20話
あらすじ「松浦果南とのドタバタした京都旅行を終えた主人公は、またまた次のデートへと向かうことになる。それは彼の推しメン、桜内梨子とのお出かけデートだった。昔馴染みの松浦果南とはまた違う、初めての女の子とのデートにとまどう彼は親友渡辺曜に救いの手を求め、彼女にデート用の服や心得を教えてもらう。二人のデートはうまくいくのか?」
曜「ぼんじゅるびぃ!!」
俺「なんだそら....」
曜は最近頻繁にメールや電話をしている。あの事件以来元どおりに
いや、更に絆を強くした俺と曜は一種親友のような関係になっていた。
曜「梨子ちゃんが好きそうな服かぁ....ちょっと考えるね!」
俺「頼んだ!俺、シャワー浴びてくる。」
しばらくして
曜「うん!似合ってるよ!梨子ちゃんは清潔感重視だと思うから、そこまで派手じゃない落ち着いたこの格好が良いと思う!」
俺「ありがと、曜。助かったマジで....」
曜「ちなみに何しに行くの?」
俺「映画に誘われてさ。夜ご飯も食べるつもり。その後ちょっとショッピングモールとかブラブラしたりしたいなあと。梨子ちゃんがそこまで考えてくれてるかわからないけど...」
曜「うーん、梨子ちゃんが男子と関わり持ってるの見たことないから分からないけど...多分君は好意的に見られてるよ!自信持って!」
俺「ありがとな、曜。....あ、もう直ぐ梨子ちゃん来る時間だ。」
曜「じゃあ私はここで!報酬待ってるよ〜?」
俺「任せてくれ。5○1のまんま肉まん、だろ?」
曜「流石、分かってるねえ!じゃ、私はこれで!」
ピンポーン
俺「は、はい!」ガチャッ
梨子「こ、こんにちは....//」
扉を開けた瞬間、ふわっと香ってきた花の香り。目に映る可憐な女の子。
俺「か...かわいい.....はっ!!!」
お、思わず声に....
梨子「えっ!?!?///あ、ありがとう//」ニコッ
あー天使。マジエンジェー
俺「じゃ、行こっか?」
梨子「う、うん!」
バス内にて
俺「(いきなり梨子ちゃんと隣同士か...うぅ、幸せすぎる....)」
梨子「....///」
俺「梨子ちゃん?そ、その今日は誘ってくれてありがとう。」
梨子「こっ!!こちらこそ!!//いきなり無理言ってごめんね?//」
俺「全然大丈夫!元気全開daydaydayだよ!」
梨子「ぷっ....なにそれ」クスッ
俺「あ、やっと笑ってくれた!ずっと喋らなかったから....何か面白いこと言えたら良いなって思ってて....」
梨子「わ、私のために....?//ありがとう、もう緊張はほぐれました!!」ニコッ
敬語調になる彼女に、思わずクスッとする。
もう完全に俺たちの緊張は解けて、楽しくおしゃべりできるようになった。
映画館にて
俺「結構空いてて良かったね。」
梨子「うん!凄い楽しみだなぁ....」
上映中
\どごーん/
俺 梨子「わっ!!」
\なんでやねん!/
俺 梨子「ははっ」
\ずっと好きだった!/
俺 梨子「....」ジーン
上映終了
俺「.....すごかった」
梨子「うん....最高だったね。」
俺「その...俺たち全く一緒の場面で同じリアクション取ってたね.。」
梨子「実は私も...思ってた」クスッ
俺 梨子「あははっ!」
もう完全に緊張はお互いなかった。
俺「さて、これからどうしよう?ご飯食べていく?」
梨子「そうだね...まだ5時だし、近くのショッピングモールにでも行く?私、この原作の本買いたくなっちゃった」エヘヘ
俺「俺も同じ気持ちだった!買いに行こうか。他に見たいものとかある?」
梨子「じゃあ...お洋服屋さんとか、ペットショップに行きたいな。私犬は苦手なんだけど...猫は大好きなの。」
俺「いいね!じゃ、行こっか。」
ペットショップにて
梨子「可愛いなぁ....」
俺「可愛いねえ...」
梨子ちゃんが、だけど!!
猫をキラキラした目で見る梨子ちゃんは、とても可愛かった。
今思うと俺、あの梨子ちゃんと一緒に遊んでるんだよな.....
でも、緊張はしなくなってた。
店員「良かったら抱っこしてみますか?」
梨子「は、はい!お願いします//」
梨子「かわいい...///」なでなで
にゃおーん
猫を抱っこしてる梨子ちゃんがあまりにも絵になってたので
パシャ
梨子「えっ!?!?///」
俺「あっ!!ごめん!//あまりにも似合ってたから、つい...」
梨子「ううん!大丈夫だよ!//その写真、また後で送って?」
梨子「店員さんに頼んで、あなたと一緒に写真撮ってもらいたいな....なんて...//」
俺「と、撮ってもらおうよ!すいませーん...」
店員「こんな感じですか?」
俺 梨子「はい、ありがとうございました。」
俺「いい感じに撮れてるね〜」
梨子「ほんとに!なんだか、夫婦みたい」クスッ
俺「えっ?//」
梨子「あっ.....ご、ごめんねっ!//」
なんだこれ....顔がすげえ熱い....
俺「ま、また後でこれも送るね!そろそろいい時間だし、ご飯食べに行こっか!!」
梨子「そっ、そうだね!!//行こっか!//」
梨子ちゃんに食べたいものを聴くと、「うーん....じゃあ、美味しいパスタが食べたいな」と言ったので、パスタの店に入ることにした。
俺はカルボナーラ、彼女はナポリタンを頼んだ。
俺「初めて入ったけど、ここ美味しいね。」
梨子「私も初めてだけど....本当に美味しい!」
梨子「あ....ほっぺにソース付いてるよ?とってあげる。」
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