4話「210番道路~ズイタウン」
ここは210番道路で、目の前にいるのは野生のエレキッド。僕はブビィと戦わせながらエレキッドをゲットする機会を狙っていた。
「ブビィ、ひのこ!」
エレキッドはかなり素早く攻撃がほぼ当たらない。
「スモッグで広範囲攻撃だ!」
これは当たりだ。エレキッドはスモッグから逃げる前に毒状態になり苦しむ。今の僕はコウキと同じで非情だなんてことはあまり思わないようになった。コウキはあの時カイリューだけを狙い、群れのミニリュウを利用しておびき寄せるマネは絶対にしなかった。コウキが間違っているという考え方も旅を通して次第に変わってきたのだ。
僕はボールを投げてエレキッドをゲットし、すぐに毒消しを使ってあげた。
そしてその日の夜僕はズイタウンに着いた。ポケモンセンターに入ると、何やら奇妙な張り紙が張っている。
「アンノーン遺跡を探検して20年!ノブオの調査報告、か」
ノブオは元々僕と同じコトブキシティに住んでいたが、ズイタウンの新聞社に転勤しアンノーンについて神秘を感じ20年ずっとアンノーン遺跡を調査しているという。アンノーンはアルファベットA~Zの26種類の文字の形をした姿が確認され、自身達の姿を使って文字で意思を伝えることが出来るという。他にも何か2種類の文字が時々文章の最後の方に確認されるが分からずじまいという報告がある。
「アンノーン遺跡に入る時は、必ずズイ新聞社のノブオに声を掛けてください!そして感想などを出た後に取材させて頂けると幸いです」
(やれやれ、あまりアンノーン遺跡を訪れる人がいないわけだ。こういうガイドみたいなの面倒くさいからな)
僕は仕方なく新聞社に行き、ノブオという記者を訪ねる。だが他の記者が言うには、
「ノブオさんですか?あの人はアンノーン遺跡に行ってかれこれ一週間戻ってませんね。あぁでも心配しないで下さい、こういうことはしょっちゅう起こるので。遺跡に行くのなら顔を見せてあげて下さい、きっと喜ぶと思います」
僕は早速アンノーン遺跡に向かった。そこはズイタウンから追いやられているような場所にあり気付かない人物も多いという。
アンノーン遺跡には躊躇せず入った。なぜならさっきの記者からアンノーンは目覚めるパワーしか使えない弱いポケモンだという情報を教えられたから。
「危険だが、行ってみる価値はある」
僕はコウキが言っていた言葉を思い出す。何故コウキはそんなことを言ったのか疑問に思う。アンノーン以外のポケモンはいないと聞くのに。
すると中間あたりで1人の探検服を着た人物に出会った。記者の人の情報だと、あれがノブオだ。
「あの、ノブオさんですか?」僕は声を掛ける。
しかしノブオは僕を無視して奥の方に進んでいく。僕も一応熟練者のノブオを信じてノブオの後をついていく。
しばらくし、恐らく最深部と思われる所に着いた。辺りの壁は古代文字がびっしりと並んでいる。
「凄い・・!こんな所があったなんて思ってもみなかったな。あの、教えていただきありがとうございます」
僕が礼を言いノブオが振り向いた時、衝撃が走った。ノブオは明らかに正常な状態じゃない、目が完全に血走っていた。
すると突然どこからかアンノーンが大量に現れ、ノブオを操り喋らせる。
「ワ・・レハ、コ・・ウショウナ、セイブツ。ケ・・ガレタニンゲンガ・・キテヨイバデナイ!」
ノブオが倒れ、大量のアンノーンが襲ってくる。僕がボールに手を伸ばそうとしたその時、しまった。アンノーンが大量に向かってきてボールに手が届かない。
(これがコウキの言っていた危険・・・!僕は取り返しのつかないミスを犯したのか)
決して油断していたわけじゃない。だがアンノーンがこれほどまでに強いポケモンに見えてしまうのは全く予測がつかなかった。数の暴力やポケモンの選出の不可、この場で度重なるアクシデントが襲い掛かり僕は反省しながら気を失ってしまう。
