19話
あらすじ「松浦果南との昔からの約束、京都旅行を果たした主人公。京都旅行を楽しんだ二人は京都旅行のフィナーレにある場所を選ぶ。そこで松浦果南は主人公に衝撃の愛の告白をする。それに対しての主人公の答えは、いったいどうなるのか?」
果南「私と....付き合ってくれませんか?//」
俺「な、なんで俺なんか....」
果南「....君のことをずっと大好きな弟みたいに想ってた。だけどね、君が成長していくのを見て、私の知らない君になっていって、だんだん格好良くなって、逞しくなって....」
果南「胸が締め付けられるような感じがしたの...。」
........俺も、果南ちゃんのことは大好きだ。
可愛いし、たまに作ってくれる手料理も美味しい。
私に女の子らしい服は似合わないとか言ってる癖に、そういうの着たら1番可愛いし、毎日綺麗に髪の毛やお肌を手入れしたり。
何より、果南ちゃんの暖かさが大好きだ。
大人っぽいのにどこか子供らしいところがあったり、他人を想うあまり自分の気持ちを押し殺してしまうその優しさや、辛いとき、悲しいときにいつも抱きしめてくれたあの暖かさ。
でも、でも何故か頭の中には果南ちゃんと、そしてあいつがーーーー
俺「果南ちゃん.....」
ギュッ
果南「ふわぁっ!?///」
俺「落ち着いて聞いて欲しい。俺も、果南ちゃんの事が大好き。優しいところも、可愛いとこも、嫌いになれるところなんて一つもない。だけど...」
俺「なんでか、本当にわからないけど.....千歌が頭に思い浮かぶんだ....」
俺「多分、今ここで返事をしたら....ダメな気がするんだ。だから、気持ちを整理するまで待って欲しい。」
果南「......うん。」
俺「夏休みが終わるまでは絶対に....答えを出すから。」
果南「わかった。でも.....」
ちゅっ
果南「こういうスキンシップは...大丈夫だよね?♡」
俺「は、はいぃ...//」
果南「よーし、じゃあ今日は久しぶりにお姉ちゃんが頭洗ってあげよう!こっちおいで!」
俺「もう、お姉ちゃん呼びは今はしないよ。果南お姉ちゃん!」
果南「とか言って、呼んでるじゃん!」
俺「だって果南ちゃん、ブラコンでしょ?」
果南「ち、ちがうわーーーっ!!//」
そのあと果南ちゃんは頭を洗ってくれた。昔はよく洗ってもらったもんだ。
さすがに身体を洗ってもらうのは遠慮した。だってアレだからね。
果南「じゃあ、お布団入って眠くなるまでお話ししよっか?」
俺「いいね。」
そうやって俺たち2人は昔話をしながら眠りに就いた。先に寝てしまったのは俺らしい。
次の日
果南「んーーーーっ!楽しかったね京都!」
俺たちは沼津に戻っていた。鞠莉ちゃんが駅までお迎えに来てくれて、家の近くで降ろしてもらった。その帰りの道中である。
俺「でも結構疲れたね....昼から寝よう...」
果南「じゃあまたね。写真できたら持っていくね!」
俺「うん。また。」
果南ちゃんを見送る。さ、家帰って少しゆっくりするか....
ピコン
ん?メールだ....
梨子『あ、あの...もし良かったら映画でも見に行きませんか?//この前あなたが見たいって言ってた映画のチケットを貰って.....あ、ダメだったら全然いいよ!お返事、待ってます。」
果南「でさー....あれ?」
俺「すうーっ、すうーっ...」
果南「寝ちゃったか.....もう、掛け布団蹴飛ばしちゃってるじゃん....掛けてあげよう。」
ちゅっ
果南「さっきはほっぺだったから....今回は唇ね//?」
「頭から千歌が離れないんだ。」
果南「......」
果南「愛は縁には勝てないのかも....ね。」
俺「マジかよ....梨子ちゃんからデートのお誘い.....!!?」
果南ちゃんと別れた後俺は家へ帰って20分ほどいろいろ考えてた。
そりゃ、もちろんokしかない!!!!だけど何着て行こうかなとかどんな風にエスコートしようかなとか...いや、彼氏じゃないのにそこまで考えなくていいだろ俺!!!!
既読をつけたままずっと放置してたら、LINEが来た。
梨子『ごめんね!やっぱり嫌だよね?このことは忘れてください!ごめんなさい!』
おおしくったあぁぁあ!これはやばい!すぐフォローしないと!
『違う違う!ごめん、ずっと風呂入ってた!!もちろん行くよ!断るわけない!!!』
梨子『ほ、ほんと?///.....嬉しいなあ///じゃ、じゃあ早速今日行かない?ちょうど3時からの上映があって....』
『も、もちろん!!!』
梨子『ありがとう....///じゃあ、2時前にあなたの家に行きます!また出発するときにメールします!!』
はぁ....この文面から伝わる可愛さね、コレ。てか昨日別の女の子と出かけてすぐまた違う女の子と出かけるって....俺すげえリア充してるな....しかもとびきり可愛い子たちと。
そうは言ってられない!!服選んでシャワー浴びて....
でも服どうしよう...!俺センスないししかも初めて幼馴染と女の子以外と外出するし.....
そうだ!こういう時にはあいつを...!!
ピッポッパッ
prrrrr.............
曜『ヨーソローーッ!!!どうしたの?』
俺「あっ!曜!今すぐ俺の家来てくれないか?ちょっと野暮用が入って...!!!」
曜「いきなりだね....」
俺「実は梨子ちゃんと出かけることになって....服選んで欲しいんだ!」
曜「!?!?そ、それは一大事だよ!すぐ向かうから待ってて!」
※会員登録するとコメントが書き込める様になります。