10
女子高生2「手が縛られててとりにくいっ…」
「頑張って、落ち着いて。」
女子高生2「と、とれた!…どうぞ!」
「ありがとう。」
…カチャカチャ…
私は手早く自分の手錠を外すと他の人たちの手錠も取っていく。
「動けない人は…いないみたいね。…今の所は。」
OL「ここ、冷凍庫ですよね…」
「気付いちゃいましたか」
OL「さっきから寒くなってきたから…。人間が冷凍庫に入って動いてられるのってせいぜい10分程度ですよね…それ以上は凍死の危険が…」
「…そうですね。…ちょうど私着込んでるので皆さんどうぞ、着て下さい。」
女子高生「でもそれじゃお姉さんが…」
「大丈夫。私警察関係者なのよ。こう見えても結構丈夫だから心配しないで」
OL「警察…」
女子高生「よかった…!警察の人がいれば大丈夫だよね!」
『このOL…何かあるわね…』
警察関係者だと言った時の女の微妙な表情の変化にゆりは気がついていた。
…カチャカチャ…
女子高生「お姉さん靴なんか脱いで何してるんですか…?」
「…こうするためよ」
…ガチャッ…
「あなた、あの男達とグルよね」
私は組織で使っていた靴に隠している拳銃を組み立てるとOLのこめかみにあてた。
OL「ちょ、ちょっと…何のつもりですか…」
「そこの女子高生2人は私から離れて。あのロッカーに隠れてて!そこは冷凍庫の風も直接あたらないからすこしは暖かいはずよ!」
女子高生2人「「はい!!」」
「さぁ、話の続きをしましょうか。…あなた、あいつらのグル、ですよね」
OL「そんなことないわ!もし私がグルだったらわざわざこんな寒いところに…!」
「それがそもそもおかしいんですよ。」
OL「え…?」
「女子高生の2人の方が見るからにスカートも短くて薄着。なのに2人が寒さを感じる前に貴女は寒くなってきたと言った。…まだ冷凍庫のスイッチが入ったばかりで、あなたのいる場所には直接風はあたらないはずなのにね?どうしてかしら?その証拠に私たちの場所にはチョークでうっすらと印がつけられている。ここには直接冷凍庫の風が吹き付ける場所。冷凍庫と伝えることで人間の脳は寒さに対して恐怖を抱く。普通では死なない程度の寒さでも死に至ることもある。思い込みによって。…それに、あなたの手錠だけ緩くかけられていた。すこしてをすぼめれば腕が抜けるのにあなたはそれをしなかった。本当は貴女が死体愛好家の仲間だから。あの時過呼吸になったフリをしたのもあなたが死体を見て興奮するのを誤魔化すため。そうでしょ?」
OL「…ふっ。あなた馬鹿なの?私の一言で彼らが駆けつけてこられるということ、わかっていないの?」
…ズキン…
「駆けつけたところで…っ…貴女と私は冷凍風に直接晒されてもう20分経っている。…彼らがかけつけるまでに15分はかかるとして、あなたが正常な意識を保ったまま彼らに指示を出すことはできない。となると死ぬ可能性が出てくるのは、私とあなたの2人だけってこと。」
…ズキン…
OL「ばかね。そんなの私の仲間達がロッカーをあけて彼女達を見つけて始末するまでに警察が駆けつけることも不可能。」
…ズキン…ズキン…
「そうね。…だから私は手錠を壊さずにわざわざ解錠したのよ。…こうするためにね!」
そう言って私は自分の来ていた最後の上着を脱いで彼女へと投げつけると女子高生2人の隠れるロッカーの真横の壁に拳銃で8つの穴をあけて自らを大の字で施錠した。
OL「なっ?!あ、あんたばかなの?!ヒーロー気取り?笑わせないでよ!」
「馬鹿はどっち?ほら、早くその服を着て。でないと貴女も死ぬよ」
OL「何言ってるの?!あなた、私は人殺しなのよ?!そんな人殺しにわざわざ…」
「人殺しだろうが何だろうがこれ以上私と口を聞いた人に死なれちゃ仕事すらできなくなるからね。わかったら早く着て。…っゴホッ…」
話している途中で私は吐血した。
『やばい…今更なのに。…私と関わった人が死なないようにしなきゃって思うだけで…あの時の言葉が…』
OL『血…?』
「仲間を呼ぶなりすればいい。あなた達が私を真っ二つにバラしてこのロッカーを開けようとしている間に警察に動かれてつかまるでしょうけど。…それに、すぐに来てくれるかも疑問だけどね。…あの男達は貴女も殺すつもりだったと思うよ?恐らくね。」
OL「そんなはず…!」
「気付かなかった?あの男達の見せた死体と女子高生2人、そしてあなたと私にも共通していることに。」
OL「え…?」
「顔」
OL「顔?死体の顔なんて見えなかったじゃない!」
…ズキン…ズキン…
「…っ…。あなたが狙ったのは女子高生を殺したかったから。でも男達が殺したかったのは黒髪ロングでもすこし日本人っぽくないはっきりした顔立ちの女。見た所あなたはハーフでしょ?…女子高生2人は顔は今風の化粧で外国人っぽくなってるけど、髪の毛は恐らく校則で禁止されてて染められない。放課後に出かけるのに化粧をするなんて今時の女子高生じゃ当たり前。」
「頑張って、落ち着いて。」