気を失ってからどれくらい経ったのだろうか、僕は目が覚める。隣にはノブオがいて、倒れた僕を介抱してくれていたみたいだ。
「あぁ気が付いたか。どうやらここは遺跡の入口みたいだね。アンノーンがここに連れてきてくれたのかもな」
「えっ?ノブオさん、意識があったんですか?俺はあなたがアンノーンに操られて、もう絶体絶命だと思いましたよ」
「操られた?僕がアンノーンに?気になるな、詳しい話をぜひ聞かせてくれないか」
話に食い違いが生じているのを感じながらも僕はさっき起こった出来事を全て話す。
「なるほど、そうか。それで時々私は遺跡の入口で目を覚ますことがあったのか。しかし、それにしても羨ましい!君は実際にアンノーンと会話をしたということだろ?私も古代文字を読み解いてその事実に辿り着いたが、最近アンノーンは何故か私を避けてあまり遭遇出来ないんだ」
アンノーンが避けるのも納得がいく。自分達の住処に無断で入り、しかも中々出ていかない。そんなノブオや僕含めたこの遺跡に訪れる者たちを鬱陶しいと思い、それで僕達をいつもあのように襲って遺跡の入口に追い出しているのだろう。
「ノブオさんは、今まで遺跡の入口で目が覚めるのをおかしいと思わなかったんですか?」
「ん?私は入口で眠っていたという事を遺跡の謎に踏み込めたんだと、真理までもうすぐだとやる気にいつもなっていたからね。まさか追い出されてたとは、はははは!」
(はぁ、20年も気付かないわけだ。なんで追い出されたと分かってもこんなに笑えるんだ)
僕は少し皮肉に笑い、ノブオにこう尋ねる。
「ノブオさんは、これからも遺跡の調査をするんですか?」
ノブオの返答に対し僕は更にあきれるのだった。
「ははっもちろん!アンノーン遺跡の謎には男のロマンがあるからね!」
(手持ちポケモン マネネLv.27 ブビィLv.26 エレキッドLv.22)
「ブビィ、ひのこ!」
エレキッドはかなり素早く攻撃がほぼ当たらない。
「スモッグで広範囲攻撃だ!」
これは当たりだ。エレキッドはスモッグから逃げる前に毒状態になり苦しむ。今の僕はコウキと同じで非情だなんてことはあまり思わないようになった。コウキはあの時カイリューだけを狙い、群れのミニリュウを利用しておびき寄せるマネは絶対にしなかった。コウキが間違っているという考え方も旅を通して次第に変わってきたのだ。
僕はボールを投げてエレキッドをゲットし、すぐに毒消しを使ってあげた。
そしてその日の夜僕はズイタウンに着いた。ポケモンセンターに入ると、何やら奇妙な張り紙が張っている。
「アンノーン遺跡を探検して20年!ノブオの調査報告、か」
ノブオは元々僕と同じコトブキシティに住んでいたが、ズイタウンの新聞社に転勤しアンノーンについて神秘を感じ20年ずっとアンノーン遺跡を調査しているという。アンノーンはアルファベットA~Zの26種類の文字の形をした姿が確認され、自身達の姿を使って文字で意思を伝えることが出来るという。他にも何か2種類の文字が時々文章の最後の方に確認されるが分からずじまいという報告がある。
「アンノーン遺跡に入る時は、必ずズイ新聞社のノブオに声を掛けてください!そして感想などを出た後に取材させて頂けると幸いです」
(やれやれ、あまりアンノーン遺跡を訪れる人がいないわけだ。こういうガイドみたいなの面倒くさいからな)
僕は仕方なく新聞社に行き、ノブオという記者を訪ねる。だが他の記者が言うには、
「ノブオさんですか?あの人はアンノーン遺跡に行ってかれこれ一週間戻ってませんね。あぁでも心配しないで下さい、こういうことはしょっちゅう起こるので。遺跡に行くのなら顔を見せてあげて下さい、きっと喜ぶと思います」
