで…貴方はとても慈悲深い方なのですね」
メガネ君「そんなことないよ。消毒した方がいいよね。消毒液とかあるのか…あれ…」
メガネ君の思考が止まると急に手をガタガタしだす。あれだけ血を流していたペテルギウス君の頭の傷は治りハンカチに付着した血がペテルギウスに戻っていく。
メガネ君「えっつ!ペテルギウス君!治ったよ頭の傷が綺麗に塞がったよ!(なにこれ、凄い)」
ペテルギウス「それは良かったのです。」
メガネ君は驚きすぎて恐怖が飛んでしまった。急に落ちつたメガネ君はメガネのポジションを直すと手を顔に当てパンと叩き夢であるか確かめる
メガネ君「よし、夢じゃないな。了解!タンタン麺行こう!昼休みが終わってしまう!」
ペテルギウス「はい、ぜひご一緒にさせて下さい。」
メガネ君は人生で困った事がない。知能は高く容姿も良い。性格で損するタイプだと言われたこともあったが悪人という程の悪い性格でもなく、彼の周囲には彼の能力に惹かれ、尊敬するような人間が沢山いた。そのため人間関係に困ったこともない人生を送っていた、しかしそんな彼に初めて“人生の壁が現れたのだ。それが“ペテルギウス”その人である。
メガネ君は今までの自分の人生を振り返りながらペテルギウスとタンタン麺の宝庫という店に向かった。
フリーターちゃん「いらいしゃいませ、お客様何名さまでしょうか」
ショートヘアのおっとりとした可愛らしいお姉さんが笑顔で聞いてきた。メガネ君は2名だと伝えるとタンタン麺をフリーターちゃんに頼む。
フリーターちゃん「タンタン麺2丁!宝庫♪宝庫♪タンタンタンタン、タンーターン麺!メンメン!!」くりリト回ると上機嫌に踊り去って行く。
ペテルギウス「彼女は何故狂ったフリをしているのでしょうか」
メガネ君「え…あ、うんそうだね」メガネ君の疲労がピークを迎え空返事が続いた。そして10分後、タンタン麺がテーブルの上に置かれた。ペテロギウスに箸を渡すとメガネ君は猫舌だったが、1秒でも職場に戻りたいがために熱々のスープをすすった。
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