女子高生2「と、とれた!…どうぞ!」
「ありがとう。」
…カチャカチャ…
私は手早く自分の手錠を外すと他の人たちの手錠も取っていく。
「動けない人は…いないみたいね。…今の所は。」
OL「ここ、冷凍庫ですよね…」
「気付いちゃいましたか」
OL「さっきから寒くなってきたから…。人間が冷凍庫に入って動いてられるのってせいぜい10分程度ですよね…それ以上は凍死の危険が…」
「…そうですね。…ちょうど私着込んでるので皆さんどうぞ、着て下さい。」
女子高生「でもそれじゃお姉さんが…」
「大丈夫。私警察関係者なのよ。こう見えても結構丈夫だから心配しないで」
OL「警察…」
女子高生「よかった…!警察の人がいれば大丈夫だよね!」
『このOL…何かあるわね…』
警察関係者だと言った時の女の微妙な表情の変化にゆりは気がついていた。
…カチャカチャ…
女子高生「お姉さん靴なんか脱いで何してるんですか…?」
「…こうするためよ」
…ガチャッ…
「あなた、あの男達とグルよね」
私は組織で使っていた靴に隠している拳銃を組み立てるとOLのこめかみにあてた。
OL「ちょ、ちょっと…何のつもりですか…」
「そこの女子高生2人は私から離れて。あのロッカーに隠れてて!そこは冷凍庫の風も直接あたらないからすこしは暖かいはずよ!」
女子高生2人「「はい!!」」
「さぁ、話の続きをしましょうか。…あなた、あいつらのグル、ですよね」
OL「そんなことないわ!もし私がグルだったらわざわざこんな寒いところに…!」
「それがそもそもおかしいんですよ。」
OL「え…?」
「女子高生の2人の方が見るからにスカートも短くて薄着。なのに2人が寒さを感じる前に貴女は寒くなってきたと言った。…まだ冷凍庫のスイッチが入ったばかりで、あなたのいる場所には直接風はあたらないはずなのにね?どうしてかしら?その証拠に私たちの場所にはチョークでうっすらと印がつけられている。ここには直接冷凍庫の風が吹き付ける場所。冷凍庫と伝えることで人間の脳は寒さに対して恐怖を抱く。普通では死なない程度の寒さでも死に至ることもある。思い込みによって。…それに、あなたの手錠だけ緩くかけられていた。すこしてをすぼめれば腕が抜けるのにあなたはそれをしなかった。本当は貴女が死体愛好家の仲間だから。あの時過呼吸になったフリをしたのもあなたが死体を見て興奮するのを誤魔化すため。そうでしょ?」
OL「…ふっ。あなた馬鹿なの?私の一言で彼らが駆けつけてこられるということ、わかっていないの?」
…ズキン…
「駆けつけたところで…っ…貴女と私は冷凍風に直接晒されてもう20分経っている。…彼らがかけつけるまでに15分はかかるとして、あなたが正常な意識を保ったまま彼らに指示を出すことはできない。となると死ぬ可能性が出てくるのは、私とあなたの2人だけってこと。」
…ズキン…
OL「ばかね。そんなの私の仲間達がロッカーをあけて彼女達を見つけて始末するまでに警察が駆けつけることも不可能。」
…ズキン…ズキン…
「そうね。…だから私は手錠を壊さずにわざわざ解錠したのよ。…こうするためにね!」
そう言って私は自分の来ていた最後の上着を脱いで彼女へと投げつけると女子高生2人の隠れるロッカーの真横の壁に拳銃で8つの穴をあけて自らを大の字で施錠した。
OL「なっ?!あ、あんたばかなの?!ヒーロー気取り?笑わせないでよ!」
「馬鹿はどっち?ほら、早くその服を着て。でないと貴女も死ぬよ」
OL「何言ってるの?!あなた、私は人殺しなのよ?!そんな人殺しにわざわざ…」
「人殺しだろうが何だろうがこれ以上私と口を聞いた人に死なれちゃ仕事すらできなくなるからね。わかったら早く着て。…っゴホッ…」
話している途中で私は吐血した。
『やばい…今更なのに。…私と関わった人が死なないようにしなきゃって思うだけで…あの時の言葉が…』
OL『血…?』
「仲間を呼ぶなりすればいい。あなた達が私を真っ二つにバラしてこのロッカーを開けようとしている間に警察に動かれてつかまるでしょうけど。…それに、すぐに来てくれるかも疑問だけどね。…あの男達は貴女も殺すつもりだったと思うよ?恐らくね。」
OL「そんなはず…!」
「気付かなかった?あの男達の見せた死体と女子高生2人、そしてあなたと私にも共通していることに。」
OL「え…?」
「顔」
OL「顔?死体の顔なんて見えなかったじゃない!」
…ズキン…ズキン…
「…っ…。あなたが狙ったのは女子高生を殺したかったから。でも男達が殺したかったのは黒髪ロングでもすこし日本人っぽくないはっきりした顔立ちの女。見た所あなたはハーフでしょ?…女子高生2人は顔は今風の化粧で外国人っぽくなってるけど、髪の毛は恐らく校則で禁止されてて染められない。放課後に出かけるのに化粧をするなんて今時の女子高生じゃ当たり前。」
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