僕は早速アンノーン遺跡に向かった。そこはズイタウンから追いやられているような場所にあり気付かない人物も多いという。
アンノーン遺跡には躊躇せず入った。なぜならさっきの記者からアンノーンは目覚めるパワーしか使えない弱いポケモンだという情報を教えられたから。
「危険だが、行ってみる価値はある」
僕はコウキが言っていた言葉を思い出す。何故コウキはそんなことを言ったのか疑問に思う。アンノーン以外のポケモンはいないと聞くのに。
すると中間あたりで1人の探検服を着た人物に出会った。記者の人の情報だと、あれがノブオだ。
「あの、ノブオさんですか?」僕は声を掛ける。
しかしノブオは僕を無視して奥の方に進んでいく。僕も一応熟練者のノブオを信じてノブオの後をついていく。
しばらくし、恐らく最深部と思われる所に着いた。辺りの壁は古代文字がびっしりと並んでいる。
「凄い・・!こんな所があったなんて思ってもみなかったな。あの、教えていただきありがとうございます」
僕が礼を言いノブオが振り向いた時、衝撃が走った。ノブオは明らかに正常な状態じゃない、目が完全に血走っていた。
すると突然どこからかアンノーンが大量に現れ、ノブオを操り喋らせる。
「ワ・・レハ、コ・・ウショウナ、セイブツ。ケ・・ガレタニンゲンガ・・キテヨイバデナイ!」
ノブオが倒れ、大量のアンノーンが襲ってくる。僕がボールに手を伸ばそうとしたその時、しまった。アンノーンが大量に向かってきてボールに手が届かない。
(これがコウキの言っていた危険・・・!僕は取り返しのつかないミスを犯したのか)
決して油断していたわけじゃない。だがアンノーンがこれほどまでに強いポケモンに見えてしまうのは全く予測がつかなかった。数の暴力やポケモンの選出の不可、この場で度重なるアクシデントが襲い掛かり僕は反省しながら気を失ってしまう。
気を失ってからどれくらい経ったのだろうか、僕は目が覚める。隣にはノブオがいて、倒れた僕を介抱してくれていたみたいだ。
「あぁ気が付いたか。どうやらここは遺跡の入口みたいだね。アンノーンがここに連れてきてくれたのかもな」
「えっ?ノブオさん、意識があったんですか?俺はあなたがアンノーンに操られて、もう絶体絶命だと思いましたよ」
「操られた?僕がアンノーンに?気になるな、詳しい話をぜひ聞かせてくれないか」
話に食い違いが生じているのを感じながらも僕はさっき起こった出来事を全て話す。
「なるほど、そうか。それで時々私は遺跡の入口で目を覚ますことがあったのか。しかし、それにしても羨ましい!君は実際にアンノーンと会話をしたということだろ?私も古代文字を読み解いてその事実に辿り着いたが、最近アンノーンは何故か私を避けてあまり遭遇出来ないんだ」
アンノーンが避けるのも納得がいく。自分達の住処に無断で入り、しかも中々出ていかない。そんなノブオや僕含めたこの遺跡に訪れる者たちを鬱陶しいと思い、それで僕達をいつもあのように襲って遺跡の入口に追い出しているのだろう。
「ノブオさんは、今まで遺跡の入口で目が覚めるのをおかしいと思わなかったんですか?」
「ん?私は入口で眠っていたという事を遺跡の謎に踏み込めたんだと、真理までもうすぐだとやる気にいつもなっていたからね。まさか追い出されてたとは、はははは!」
(はぁ、20年も気付かないわけだ。なんで追い出されたと分かってもこんなに笑えるんだ)
僕は少し皮肉に笑い、ノブオにこう尋ねる。
「ノブオさんは、これからも遺跡の調査をするんですか?」
ノブオの返答に対し僕は更にあきれるのだった。
「ははっもちろん!アンノーン遺跡の謎には男のロマンがあるからね!」
(手持ちポケモン マネネLv.27 ブビィLv.26 エレキッドLv.22)
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